なにをやっているのか
不動産売買を検討している方が、相場をアウトパフォームできるエリア実績の豊富な担当者をすぐ見つけられるサービスです。
Estimateは独自に収集した居住用不動産の成約事例を公開することで、世の中の人が相場情報を理解した上で不動産取引が実現できるサービスです。
不動産テック企業としてEQON Inc.を設立したのは2018年7月です。
代表の三井は丸紅で米国不動産ファンドのアセットマネジメント業務に従事しており、2018年4月からは日本の不動産ファンドのアクイジションマネジメントに携わりながら、不動産エージェントへの聞き取り調査を進めました。その数は累計1000人以上にも達します。
共同創業者のリクルート・SUUMO出身の澤井慎二と、東京23区内の300業者を対象にインタビューを重ね、またカスタマーにもヒアリングを行いました。
インタビューの結果、浮かび上がった課題が、「カスタマーと不動産担当者のミスマッチ」です。
そこで、不動産の悩みを実績のある担当者へすぐに相談できるように【EGENT│https://egent.jp】というサービスを展開することを決意しました。
不動産担当者にはインタビューを実施し、地域の相場情報を聞いたり、リノベーションで専門性を持つという担当者なら、具体的なリノベーションプランについて聞いたりして、担当者の専門性を確認し、厳選された担当者を約150社から、ユーザーの要望に合わせて複数名提案するスタイルを取っています。
EGENTへの掲載倍率は約10倍、大手仲介企業なら店舗マネジャー、中堅企業ならトップ級の担当者を揃えています。
更に、EGENTでは仲介に入る担当者の過去の取引事例、実績を調べてユーザーに提案する際に掲示しており、利用者は担当者に対する口コミを投稿・閲覧することができます。
「担当者の一番の資産は“信頼”だ」と考えています。EGENTを使うことで、信頼を無形資産化すべく、担当者へ利用を啓蒙しています。
EQONでは、現在口コミ紹介が中心の「人」を起点にした反響から生まれる不動産取引の市場を600億円として、そのうち450億円が今後開拓の余地があるEGENTの初期ターゲットと見ています。
また、日本では不動産の成約データが蓄積されていないことも大きな課題となっているため、我々は独自に不動産の成約データを収集・蓄積し、ユーザーが不動産相場を調べるツール【Estimate】の開発を進めています。
相場情報を誰もが理解し、市場アウトパフォームできる担当者を見つけられる世界をITの力で作り出し、「最高の不動産取引」を実現することを目指し、日々業務に取り組んでいます。
なぜやるのか
Monthly Pitchで講演する代表の三井。日本のベンチャーキャピタルも知らない不動産業界の実態を伝え、我々が良くしていく世界観に共感頂き、サイバーエージェント・キャピタル様より資金調達を実現しました。
EQONが展開する「EGENT」は不動産テックカオスマップにも掲載されており、PropTech JAPANでも登壇させて頂く等、不動産業界からも最先端企業として注目を集めています。
日本で不動産を“買う”場合を例に取ると、購入希望者は平均して3業者に当たり、10件の物件を内見しており、担当者が合わないと感じた場合は、業者を切り替える人も多いです。
一方、担当者の方は、要望を整理するだけでも1時間ぐらいは費やさなければならないのに、最終的に成約せずにユーザーが去ってしまうと何も残りません。
そうなるのは、顧客と担当者との間でミスマッチが起きているからです。
ミスマッチが起こる原因として「日本では宅地建物取引士の資格取得が簡単であることと、成約データが蓄積されていない」ことが要因だと考えています。
また、不動産取引では属人的・局所的な情報の偏りがあります。有資格者で経験のある担当者であっても、実際の取引価額の相場などを他の地域や担当外の人が知ることが難しく、その情報の偏在によって稼いでいる零細業者も数多く存在するのが実態です。
日本の不動産仲介業者数は12万社で、これはコンビニエンスストアや歯医者よりも多い数となっています。そのため、「担当者の質は玉石混交で、いい業者になかなか当たらないという不満にもつながっている」のが実態です。
また、不動産を買う場合にも増して、”売りたい”シチュエーションでも大きな課題が見えてきています。
日本でもオンライン化が進んできた“買い”領域に比べて、不動産を“売りたい”ニーズに対するオンラインソリューションが存在しません。これは米国でも同様で、購入では約60%をオンライン経由が占めていますが、売却では4%未満となっています。
米国では不動産取引を行うときには、取引内容や物件・エリアによって、強みを持つ担当者を選ぶ状態になっており、従来型の大手仲介会社でもホームページにエージェントの情報を掲載し、紹介しています。HomeLightやUpnestといった担当者に特化したポータルも存在し、HomeLightはユニコーン入りが確実視されています。
EQON Inc.は日本においても、最新のIT技術を用いて、ユーザーと担当者の情報格差を是正すべきだと考えています。
誰もが「最高の不動産取引」を実現できるようにEQON Inc.はサービスを展開していきます。
どうやっているのか
PropTech Founders Meetupメンバーとして、スタートアップ14社と定期的にピッチやネットワーキングを実施するなど、常に最新の不動産情報をキャッチアップしています。
海外の不動産テックについても情報を集め、EQONが主体となって不動産業者に定期的に講演を行うなど、業界の発展に寄与しています。
EGENTは「不動産テックカオスマップ*」にも掲載されており、創業者の三井と澤井はPropTech Foundersに抜擢され、常に最新の不動産テック情報を習得できる位置にいます。
また、CTOには*Herol Gaibinを迎え入れ、万全の体制でサービス構築を行っています。
更に、EQON Inc.には国内屈指の不動産売却の専門家である風戸氏*と高橋氏*による監修サポートが実現し、海外の情報もシリコンバレーの不動産テック企業Movotoの副社長である市川氏(https://medium.com/@coichikawa)から頂戴しています。
最新のIT技術を有し、不動産テック企業として注目を集めるEQON Inc.は「最高の不動産取引」を実現できると確信しています。
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*不動産テックカオスマップ│https://retechjapan.org/retech-map/
*Herol Gaibin│経歴
研究室でコンピュータービジョン(画像認識)の研究に従事する傍ら、WEBシステム、ブロックチェーン技術の受託開発を行う株式会社GLを創業。4ヶ国語を話し、オフショア開発などのPJMの経験多数。(名古屋大学卒業、名古屋大学修士、東京大学博士課程中退)
*風戸 裕樹氏│経歴
Property Access Pte.Ltd./代表取締役兼共同創業者。日本の不動産エージェント文化の第一人者であり、米国型のエージェント制度の日本版「売却のミカタ」(現ソニー不動産)を全国にフランチャイズ展開し、ソニー不動産に売却した経緯があり、日本では不動産売買の専門家として広く知られています。
*高橋 正典氏│経歴
価値住宅株式会社/代表取締役。日本の不動産エージェント文化の推進の立役者であり、日本版バイヤーズエージェントとなる ㈱バイヤーズスタイルを設立。また不動産売却においても「売却の窓口®」を 全国にフランチャイズ展開をされており、不動産流通の現場を最も知る 不動産コンサルタントとして、広く知られています。