共同研究の経験から、商品をつくる面白さに目覚める。
大学院の時は工学部で、化粧品科学の研究室にいました。化粧品業界に携わりたいという思いがあり、卒業後はサプリメントメーカーで研究・商品企画の部署に在籍。お客様と一緒に実験をしたり、大学と共同研究をしたりして、研究を通してわかったことをお客様に伝える広報活動もしていました。そこで、研究開発だけでなくプロモーション活動の面白さを知ったんです。
その後、転職をし、大学の助手として仕事を進める中で、自分は研究者としてひとつのことを突き詰めるよりも、どちらかと言えば物事を網羅的に考えるタイプかもしれないと感じるように。共同研究が楽しかった経験と前職での商品企画の経験、またそれが社会とつながっているという実感から、もっとたくさんの商品企画に携わりたい、プロモーション活動に挑戦してみたいという思いが強くなりました。
商品企画とプロモーションに力を入れている企業を探す中、目に留まったのがディスカバリーでした。大企業の商品企画も魅力的でしたが、会社が大きくなると、どうしても担当部署が細分化されていたり、社長の方針が絶対的になったりしがち。その点ベンチャーであるディスカバリーなら、1から商品を作る経験が積めるかもしれないと思ったんです。
決め手となったのは社長との最終面接でした。会社のミッションと、それを叶えるためのバリュー。決して理想論ではなく、お話していることに一貫性を感じました。社員をとても大事に考えていることが伝わりましたし、「ぜひここで挑戦してみたい」と入社を決めました。
市場調査からプロモーションまで。大変ながらも“研究者視点”が試される。
私が配属されたのは、立ち上げて間もない通信販売グループ。右も左も分からない状況で、「商品企画を1から全部お願いしたい」という要望が。社内ルールも決まっておらず、最初は本当に不安しかなかったですね。消費者ニーズやインサイトの調査、ターゲットに刺さるコンセプトの設計、パッケージや使用感。さらに、SNSキャンペーンやインフルエンサーマーケティングといったプロモーション活動に至るまで、とにかく全部任されました(笑)。ここまで一気通貫している会社はなかなかないと思います。大変さはもちろんありますが、これまでも自分で仮説を立て実験し結果を検証する…という研究の基盤があるので、その強みを生かしつつ必死で食らいついていきました。
企画に数多く携わる中で、商品企画をする際に全体像が見えないと難しいと思うことが増えてきました。通信販売グループでは一から商品を作るスキルが求められているからです。キャンペーンを仕掛けたり、商品の仕入れ予測を立てたり、マーケットサイズを推測したり…。そのために、コンセプト設計やリサーチの仕方について、今もコツコツと勉強を進めています。
全体を見据え戦略を立てる、商品企画のスペシャリストを目指す。
今担当している商品は、化粧品、本、ベビーアパレルなど多岐にわたります。まだ入社半年しか経っていないのに、正直ここまで大きな仕事ができるとは思ってもいませんでした…。商品が出来上がりプロモーションを開始する際は他部署と密にかかわることになるので、メンバーと一緒に仕事する楽しさをヒシヒシと感じています。戸惑うこともありますが、たくさんのことを網羅的に考えたいタイプの自分には、今の仕事は合っているんじゃないかなと思います。
目下の目標は、新たな化粧品ブランドを立ち上げること。その企画として、今は取引先と商談しながらヘアケア製品の開発を進めているところです。「お客様に喜んでいただける化粧品を企画したい」という以前からの夢は全くブレていません。その夢の実現のために、全体を見据えて戦略を立てられる、商品開発のすべてを知り尽くしたヒットメーカーになりたいです。
目標に向かって試行錯誤しながら動いていますが、会社として通信販売グループを立ち上げたばかりということもあり、正直まだ体制が不十分なところもあります。一人で抱え込むと大変なので、疑問に思ったり進めづらいと感じたことは、すぐチームで共有したり、上長に相談したりしています。考えを聞いてすぐに改善しようと動いてくれるのでとても助かっています。何かあれば声を挙げられ、自分で変えていける。ベンチャーならではのメリットだと思います。
通信販売グループとしては、ここ2~3年が勝負だと思っています。シビアですが、利益が得られないと継続が難しいところがあるので。今期から商品数を増やし、売れる商品を探すフェーズに入りたいと考えています。
シビアなことも話しましたが、ディスカバリーの通販チームは本当にいろいろな経験ができるので、好奇心が旺盛な人なら物凄く楽しめるはずです。商品企画やマーケティングの知識に長けた人だけでなく、一緒に学びながら、楽しみながらやってくれる人と働きたいですね。