DONUTSでは、エンジニアを志望する学生、現役エンジニアの方を対象としたイベント「DONUTS Engineer Meeting」を定期的に開催しています。
2023年9月に続く第4回目を2023年12月16日(土)に開催いたしました。
今回は年末スペシャルと題し、特別ゲストとして株式会社Cysharp代表取締役・株式会社DONUTS顧問 河合 宜文氏が登壇し、C#でのゲーム開発に関するライトニングトークや、DONTUSのエンジニアがこれまでの仕事を振り返る“自社サービス開発の魅力”をテーマにしたライトニングトーク、その後はいつもの座談会がバージョンアップしたピザ交流会という、盛りだくさんのコンテンツでお届けしました。
イベント会場は前回同様、札幌・東京・大阪の各会場+同時オンライン配信のハイブリッドで開催し、会場参加とオンライン視聴合わせて、過去最大規模の総勢61名の方にご参加いただきました。
【イベント概要】
【乾杯タイム】
今回は初の試み、会場限定オープニングとして「乾杯タイム」を設けました。
各会場でお酒やソフトドリンクで乾杯し、参加者同士とDONUTSのエンジニアが交流しました。
(札幌会場の様子)
参加者には名札をご用意し、「使っている言語・人物紹介(職種/趣味など)・自由コメント欄」を全員にご記入いただきました。名札から会話のきっかけが生まれ、活発な交流が行われていました。オフラインイベント初参加の方もイベントの最初に打ち解けて、その後のコンテンツをリラックスしてお楽しみいただくことができました。
【Engineer ライトニングトーク】
ライトニングトークでは札幌・東京・大阪の各会場をオンラインのライブ中継形式で繋ぎ、登壇者のプレゼンを各地からお届けしました。
■「ゲーム開発におけるサーバーサイドC#採用のメリット」株式会社Cysharp代表取締役・株式会社DONUTS顧問 河合 宜文氏
特別ゲストの河合 宜文氏からは、ゲーム開発におけるC#の有用性について語っていただきました。
Unityで採用されている技術というイメージが強いC#ですが、IDEとの親和性と、静的型付け言語としての特性が非常に強力で、サーバーサイドの開発環境としても魅力的であるという話から始まり、C#が2002年から20年以上に渡って絶え間なく進化を続けているという話題では、async/awaitの非同期処理構文などモダンな言語で実現されている領域にいち早く到達したのがC#であるという事実に、驚きを隠せないエンジニアも多くいらっしゃいました。
また、クライアント/サーバ間のAPIインターフェースをC#だけで定義できる点も、開発環境をC#で統一するメリットとして紹介されました。
会場からは「MagicOnionを一般的なWebアプリケーションで使う際の制約はあるか」「OSS開発の魅力や楽しさを教えてほしい」「DevOpsの部分で、C#を使うなら推奨されるフレームワークはあるか」など、技術面で興味関心の高い質問が多く寄せられました。
・河合 宜文氏
大手ソーシャルゲーム会社を経て、2012年に株式会社グラニの創業期より取締役CTOとしてC#を使ったモバイルゲーム開発をリード。2018年、Cygamesと共にC#専門の開発会社として株式会社Cysharpを設立し、代表取締役に就任。
“C#を世の中に普及させる”という理念の元、「C#大統一理論」を掲げ、サーバーとクライアントを共にC#で実装するフレームワークの開発とアーキテクチャを構築。長年に渡りGitHub上に多数のOSSを公開、うちUniRxやUniTask、MessagePack for C#などは世界的にも強く支持され、多数のゲームタイトルに採用。
(東京会場の様子)
■「新卒が語る!自社サービス開発のホンネ」ジョブカン事業部
神戸出身で茨城の大学を経て札幌勤務を希望し、2023年4月よりDONUTS札幌オフィスに配属となった新卒エンジニアが、自社開発のリアルを語りました。
Iターンで札幌に来てから、休日は道内各地のサウナを楽しんでいるという自己紹介に始まり、入社前に思っていた自社サービス開発のイメージとの違いといった新卒視点ならではのエピソードを披露しました。
