こんにちは。
イーシーキューブ Productチームのスクラムマスター遠藤です。
あの話題のボードゲーム「プロジェクトテーマパーク」を社内でプレイしました!
プレイの様子や参加したメンバーの感想、ゲームを通しての気づきを書き残しておきたいと思います。
プロジェクトテーマパークとは?
プロジェクト管理ツール「Backlog」を提供する株式会社ヌーラボ様が制作した、プロジェクト管理をチームで楽しく学べるボードゲームです。参加者全員でテーマパーク建設プロジェクトの成功を目指す協力型のボードゲームとなっています。
チームで仕事をするときの"あるある"を再現したゲームルール
実際にプレイをして感心をしたのは、チームで仕事をするときに出てくる"あるある"が上手くゲームで表現されている点です。
例えば、各プレイヤーはゲーム開始時に役割が決まるのですが、
・パフォーマンスがいいけど失敗をするとやる気カードを全て失う「完璧主義」さん
・見積り/計画パート中は他プレイヤーと会話してはいけない「無口」さん
・他プレイヤーとの協力プレイができない「マイペース」さん
など、どこかのチームにいそうな個性がプレイヤーの役割として決まります。
その他にも、各ターンの天気としてプロジェクト外部環境の影響が表現されていたり、チームの信頼貯金があるとサイコロの振り直し(てへぺろ)ができるなど、おもしろいゲーム設計になっています。
見積り/計画パートがいちばんおもしろい!
そして何より驚いたのが、このゲームでは見積り/計画パートがいちばんおもしろいという発見です。
業務での見積り/計画となると、マネージャー以外はあまり興味を持たなかったり会話が消極的になってしまうということが一般的にはあると思いますが、このゲームでは全員参加でしっかり見積り/計画できるかがゴール達成の決め手のため、気づいたら見積り/計画がいちばん盛り上がっているということが起こります。
ゲームであるため心理的安全性が高くなるのはもちろんのこと、ゲームの中での仕事が「サイコロを振って出た目が成果になる」という単純明快なため、あまりアレヤコレヤと考えずに発言できるのがいいのかもしれませんね!
実際にプレイしてみました!
まずはルールを覚える最初のプレイ
ゲームのルールはそれほど多くありませんが、それでも慣れるまで数ターンはかかりました。見積りを外したらどうしよう...という不安があり、見積り/計画パートがなかなか終わらないということも。
ちなみに株式会社イーシーキューブではスクラムでの開発を行っているので、1ターン毎に見積り/計画をするという流れはすんなりと受け入れていました。
最初のプレイはルールやゲームの流れを覚えるためと割り切ってプレイしてみるのがよさそうでした。
プレイヤーの個性が出てくる2周目のプレイ
2周目のプレイでは各プレイヤーの発言が増えてきます。
・「俺できる自信がある」と言ってキャンブルな計画をチームにそそのかすエースさん。
・「私、この仕事は確実に終わらせます」と宣言するマイペースさん。
各プレイヤーが、チームの成果を上げるためにどうやって貢献するかを考え出したように感じました。こうやって会話を通してお互いの期待を伝え合うのは実際の業務でもやりたいコミュニケーションですね。
また、
・見積り/計画パートが終わったあとに「俺、今月は有給休暇だから」と嬉しそうにいう無口さん。
・やる気カードを配りまくってメンバーに有給休暇を取らせないマネージャーさん。
など各プレイヤーの個性が出てくるのも面白かったですね。(こんなマネージャーは嫌だ)
これはまるでプロジェクト!プレイ後のふりかえり
3周目のプレイ後にはふりかえりを行いました。ふりかえりのフレームワークはスプリントのふりかえりでも使うことのあるFun/Done/Learnです。
印象に残った感想をいくつか紹介...
・リスケありきはよくない。
・マイペースでも確実な仕事ができると周りから認められる。
・やる気が無い、と言える心理的安全性があった。
・予定を立てるとき、みんなイキイキしていた!
まるでプロジェクトのふりかえりみたいなコメント!こういった感想が出てくるあたりが、プロジェクトテーマパークがプロジェクト管理をチームで楽しく学べるボードゲームと言われる理由なのですね、と妙に納得してしましまいした〜。
これからプレイする方へのフィードバック
実際にプレイして得られた気づきを共有します。これからプレイされる方の参考になればと思います。
最初のプレイではゲームの難易度を下げるとルールを学ぶことに集中できる
最初のプレイはルールを覚えることに集中してもらうためにも、ほどほどに難易度に設定するのがよいと感じました。チームに小さな成功体験も得てもらえます。またゲームの肝である見積り/計画パートに全員が参加できるのもポイントだと感じました。
- 役割から「無口」「トラブルメーカー」を除外しておく
- 天気は晴れ/曇りを中心にしておく
- 信頼貯金のスタートを3にしておく
見積りパートはタイムボックスを設定するとゲームにリズムが生まれる
ケームが白熱してくると見積り/計画パートが盛り上がりすぎて15分経過...ということもありました。
ディスカッションも楽しい時間なのですが「見積りは3分以内!」というタイムボックスがあったほうが、ゲームにメリハリができるし、チームが経験から学ぶプロセスを体感できると感じました。
ふりかえりはかならずやろう!
プロジェクトテーマパークは、業務に近いシチュエーションや要素が出てくるゲームのため、プレイしていての気づきが多いと感じました。また自分が感じたことを言語化することで、気づきを明確にしたり、他の人の気付きから学ぶこともできます。
まずは「感想をお互いに伝えあってみる」だけでもいいので、プレイ後にふりかえりをして気付き・学びを共有することをおすすめします。
さいごに
プロジェクトテーマパークを一言で言うと「プロジェクトがテーマだから仕事に近い。でも仕事じゃないから抽象度を上げて学びを得られる。」そんなゲームでした。
新しいチームができたときに全員でゲームをプレイすると、お互いの考え方や期待が見え隠れして、その後のコミュニケーションがスムーズになりそうです。次のチームのキックオフで使おうと思います!
ぜひみなさんも職場やチームでプレイしてみてください。