なにをやっているのか
西パプア州でのオサガメ調査(太平洋最後のオサガメ聖地)
小笠原でのアオウミガメ調査(日本最大のアオウミガメ繁殖地)
海洋生物および海洋環境の保全活動。具体的には、2016年現在は下記の内容を行っています。
・インドネシアおよび小笠原諸島におけるウミガメ保全活動
・関東周辺における漂着ウミガメの調査
・小笠原諸島におけるザトウクジラおよびサンゴ調査
・海洋生物・環境にかかわる普及啓発や人材育成
・活動資金獲得のための物品販売
なぜやるのか
タイマイの産卵
採取された卵(食用として販売される)
ELNAは、インドネシアのタイマイというウミガメの現状を知ったところから始まりました(インドネシアはアジア最大のタイマイ繁殖地)。
創業者が前職の頃、このタイマイの生息調査をおこなう機会がありました。この時、既に約80%のタイマイは減少して地球上からいなくなっており、絶滅寸前種に指定されていました。タイマイの産卵があるというインドネシアの島と海岸約500ヵ所を訪問し、調査したところ、約20,000巣のカメの巣を見つけましたが、うち卵が残っていたのはたった4巣のみでした。あとは全て人により採取されていたのです。
つまり、タイマイの子孫がもうほとんど生まれてこない状態になっていたのです。
そのタイマイを絶滅から守るところから、ELNAの活動は始まりました。タイマイ保護活動地では徐々に産卵が増えてきており、保護は順調です。しかし、もしELNAが活動を辞めてしまえば、タイマイ保護を大々的におこなっているところはありません。
また、ELNAの活動対象である太平洋のオサガメは、産卵が増加することはなく、未だ危機的な状況です。
どうやっているのか
横浜事業所に2名、小笠原事業所に4名、そして館山出張所に1名のスタッフがいます。
また、インドネシアにはカウンターパートとして、インドネシアウミガメ研究センター(職員2名、監視員25名ほど)があります。
みんな個性的なスタッフで、楽しみながら仕事をしています。2名以外はみんな30代です。