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ITエンジニア/長谷川さんの新たな挑戦と成長

長谷川さんは、Dynamoに入社してから2年半の間、ITエンジニアとしてのキャリアを積み、現在はリーダーとしてチームを牽引しています。今回は、リーダーとしてどのような役割を担っているのか、長谷川さんに伺いました。

ーー リーダーとしての役割について教えて下さい


これまでは、協力会社からの依頼タスクを弊社の各エンジニアが個別に引き受けていたのですが、それを一旦すべて僕に集めてから弊社エンジニアへ割り振るように変更しました。役職がついて手当があるわけではなく、単なる役割分担で責任はあくまで各担当者となっていて、一般的に言われるリーダーとは若干役割が違っています。キャリアも僕が一番短いですしね。決定権や責任の所在については会社全体が今から決まりを作っていくという段階ですので、それに合わせて整備していきたいと思っています。

具体的には、DevOpsを進めているプロジェクトにおいて、抽象的な青写真や特に決まっていない納期を汲み取って予定に落とし込むという役割があって、それが重要になってくると思います、従来の仕組みでは各々がこの作業を行っていましたが、今後はみんなの分も僕がやってあげるというのが大きな変化です。

ーー まず何から始めましたか?

まずは現状把握ですね。Trelloにみんなの抱えているタスクを乗せてもらいました。アイゼンハワーマトリクスやGTD、それぞれの別の形で自己管理していたので全てに対応できるようにしています。この時点で適材適所が大事になるんだろうなとは予感していました。

次が能力の確認です。いくつかのタスクを割り当ててみて仕事の進め方・スピード感・得意分野などを見せてもらいました。一つ興味深かったのは、ベテランのエンジニアであってもDevOpsに難しさを感じる部分もあるというところです。キャリアの有無にとらわれず、各人の得意分野を見極めてタスクの割り振りをすることが重要だと感じました。

ーー  今取り組んでいることは?

なんとなく個々の遂行する力が見えたところで、本格的に指示を出す側に回っています。優先順位と期限を決めてあげてタスクだけに集中してもらう、すぐに誰かに聞くべきことと、自分でよく考えるべきことの区別も共有したりしています。あとは効率を悪くしている部分を教えてあげるとかもでしょうか。

もう一つ重要な仕事として、ノウハウを吸い上げて一箇所にまとめるということも並行して進めています。AnsibleやServrespecなど、インフラ環境を可能な限りコードへと落とし込むのと、それをGitで管理できるように仕組みづくりをしています。こちらは、不慮の人材流出に対する備えでもあります。

IT業界の経験が2年なのでそこまで詳しくないのですが、スキルがあったりマルチタスクできたり、リーダーシップのある人材ほど転職していくというのが常で、弊社にもそれが当てはまります。残業が発生しがちな日本独特の企業文化は、海外では家族や個人の時間を侵害していると取られるらしく、非常に気を遣うところではあります。最近は従業員数が一気に増えてきたところですが、創業当初の「とにかくみんなで頑張って乗り切ろう」みたいな価値観が悪いかたちで残っていたりすると、外国人を雇う場合などは特に受け入れられないと感じるはずですので、個人を尊重する企業文化を育んでいきたいですね。

ーー 現状はどうでしょうか?

現状では、メンバーに依頼するよりも自分で取り組んだ方が早く終わってしまうというケースもあり、そこはタスクの細分化と割り当ての精度を上げる必要があって、僕自身の課題です。そこは数をこなすしかないと思っていて、細かく進捗を確認して、タスクを回収、できることを割り当て直す、といったことを繰り返すしかなさそうです。適材適所の追究が一つの柱ですね。
他には、そもそも弊社はカンボジアの法律に沿っているので労働日数が多く、オフショア企業ということで福利厚生も日本ほどではないので、気軽に頑張れとは言えない、というのがあります。まずできることとして、個人の時間や興味を尊重するよう気を配っています。その他、ありきたりですが、叱るときはその場でこっそり、褒めるときはタイミングを見つけてみんなの前で、といったところです。

ーー 意識していることは?

チームのフェーズの見極めみたいな点について心配しています。弊社のレベルとしては、フルスタックでインフラからフロントまですべてカバーしておりすべて日本の企業と遜色ないと自負しています。しかし一方で、インフラチームの参画しているプロジェクトについてはパートナー会社のレベルがとにかく高く、まだまだそちらからノウハウを吸収する段階でもあると思っています。今のところプロジェクト内では土曜日も稼働できる安いチームくらいにしか評価されていないかもしれませんが、一つ一つ倣うことに注力していずれは並ぶはずで、それを目指したチーム作りができればと思っています。

ーー 長谷川さんの考えるゴールとは?

矛盾していますが、僕自身は全員がリーダーシップを発揮するのが理想だと考えています。前職ではそれが非常に有効に働いていて稀有な結果を出せていました。現在リーダシップを取れる人材がいないように感じます。それは社会や企業の仕組みが整備されていないことも原因と考えていて、次々と勝手にリーダーが出てくる、そんなチームになったらちょっと面白そうだと思っています。

ーー 長谷川さん、ありがとうございました


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