なにをやっているのか
学校現場などにも、スタッフが通い、活用支援やヒアリングを行いながら、教材の開発・改善を行っています。
NPO法人eboard(いーぼーど)は、「学びをあきらめない社会を実現する」というミッションの下、①無料学習サイトeboardの開発・運営、②全国の学校や塾、学習支援など教育現場でのeboard活用支援を行っています。
① 無料学習サイトeboardの開発・運営
eboardは、主に小中学生を対象とした無料学習サイトです。低学力層の子ども達を対象に、2,000本以上の映像授業、4,000問以上のドリルで学ぶことができます。YouTube上に公開されている動画は、これまでに400万回以上再生され、edtech、教育ICTの分野でも高い評価を頂いています。
・2014年5月 NTTドコモ・ベンチャーズ、マイクロソフト、ベネッセコーポレーション主催のEdTechCampにて、「NTTドコモ・ベンチャーズ賞」を受賞
・2014年11月 第11回日本eラーニングアワードにて、文部科学大臣賞を受賞
・2015年2月 総務省「先導的教育システム実証事業」の教材コンテンツとして採択
② 全国の教育現場でのeboard活用支援
私たちは、インターネット上の無料学習環境のみで、さまざまな教育課題を解決し、ミッションである「学びをあきらめない社会」の実現ができるとは、考えていません。
全国の学校や塾、学習支援など教育現場でのeboard活用支援を行うことで、子ども達の学びをあきらめない大人を応援しています。eboardの活用現場は、多岐にわたります。
・国の先導事業に参加するICT活用校
・過疎地域の教育委員会が運営する公営塾
・都市部の低所得者層向けの学習支援NPO
・その他学習塾や教育事業者
なぜやるのか
「日本の教育水準は高い、格差はない」と思われるかもしえませんが、学校や学習支援の現場に入ると、さまざまな子に出会います。学校の授業に全くついていけていない子、不登校の子、学習障がいを持っている子、一人親の子。
私たちは、こうしたさまざまな理由で「学びをあきらめてしまっている」子たちを失くしたいと考えています。「東大に入りたい、偏差値を上げたい」も必要かもしれませんが、学ぶことへの気持ちが「0」になってしまっている子を、「1へ、10へ」と高めていくことが、私たちの仕事です。子ども達の人生を考えた時、また社会的価値を考えた時、そこにこそ大きな価値があると私たちは考えています。
具体的な課題解決領域として、次の3つの教育課題の解決をめざしています。
課題についてもっとくわしく →
http://www.eboard.jp/text_page/vision/
1. 教育機会と子どもの貧困
日本の子どもの貧困率は先進国の中でも高く、特に一人親家庭における貧困率は、OECD加盟国中でも最悪の数字です。
eboardでは、経済的理由による教育格差の解消をめざし、無料教材の拡充を図るとともに、 教育ICT化を見すえ、地域や学校にねざした教育環境の整備に努めてまいります。
2. 過疎化と教育課題
人口減少・高齢化が進む地方では、過疎化と教育課題は密接に関連しています。 都市部への人口移動は、さらに国全体での人口減少を加速させることになります。
3. 教育機会と不登校
小中高あわせて年間17万人の子が、不登校の状態にあります。フリースクールや行政のサポートなどもありますが、 不登校の子どもたちの学習機会は、ほとんど保障されていないのが日本の現状です。
どうやっているのか
ご支援を頂いているサポーターの方々との交流会の様子。
社会人インターン・ボランティアが多く、代表も全国を飛び回っているため、週末に恵比寿のオフィスでミーティングを行い、平日はオンラインで連絡をとりながら、各自が業務を行っています。平日にも時間がとりやすい学生インターンは、eboard活用現場への視察・サポートを行うことも多いです。
教育ICT、edtech(education × technology)の分野は、IT関係を中心にビジネスサイドの方が多いですが、eboardは現役教員や教育大研究者など、教育分野での経験/本業を持つメンバーが多くなっています。