国内最大級の海外ファッションECサイトである「BUYMA(バイマ)」を運営する株式会社エニグモ
そのクリエイティブを担う、ソーシャルコマース事業本部 クリエイティブグループに所属する石川さんのインタビュー前編です。
今回は、石川さんに「エニグモに入社したきっかけや業務内容」「クリエイティブグループのミッションや取り組み」について聞きました!
Q:エニグモでは、デザイナーとしてどのような業務を行っていますか?
エニグモでは、ソーシャル・ショッピング・サイト「BUYMA(バイマ)」及びファッションメディア「STYLE HAUS」に関わるデザイン業務全般に関わっています。例えば、特集やキャンペーン等のランディングページデザインやバナー、サービスに使用するアイコンやイラスト等を制作しています。
Q:デザイナーを目指した理由と、エニグモに入社した経緯を教えてください
父がジュエリーデザインの仕事をしていたこともあって、小さい頃からモノ作りやデザインへの関心が高かったです。高校卒業のタイミングで将来何をしたいか考えた時に「好きだった芸術系で、自ら計画し実現できる職業がいいな」と思い、漠然とではありますが、デザイナーを志すようになりました。
その後、大学でプロダクトデザインを学び、修士課程の修了作品で今の仕事に繋がるwebデザインに触れました。修了後はフリーランスとして仕事をしていたのですが、前職の株式会社stulioが運営するSNSのサービスに惹かれ、デザイナーとして参画しました。SNSサービスからフリマサービス『STULIO(ステューリオ)』へリニューアルした際は、要件定義からデザイン全般を担当し、サービスのクローズと同時に出資先であったエニグモへ2016年の2月に入社しました。
Q:直近はどういったプロジェクトに関わっていますか?
冒頭でお話した通常業務に加えて、社内にノウハウのない新規案件のデザインを担当しています。例えば、STYLE HAUSではWebメディアだけでなく、現在SNSでの発信にも力を入れており、YouTubeチャンネルやInstagramに用いる動画やサムネイルの撮影・編集のディレクションをしています。さらに、BUYMAの出品や広告、特集ページに利用する為の商品画像の撮影スキーム立ち上げにも関わってます。
Q:動画撮影や編集のディレクションというのは具体的にどのようなことをされていますか?
クリエイティブ面での調整・サポートが中心になります。現在運用しているメディアは、20代後半から30代の女性をメインターゲットにしていますが「そういった方々がファッションの参考になるようなテイストってどういった感じかな」と探りながら制作しています。
例えば、Tik Tokはティーン層を中心に流行していますよね。STYLE HAUSもTik Tokでの情報発信を行なっているのですが「ターゲット層である20代後半から30代の方が見ても違和感がないようにする」といったような形で、クリエイティブを調整しています。
Q:石川さんが所属するクリエイティブグループについて教えてください
現在、クリエイティブグループは、業務委託やアルバイトの方を含め約10名のメンバーが所属しています。サービスを横断し他部署とも連携を取りながら多岐に渡る業務を行ってます。グラフィックが得意なメンバーもいれば、UIが得意なメンバーもいたりと、それぞれの得意分野が違う個性豊かなメンバーが集まっていると思います。最近はリモートの会議以外で顔を合わせる機会が減りましたが、リアルで集まった時は皆で大騒ぎするくらい元気で楽しいメンバーです。
グループ全体の業務としては、特集ページ、大型セール、キャンペーン施策、メルマガ等のデザイン作成からフロントエンド部分の実装や、さらに、商品の梱包材やクレジットカードやIR資料のデザイン、ガイドライン整備など、幅広く業務を行っています。
今期は「広告」「UI」「動画」の3分野に注力するため、チームを分け担当を設けて業務を進めています。それぞれが自分の担当領域に注力し、専門性を高めながら業務を遂行することによって、各領域で蓄積したノウハウやナレッジをメンバー全体に還元しグループの底上げをしている感じですね。
Q:クリエイティブグループのエニグモ・BUYMAにおけるミッションや役割は?
クリエイティブの役割は、ものごと(ビジネス側のやりたいこと、課題など)をビジュアライズし、解像度を上げることで「検討」や「改善」段階の精度や創造性を高めて行くことだと考えています。
顕在化させた時に、一発で魅力的なものができる場合もあれば、改善しながら皆が納得いくものが出来上がる場合もあります。
そこで、今期から「“FUN(ワクワク)”をデザインし、“ファン”を生み出すサービスを創る」をクリエイティブグループのミッションとして日々の業務に取り組んでいます。
BUYMAを通してワクワクする!BUYMAだからこそ(お気に入りの商品に)出会える!そういったサービスを目指しています。これが、BUYMAらしさだと私は思います。
Q:ミッションを実現する為に具体的に取り組んでいることはありますか?
“FUN(ワクワク)”をデザインする為に BUYMAってそもそもどういうサービスなのか?「BUYMAらしさ」とは何なのか?を改めて具現化・統一して、クリエイティブから発信しています。
社内の誰もがBUYMA・サービスを作ったり、新しいことにチャレンジする際に、「あ、BUYMAってこうだよね」っていう共通認識をみんな持つことを大切にしております。
STYLE HAUS、BUYMA TRAVELとエニグモの事業領域の拡大やSNSでの発信強化に伴い、BUYMAを知るタッチポイントや導線も様々になっています。
ユーザーがどこからBUYMAを知っても、同様の「BUYMAらしさ」を享受できるようにしたいと考えています。
例えば、どこかのコンテンツがすごく若者向けになっており、そこからユーザーが入ってきて、その後サービス全体を知った時に「あ、BUYMAって思っていたサービスと違うな」とならないように整える必要があります。
それも、クリエイティブが無理やりルールを作るよりかは、「BUYMAらしさってこうだよね」という意識をみんなが持つことで、細かい部分で、担当者ベースでしっかり考えて調整できることを促していければと思っています。MDメンバーがInstagramを運用する際に、「この文言やクリエイティブはちょっとBUYMAっぽくないから、こう変えよう!」とかそういうことです。
Q:デザインにおいてBUYMAらしさ、STYLE HAUSらしさを浸透させる為にはどのような取り組みをしていますか?
社内向けにビジュアルアイデンティティを作成したり、UIガイドラインの整備などを進めています。
動画は新しくチャレンジする領域だったので、BUYMAやSTYLE HAUSらしさを伝えきれないと思い、ブランドブックを作りました。
また、新しく業務委託でデザイナーとして参画することとなったメンバーにも、「あなたのこういうところはBUYMA、STYLE HAUSのここに合うと思うから、こういうアウトプットを期待しています」と伝えるようにしています。
ありがとうございます。今回の記事では、エニグモに所属するデザイナーの業務内容や、クリエイティブグループについてご紹介しました。
インタビュー後編では「エニグモでの働き方、カルチャー」や「エニグモならではのやりがい」について紹介しています。