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CTOが聞く!小売のDXを実現する『DELISH KITCHEN』リテールソリューションズエンジニアのやりがいとは

※この記事は、株式会社エブリーのオウンドメディア「every.thing」にて2020年11月25日に更新されたものです。( https://everything.every.tv/20201125/

梶原 大輔
執行役員 CTO 開発本部長

2006年4月、ヤフー株式会社に入社。2007年2月、グリー株式会社に入社後、エンジニアとしてゲーム・インフラ・技術基盤の開発に従事、 2014年より同社執行役員に就任し、インフラストラクチャ本部長、開発本部長を歴任。2016年より複数の子会社の代表取締役・取締役として新規事業の立ち上げを行う。2017年同社退社後、10社以上の企業の社外取締役・技術顧問・出資支援を行いスタートアップ企業の成長支援に携わる。2018年6月に株式会社エブリー入社しCTO就任、2019年に執行役員就任。


高木 幸弥
開発本部_DELISH KITCHEN開発部_OMOバックエンド_RSV

2011年、当時AR(拡張現実)の先駆けとなったアプリ「セカイカメラ」を開発していた頓智ドット株式会社へ新卒入社。2017年4月から、大学の知り合いが立ち上げたスタートアップに参加し、医療機関向けのサービスの開発に携わる。2018年6月から、株式会社エブリーに入社し、DELISH KITCHEN リテールソリューションズ事業部向き合いの開発に従事。

CTOである梶原が、開発本部メンバーにインタビューしていくこのシリーズ。エブリーのコアコンピタンスのひとつである「テクノロジー」を担うエンジニアメンバーに、今までのキャリアやエブリーでのやりがいなど詳しく聞いていきます。

独学からエンジニアに

梶原:エンジニアを目指すきっかけとなった原体験はありますか?

高木:大学時代に音楽サークルでコンピュータに詳しい先輩と出会ったことがきっかけでした。その方から色々と教わってるうちに、気がついたらエンジニアの道を目指していました(笑)。勝手に師匠だと思っていて、今でも慕っています。

最初はサークル内で音楽を共有するためのFTPサーバーに興味を持ち初め、勧められるままに様々なOSを使ったりサーバーを立てたりしているうちに、コンピュータに触ることが楽しくなっていったんです。


梶原:誰しも通る道ですよね(笑)。

高木:はい。あるライトノベルゲームに感化されて、サークル内の仲間とゲームを作ってコミックマーケットで売った事もありました。仲間と一緒にものを作って売るという体験がとても楽しかったです。2009年には発売されたiPhone3GSを買い、独学でプログラミングを始めました。思い返すと、これが私のキャリアのスタートでしたね。

大学院生の時に手に職をつけようと、iOSプログラミングのアルバイトを探していたところ、ARアプリのセカイカメラを開発していた頓智ドット株式会社(以下、頓智ドット)がメンバーを募集していたのでアルバイトとして働く事にしました。当時としては最先端のAR(拡張現実)技術のアプリ開発に携わることで成長できそうだと思い、卒業前に入社して6年間働きました。メンバーはどこの会社でもCTOが出来そうな優秀なエンジニアばかりで、そんな環境でエンジニア人生をスタート出来たのはとても運が良かったと思っています。

梶原:頓智ドットでは何をしていましたか?

高木:主にセカイカメラのiOSの開発に携わっていました。ただ私が入社した当初はそれほど組織も大きくありませんでしたので、Androidの開発も少し手伝ったりしていました。他にも新規サービスの開発や、サーバー側もやったりだとか、色々と経験させていただきました。


梶原:色々とやってたんですね。最初は少数精鋭で幅広くやるっていう感じなんですね。

高木:そうですね。頓知ドットに入ってからはハイレベルなエンジニアの中で幅広く携わる事で技術的にも成長できたと思います。

梶原:その後サークルの方に誘われて転職されたということですが、どんな会社だったんですか?

高木:医療機関向けの写真管理サービスをメインで提供していて、プラスで受託もいくつか受けていました。全員が師匠を含む大学時代のサークル仲間で構成されていました。優秀な人たちだったので、勉強になるだろうなと思って一緒にやっていく事にしたんです。

会社の方針は社長が立てますが、クリニックからの問い合わせに答えるCX、営業、開発、その他の雑務はメンバー全員で行っていましたね。

梶原:高木さんもクリニックの方とやりとりしたり営業をしてたんですか?

