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F&Sの戯言3

何気なく使っている、言葉。
人を大きく動かすちからを秘めながらも、時代に合わせて多様に形を変えて世の中を渡っているように感じます。
伝わり方も受け取られ方も、時代に大きく左右されなが、決して変わらないのは「すてきな言葉は人を動かす」ということでしょうか。

今朝、素敵な話を聞きましたので、紹介したいと思います。

ある冬のニューヨークで、盲目の物乞いの方が「私は目が見えません。」と書かれたカードを首から下げて路上に毎日座っていたそうです。
ところが目の前においてあるお皿の中身は、いつも空っぽ。

そこに、詩人のアンドレ・ブルトンが通りかかり、カードの内容を書き直させて欲しい、と話しかけます。

そして彼が贈った言葉は、
「もうすぐ春がやってきます。でも、私はそれを見ることができません。」

すると、今まで見向きもしなかった通行人の人たちは、立ち止まり、目の前のお皿にお金を入れてくれるようになりました。

朝から素敵なお話を聞くことができました。

なにをするにしても、良くも悪くも「自分らしさ」というものが付きまとってきます。
その「らしさ」は、それぞれの生き方からこぼれ出てくるもの。
となれば、少しでもやさしく、きれいなものを自分から表現できたらな、と改めて感じました。

まずは、正しくきれいな言葉を勉強すべく、もっと本を読もうと思った次第です。。

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