「ゴールデンサークル理論」という言葉をご存じでしょうか?
「何をするのか」ではなく「なぜするのか」を語ることが共感を生み、人の行動を促すという理論で、マーケティングコンサルタントのサイモン・シネック氏が提唱しております。
WHY:なぜ ー ミッション・ビジョン
HOW:どうやって
WHAT:何を
ゴールデンサークル理論についての詳細は、下記よりご覧ください☺️ (参照:TED動画)
さて、この「ゴールデンサークル」。
人は、「何を」ではなく「なぜ」に動かされる
重要なのは、真ん中にある「WHY」、つまりミッション・ビジョンであると言うことです。
これは、マーケティングのみではなく個人個人の人生においても重要だなのでは?!と思っています。
ビジョンのない会社はほとんどないのでは?と思う一方、人生のビジョンは?と聞かれると答えられない人が多々です。もちろん、私も数年前までそのうちの一人でした。
また、日本の教育の背景もあるかと思いますが、「でっかい夢・ビジョン」を語ることよりも、「何になるか・どんな職業をするか」を問われ、そこに向かうためにどうすればいいのか?を考えさせられることのほうが多いかと感じています。
例えば ) 弁護士になる 弁護士になるには?国家資格をとる そのために勉強する
そして、弁護士が合わなかったな。じゃぁどうする?コンサルタントになってみよう!
このように、「HOW」や「WHAT」を重要視しているような傾向に感じています。
私は、日本で「どんな職業に就くか」にとても興味を持てず、イメージも持てなかったので就活をせずに大学卒業後すぐに海外にいきました。そこでは、たくさんの「夢」をもってドイツに渡り、追いかけている人にも会いました。キラキラして見えました。
でも当時は、「私も海外に来ている」ただそれだけで自惚れ、そのキラキラした仲間の一人かのように錯覚していたこともあります。もちろんそんなのは、長く続きません。
「私は、何しにドイツにきたのだろう」「この先の人生どうなるのだろう」そんな気持ちが湧いてくることも多々あり、その度に「何か変えないと!」と、環境・行動を変えてきました。今振り返ると、それも結局は「HOW」や「WHAT」を変え、WHYを全く無視していたのだと思えます。
そうして、さまざまな環境の変化を実施したものの、一向に心の穴は埋まらず、日本に帰国を決め、いよいよ30歳にしてやっと!自分自身・人生と向き合わざるを得なくなりました。
そこで、「私には、なりたい自分」がなかったと理解しました。私は「なんのために」生きるのか。その意味を見つけ、ビジョンを創るのは自分自身だと気づきました。
自分と向き合い、自分を知り、自分自身を俯瞰・客観し、心の声に思い切り耳を傾け、そして自分の「ビジョン」を言語化する。ものすごく時間をかけました。
そしてやっと、私の人生のWHYを創れたのです。それから人生は変わりました。私そのものは変わらないけれど、生きる指針ができたことで、道や可能性が広がりました。
HOW・WHATはそのWHYを叶える手段です。実は、WHYが叶えさえすれば、HOWもWHATもそんなに問題ではない、つまり、「何を職業にするか」はそこまで問題ではないと気づきました。
大事なのは、選んだ仕事をすることで、私はビジョンに向かうことができるかどうか?です。私は仕事に「コーチ」を選びました。
理由は、得意・好きだったから、自分に合っていたからです。でもそれ以外にもさまざまな手段・方法があります。会社に参画しているのは、私のビジョンと会社のビジョンが一致しているからです。
会社となると、ビジョンを叶えるためには好き・得意ではないことも時には実施しないといけない。それでも、頑張れるのはこの先どこに向いたいかが見えていて、自分の人生ビジョンと一致しているから!です。自分のモチベーションは自分自身で作り出すことができるようになりました。
自分の人生ビジョンが見えていれば、選択する基準が見え、意思決定のサポートになります。いわゆる、人生の軸・自分の軸ができるのだと思います。
自分自身のこの経験から、コーチングをする中で、大事にしていることは「人生ビジョン」を探り、創ることです。心の声に耳を傾けることが、現代人には容易ではなくなっているので、その「訓練」から入ります。なぜ容易ではないか?というと、思考が邪魔するからです。
そういった「他者の考え・誰かわからない人の考え」を基準に答えを導き出そうとするので、自分の答えがみえなくなっているのかな、と感じます。
ぜひ、今「人生ビジョンって何?!」と聞かれて答えられない人は、心の声に耳を傾け、自分自身が何を求めているかを問うてみてください。思考はと区別し、場面によって使い分けることができれば最強ですね!
私は、感情にフォーカスしがちなので、必要な時に使える思考力を磨いていきたいと思います✊☺️