こんにちは!
フェリックスの機械学習エンジニアの難波です。
フェリックスでは、2024年度からの大きな試みのひとつとして、新たに機械学習を専門に扱う事業部を立ち上げることになりました。とはいえ、これまで機械学習の案件を全く扱ったことがないというわけではなく、
- データ分析、検証
- 推定モデルの構築
- 上記を含むシステムのPoC開発
などの業務を「研究開発を中心とした受託ソフトウェア開発」という枠組みの中で取り組んできました。今回、どのような経緯で新たに事業部を立ち上げることになったのか、その経緯に私自身も少し関わっているので、個人的な振り返りも兼ねてお話ししたいと思います。
突然始まった事業チャレンジ制度
2023年10月頃、代表の川原さんから「事業チャレンジ制度」を始めるという発表がありました。この制度は、希望者が事業部長として社内で新事業を立ち上げることができるというものです。社員一人ひとりが好きなことに挑戦しつつ、フェリックス全体としても新たな成長を促進することを目的として設計されたようです。
この話を聞いたとき、私はちょうど機械学習の仕事ではなく、ウェブアプリのフロントエンド実装を担当していました。受託企業である性質上、様々な案件にアサインされる機会があります。様々な技術に触ることのできる今の環境も好きではありますが、事業を立ち上げて機械学習に専念するのもいいなぁとぼんやりと考えていたりしました。
事業チャレンジ制度に立候補したものの辞退
「立候補後の途中撤退も可能。話をするだけでもOK」ということだったので、半ば勢いで立候補してみることにしました。週に一度、川原さんとお話しする時間が設けられ、立候補した理由や考えている事業内容についてざっくばらんにお話ししました。
しかし、2〜3回の面談を経た頃でしょうか...「あぁ、やっぱりやめておこうかなぁ」という気持ちが芽生えていきます。当初は機械学習という好きなことのために、自ら事業部長となってマネジメント業務や営業活動も頑張ろうと思っていたのですが、
- 多分頑張れない気がする
- そもそもマネジメントや営業に向いていない
- なので事業部長よりもエンジニアリングをやりたい
と考えが変わってしまったのです。そして、川原さんには「やりたいことのために、やりたくないことを頑張るのは無理でした」と正直に伝え、私の事業チャレンジは早々に幕を閉じました。
フェリックスが機械学習事業を立ち上げることに
それから間もなくして、なんとフェリックスが機械学習事業部を立ち上げることを聞かされました。そして私もエンジニアの一員として参加できることに。
この間の詳しい経緯はわかりませんが、事業立ち上げのきっかけの一つに、私の「機械学習をやりたい」という想いを汲んでくれた部分もあるようです。以前の本事業の募集記事に以下の文面がありますが、この声は私のものと思われます。
本事業自体、社内のエンジニアの「機械学習の勉強と仕事だけしたい!」という声がきっかけで、出来上がった事業部となります。
なんて素晴らしい会社なんだと思ってしまいました...。
「機械学習倶楽部」の誕生
当初、新しく立ち上げた事業部は「面白機械学習部」と呼ばれていました。
好きなこと(=面白いこと)で,世の中を面白くする
という共通の想いのもと、誰かがそう呼び始め、自然と皆が受け入れる形で命名されました。この思想は、本事業部のミッション・ビジョン・バリューにも掲げられています。
しかし、正式に事業部を外部へリリースするにあたり、改めて名称を見直すことになりました。名前に込めた想いなどは特に変わらず、そのときに事業に関わっていたメンバーの多数決で「機械学習倶楽部」と命名することになりました。
これまでの活動
現在(2024年10月)で発足から半年が経ち、これまでは主に事業計画の策定や事業部のホームページ作成、コンテンツの拡充に取り組んできました。
今のところのメインコンテンツとして、ホームページには私が執筆した機械学習関連の技術ブログも掲載しています。最近のものですと「LangChainでRAGチャットボットを作る」、「DreamBoothでStable Diffusion 3をfinetuningする(1.DreamBooth論文解説)」など。それぞれAIを活用したい人やAIエンジニアに向けて参考情報のひとつとなるよう、ノウハウ共有や自身の備忘録も兼ねて情報発信をしています。よければぜひ見にきてください。
これからは展示会への出展や勉強会での登壇など、外部への発信を増やしていく予定です。もしお会いする機会がありましたら、ぜひお立ち寄りいただき、お声がけいただけると嬉しいです。
おわりに
Wantedlyのストーリーで取り上げるのは初めてだったかと思いますが、以上 フェリックスで今年度から立ち上がった「機械学習倶楽部」を紹介させていただきました。
本事業はまだまだ始まったばかりですが、少しでも興味を持っていただけた方は、関連の募集記事もありますのでまずは一度お話ししてみませんか?
機械学習・AI技術に興味のある方、私たちの活動に共感いただける方からのエントリー、お待ちしています。