こんにちは。エボラブルアジアSBCで半年のインターンシップで働いてる鈴木直子です。
カイシャってなに?働くってどうやるの?というところからスタートした私のベトナムインターン生活。6ヶ月間は長いなあと思っていたけれど、なんだかんだでもう終りに近づいています。最後にベトナムインターン生活総まとめとして、私が感じたことをいろいろ書こうと思います。
初めて受けたプチカルチャーショックについて。
今まで留学したり、旅行したりと海外はいろいろなところに行きましたが、正直カルチャーショックというものを感じたことはほぼありませんでした。
「こんだけ日本と距離が離れていれば、もちろん人も習慣も違うよね。」
と思うくらいで、苦労したり困ったりしたことはなかったのですが、今回ホーチミンで働いてみて、私の中に日本の習慣や考え方がここまで根付いてたのか、と気づかされました。
仕事でベトナム人スタッフの方とコミュニケーションを取る機会が多かったのですが、私の考えや行動がいかに日本人的か、ということがよく分かりました。無意識に、ベトナム人スタッフの人と仕事をする時も、日本人と同じように「やってくれるだろう」「きっとこう考えているだろう」と考えて、行動した結果、その推測がことごとく裏切られる・・・ということは一度や二度ではありませんでした(笑)
コミュニケーションをとるとき、どのように伝えれば相手に確実に伝わるか、分かりやすく伝えられているかを考えることは当たり前ですが、異文化の壁にぶつかってから初めて気づかされることかもしれません。これまで異文化で苦労しなかった分、やっとここで!というちょっと嬉しい発見でした。
“アウトサイダー”として生活するという経験
日本にいたら決して経験しないことだし、海外旅行するだけでは感じられない、海外で生活して初めて得られる貴重な経験です。ホーチミンには、いろいろな国籍の人が、いろいろな目的で住んでいます。
気付けば様々な国の友達ができ、一緒に飲みに行ったり、パーティーに招いてもらったりととても楽しく過ごしました。日本で海外の人と関わるときは、どうしても「日本人」と「海外の人」という関係になってしまうし、あまり積極的に繋がりを求める必要がなかったけれど、ベトナムでは同じアウトサイダーとしてなんだか親密感があって、なにもしないでも仲良くなれて、なんだか世界が広がったような不思議な経験でした。
また、ホーチミンは外国人にとってとっても住みやすいところです。それは、ホーチミンに住むベトナムの人が、街の一部として外国人を受け入れているような雰囲気があるからです。
生活していて、ローカルの人のようにスムーズにいかないことは多々ありますが、それが苦ではなくて、ベトナムの人も私たちを理解しようとしてくれているような、温かさと気さくさを感じることが度々ありました。
この温かい雰囲気の中にいて、日本は、東京の雰囲気は、海外の人にとってどうなんだろうと考えさせられました。ホーチミンに住むベトナムの人が持つような外からの人に対するオープンさは、東京に足りないものかもしれません。
最後にもうひとつ
なんだかベトナムに来て考えたことはたくさんあって書ききれないのだけれど…
私が関わったベトナムの印象が、私の「ベトナム像」「ベトナム人像」となってしまっているけれど、それは、あくまでもホーチミンの、私が関わっている狭いコミュニティでの話で、一歩外へ出たら、また違った「ベトナム」が見えてくるということを忘れないようにしたいということです。
ベトナムに来て、日本にいた時よりも広い視野で物事を考えるきっかけになりました。けれど、もちろんそれがすべてではなくて、捉えきれていない外側がある。仕事や、周りの環境に変化がないとだんだんと視点が内向きになってしまいがちですが、常に視点を外に向けること、たまには自分から外側を見ざるを得ないような環境に身を置くことを忘れないようにできたらいいなと思います。
達成したい目的も、何を学びたいという目的も、これからのキャリア形成ができているわけでもなく、とりあえずカイシャで働くってことを経験してみよう、しかも海外に住めるなんて楽しそう!という気軽な気持ちで応募したインターン。
結果としてここでの経験はなにかしらの学びとして、私の中にしっかり積もったような気がします。