自社サービス開発では「長期的スパンでサービスを改善するプロジェクトに従事できる可能性もある」という特徴から、「新卒入社から半年でサービスの基盤部分を刷新する長期的なプロジェクトに携わっている」という話題、さらには「自分次第で色々なことに挑戦できる環境」の事例として、複数のバッチプログラムに実装されていた類似の処理をライブラリを実装することで共通化した経験について語りました。
会場からは「ライブラリはどんな言語を使って作成したのか、やってみてどうだったか」「ライブラリ作成の際に参考にしたSDK(Software Development Kit)はあるか」「自分はリモートワークだが、業務中に孤独感を感じることはないか」など、現役エンジニアからの質問が多く寄せられました。
(札幌会場の様子)
■「大阪で自社サービス開発に携わった2年を振り返って」株式会社ジョブカン会計
大阪会場からは、埼玉出身で現在は株式会社ジョブカン会計の大阪事務所でWebアプリケーション開発を行うエンジニアが登壇しました。散歩がてら、観光名所としても有名な住吉大社を散歩できるなど、札幌オフィスのエンジニア同様にその土地ならではの魅力を満喫している様子がうかがえました。
文系大学出身で情報系の講義のためにタイピングの練習をしたことをきっかけにプログラミングに目覚めたという少し変わった経緯でエンジニアになった話から始まり、成長環境・質問しやすい雰囲気・チームでの協業・ユーザーの存在を意識しやすいという観点から、自社開発の魅力について語りました。
会場からは「ジョブカン会計の開発を進める上で、会計に関する知識についてはどのように勉強しているか」「自社サービス開発を行う上で、ユーザーからのネガティブな意見にはどのように対応しているか」「お客様との仕様検討の際に苦労している点や気を付けている点はあるか」など、自社サービス開発への興味関心の高さがうかがえる質問が寄せられました。
【ピザ交流会】
札幌・東京・大阪の各会場限定で行われたピザ交流会では、ピザの他にもお菓子等の軽食やお酒・ソフトドリンクを楽しみながらカジュアルな交流を行いました。
■札幌会場
20代後半〜40代前半の社会人が多く参加された札幌会場では、今夏DONUTS札幌オフィスが主催したDONUTSジンギスカンパーティーに参加された方もおり、複数のDONUTSイベントを通してさらに交流を深めることができました。また札幌会場では、参加者が会場の設備を使って飛び入りのミニライトニングトーク企画を行いました。学生2名による5分程度のライトニングトークでしたが、自身の興味関心を追及した個人開発の話から、その後の交流では他の参加者を含めた参加者同士の技術トークが盛り上がりました。
■東京会場
参加人数が一番多く、学生を始め20代前半〜40代まで幅広い方が参加された東京会場では、ライトニングトーク登壇を行った特別ゲストの河合 宜文氏も参加者と交流を行いました。
多くの参加者が、河合氏と共にC#に関することや今後身につけた方がいい技術についてなど、専門的な話題を中心に盛り上がっていました。
参加された学生の中には自作のゲームを開発されている方や、医学部でITを使った医療研究を行っている方もいらっしゃいました。
エンジニア以外にも事業開発を担当されている方や異業種の方など、様々な切り口からDONUTSという会社に興味をお持ちの方も多く参加され、DONUTS社員を交えたオフラインならではの親密な交流を行うことができました。
■大阪会場
今回初めて貸切会場で開催された大阪会場は、イベント告知開始直後から多数のお申し込みをいただいて満席となり、関心の高さがうかがえました。
イベント当日は学生や20代の若手社会人が多く参加し、エンジニアの実際の仕事に関する質問や、他職種からエンジニアへの転職を考えている方からの相談など、働き方やキャリアに関する話題が多くあがっていました。
オンラインでも各会場でも大盛況に終わった「DONUTS Engineer Meeting」年末スペシャルには、「交流しやすい雰囲気を作っていただき、いい時間を過ごせました」「よりエンジニアに興味を持つことができました」「自社開発に興味があったので、実際の社員の方から詳しく話を聞けました」「自分自身まだまだ勉強不足・技術不足と感じたため勉強をするモチベーションになりました」など、とてもポジティブなご感想をいただくことができました。
DONUTSでは今後もさまざまなイベントを開催してまいります。