【社員インタビュー＃2】農業からIT業界へキャリアチェンジしたその理由とは！？

システムエンジニア

小川　瞬（おがわ　しゅん）さん　　

1987年 2月生まれ

－はじめに小川さんの自己紹介をお願いします。

　ITエンジニアとして働く前は、農業の分野にいました。大学では農業を専攻し、大学院では稲の遺伝子組み換えの研究で修士号を取得、修了後に地元の農業試験所で公務員として働きました。退職してから1年間半をかけて世界旅行をした後にカンボジアに渡り、農業関連の日系企業に就職しました。ここで働いた後、弊社（Dynamo Tech Solutions）に転職しました。

－小川さんは今まで農業という分野で活動されていたのですが、どのようなきっかけでカンボジアのIT企業で働くことになったのですか？

　地元で働いた後、世界を見たいと思い様々な国を巡っていく中で、海外の発展途上国の伸びているところ、国が動いていそうなところで働いてみたいと思うようになりました。それで、今までの経験を活かせる農業系での就職を希望し、自分で農業系の日系企業に直接連絡を取っていきました。その中でオファーがあったのがカンボジアの企業でした。そこでは野菜を作って販売する事業を行っていましたが、ここでは全くエンジニアの仕事との接点はありませんでした。　

　一方で、大学院で修士号を取って就職したときから、将来的には博士号を取得したいと漠然と思っていました。修士から直接博士課程に進んでいないので、少し専門を変えながら、いままでの専攻も活かせる境界領域でチャレンジしたいと思っていました。 IT技術は日々猛スピードで進化していますし、昔から本格的に関わってみたいと思っていた領域でした。そこで生物とITの境界領域の生物情報系の分野を目指すことにして、IT系のスキルを身につけるために現地にあるIT関連企業に直接連絡をして仕事を探しました。そして弊社代表の吉田さんとの出会いがあって、転職することになりました。

－実際にIT企業で働いてみていかがでしょうか？

　入社してから1年半が経ちました。それまでの私のPC歴は小学生の時にWindows95‘が発売し、父が購入したそのコンピューターをポケモンの攻略法の情報収集などに利用したことから始まりました。その後、自身でプログラミングを学んでいた時期もあります。しかし、職業としてITエンジニアの仕事をした経験が全くなかったため、弊社での私の業務は初歩的なタスクからスタートし、それを行う過程で必要なことを習得できるように進んでいきました。ここではスタッフ一人一人に対しての人材育成のステップがあり、着実に成長していけると思います。日本人、カンボジア人のプロフェッショナル達と一緒に働いているので、何かわからないことがあったらすぐに会話できる環境もあります。現在、弊社ではシステム運用チームと開発チームに分かれており、私はシステム運用の業務をしています。　

　実際にIT企業で働いてみて、私はもともと裏方の仕事に興味があったため、プログラムだったり、データがあって処理をする仕事は自分に適していると思います。また、IT分野は広いけれど技術的には共通している感じがするので、今まで私が研究してきた分野でも共通して使える基礎知識は身につくと考えています。

－小川さんはカンボジアに6年ほど住んでいますが、カンボジアの生活はいかがでしょうか？

　カンボジアに来た当初は、前職の勤務先が地方であったために田舎暮らしをしていまして、日々の買い物や食事での不便はありましたが、弊社に転職してからはオフィスのあるカンボジアの首都プノンペンでの生活となりました。プノンペンの街中はイオンやコンビニもあり商品も揃っていますし、日本食のレストランや各国の料理屋もたくさんあって値段も手頃と、便利でとても快適です。

－今後はどのような目標がありますか？

　弊社で習得したITスキルを活用し、機械学習などの最新の技術を使って博士課程の研究をやっていきたいという目標を持っています。実はその目標を実現するために、このインタビュー後の現在は日本に帰国しています。代表の吉田さんに相談のもと、業務についてはリモートワークを続け、一方で自分の目標に合った大学院を探しているところです。今後の自分のライフワークプランについては、大学院での研究を行い、さらに培ったITスキルも活かしていきたいと考えています。