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自由は自由ではない。

まだITという言葉が新鮮だった頃、新しい発想を持つ若い創業者達は次々に新しい仕事の取り組み方を試みていた。当時、周りはそのワークスタイルを受け入れる事ができず、ベンチャー企業というものを少し変わり者の目で見ていた人も多かった。自由な出勤時間、自由な服装、自由な◯◯・・・。しかし本音はその人達もそれらに憧れていたのかも知れない。

仕事や上司を選べず、成果が給与として反映されない、大した話でもないのになぜか大人数で定例会議が開かれ、いつの間にか転勤させられていた人達。でもそれ以上に自分を守ってくれている何かを信じ、その会社に依存するしかなかった。会社には不満ばかり言うが、自分のミスは正当化する人。リストラには文句を言うが、自分から辞めるときはそれを当たり前に言う人。とりわけ大企業・中小企業に関わらず、”古い働き方”をしていた人達がそうなのかもしれない。


しかし「自由」という言葉は上辺だけの認識で、少し誤解を招いているような気がする。ムダなものを排除し効率を最優先した上で収益を上げる。それは責任感と達成感がより直接的な存在であり、仕事に対してのやりがいを見つけやすく、結果を評価し合えるしくみができているように感じる。

自由と言っても、やるべき仕事量は本当は大企業よりも多いのかも知れない。たとえば、短時間労働はどうだろう。本当に短時間労働が幸せなことだろうか。

古い働き方では、極論、席に座っている時間=給与だったりする。しかし新しい働き方を取り込んでいる企業は比較的、成果=給与。プライベートを削ってでも、集中して仕事をする時間が必要な時もある。それはワークバランス(人生)を意識していないと、短時間労働が必ずしも”幸せ”とは言い切れない。自由は意外と自由ではないのある。


そして現在。経済環境は大きく変化してきた。給料を下げてでも利益を生まなければ大企業でさえ生き残れない時代。古い働き方をしてきた人たちの意識も少しづつ変化してきている。収益をきちんと上げながら、自由な働き方を実現させること。

安定を選んだ人達、単に労働力を搾取されていた人達、そして次の世代達が動き始めたのだ。会社に依存せず、そしてその代わりに文句も言わない自分になること。新しい力をつけ、自分で勝負できるようになること。辛い思いだけで毎日を送りたくない、そのためには自らの手でそこから抜け出せる努力をしようとする動きに。


我々が掲げる『「新しい働き方」を創る』は、ただ単に楽な方向・気ままなノリだけで創るものではない。それは全てのスタッフに同じルールを当てはめるのではなく、相応の条件や能力、考え方を全員で理解し合い、それぞれの強みを活かしていきたい。プライベートは自分で工夫して組み立てるように、仕事も自分に合うスタイルを見出して欲しい。もちろんプライベートも十分楽しんでもらいたい。その区分けはしっかり分ける必要があり、”遊びのような仕事”を目指しているわけではない。

人生、仕事をしている時間が圧倒的に多い。どうすればハッピーな人生を送れるかは、どんな仕事・どんな会社・どんな仲間を選ぶかで大きく変わってくる。そして我々は、みんながハッピーになれる、そんな新しい働き方を自ら実践しどんどん発信していきたいと考えている。副業、リモートワーク、時短、協働(共同)など、制度・空間・道具をうまく活用した様々なワークスタイルがある中で、まずは”共働き(主婦の復職)”に着目した新サービスを現在模索している途中。まだスタート地点に立ったばかりの新規事業計画チームですが、今後の我々の活動にぜひ注目して下さい。

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