高木:はい。クリニックの方々とやりとりしていましたね(笑)。お客様のITリテラシーは様々なので、その方に合った対応をしていました。たとえば、最初にアプリをインストールする為のApple IDが必要ですが、持ってないところがほとんどだったので、こちらでApple IDを作ってお渡しするところから対応していました。実際に使う方の目線に立つという経験が現在のエブリーでも生きています。

梶原:意外ですね(笑)。確かに、お客様対応という事になると情報システム部みたいな基礎的な操作の説明も発生しそうですよね。そこからエブリーにジョインするきっかけは?

高木:頓智ドットの元メンバーで尊敬していた先輩がエブリーで働いていたので、声をかけたのがきっかけです。『DELISH KITCHEN』について話を聞く中で「食×IT」で生活の課題を解決し、さらにオフラインへ拡大させていくという挑戦にとてもワクワクしました。

その方と一緒に働くことで、僕の一社目のときのように成長できそうだと思い、エブリーへの入社を決めました。

オンラインとオフラインの融合へのチャレンジ

梶原:入社当時から『DELISH KITCHEN』ですよね?

高木:はい。リテールソリューションズ事業部(以下RS)で店頭サイネージの開発を担当しています。入社当時は事業部としてはまだ存在してなかったのですが、担当領域は当時から変わっていません。具体的には、店頭サイネージで配信するストアビジョンという広告商品があり、流通・小売の方が使う管理画面のUX改善などをしています。

仕事の進め方としては営業の方が要望をヒアリングして、それらを元に議論の上で改善を行なっています。以前は流通・小売からサイネージに関する問い合わせの対応をしていた事もあり、そういった面では先述した前職でのお客様対応の経験が生きていると思います。お問い合わせでは「画面が真っ暗で動かない」など抽象的な言葉で説明されることが多いので、エンジニアが原因追求できるように離れた場所でもファクトを探っていくのが大事ですね。

梶原:エブリーでエンジニアとして働く事のやりがいはどんな事だと思いますか?

高木:今まで幅広く業務を担当してきましたが、それでもこれまでにチャレンジしたことの無い領域が発生するので、そういった所は学びがあってとても面白いと思います。

たとえば店頭サイネージは24時間動くシステムを組む必要があるのですが、今までの知識だけでは対応するのが難しかったですね。店舗さんに置かれるので、システムを落とすわけにはいかないですし、電波のことも考える必要がありました。今回のサイネージはオフラインでも完全に動くということが絶対条件だったので、そこをどうクリアしようかなど、今までに経験した事のないチャレンジングな仕事が多かったですね。

梶原:24時間社内でテスト放映してましたもんね。

高木:はい。不具合が起きないかどうか確認するためにオフィスで常時サイネージを流しっぱなしにしたりしましたね。予想外の事も起きたりするので、設計するのも実装するのも大変でしたが、得るものも大きかったと思います。

梶原:高木さんにとって、そのような大変さもプラスになっているという事ですか?

高木:そうですね、未知の領域でもちゃんとメンバーと協働してよいものを作り続ければ、いずれは支持されるプロダクトになれると思います。小売のニーズにまだまだ応え切れていない部分があるので、引き続き課題解決のために切磋琢磨していきたいと思います。

梶原:頼もしいです(笑)。

「多様性」を体現するチームづくり

梶原:高木さんはリモート下におけるチームコミュニケーションにもすごく気を使ってますよね。

高木:そうですね。RSの企画と開発のチームはslackで常時通話しているので、雑談も相談もし放題です(笑)。オフィスにいる時のように気軽にやりとりできるので、コミュニケーションの不便さは特に感じていません。他には輪読会や勉強会などを定期的に行い、日々新しい技術や業界トレンドをチームのみんなでキャッチアップしています。コロナの前までは月一でダーツやスノーボードに遊びに行ったりして楽しみながら仲を深めていました。

梶原:どんなメンバーが多いですか?

高木:面白い人ですかね(笑)。私が在籍するRSには優秀なメンバーが揃っていますが、時には冗談を言い合いながら仕事をしています。ユーモア溢れる人たちで、ジョークが大好きなんですよね。ユーモアがあるということは、物事を多面的に見れるところがいいなと思っています。チームの雰囲気としてそういった柔軟な遊びの部分があったほうが多様性のある議論が出来て結果的にいいものが作れる気がしています。

梶原:多様性というと納得感がありますね(笑)。今後はどのようにしていきたいですか?

高木:RSチームは営業・開発・CXなど複数の職種があり小さな会社のようなチームですが、新しく人が入って来てもすぐに連携ができるよう取り組んでいます。これからも「多様性」を体現するような、仲が良くて面白いチームを作りたいなと思っています。言いづらい事でもちゃんと言えるような雰囲気の中でより良いサービスを作っていきたいですね。

店舗の方やユーザーの方に「これがあって良かった」と言ってもらえるよう、ユニークなメンバーとともに小売のDXに挑戦し続けます!

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