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【社員コラム】隣のカイジュウが開く窓

※2022年5月17日の社内報を公開しています。

先週末、ついに史上最大の霊長類ギガントピテクスとの、記念撮影に成功しました!

【ギガントピテクス】

デ・・・デカいっ!!!身長は3m、体重500kg、200万年〜30万年前にアジア圏に生息していたそうです。訪れたのは、テレビ朝日の番組『博士ちゃん」の企画展「君も博士になれる展」@テレビ朝日メディアセンター。『絶滅動物の墓場』と称されたこのコーナーは、ARの機能を存分に活かして、巨大な絶滅動物を実寸大で体感できる楽しい展示となっていました。

【ギガントピテクスの墓】

この展示に来たのは、かつて生息していた謎の巨大動物の”野生”に惹かれてのことでした。思えば、昔からそういった”野生”を放つ存在が、気になってしまいます。”絶滅動物”ではありませんが、”来訪神”として崇められる秋田のナマハゲも、ずっとその不思議な魅力に惹かれる存在でした・・・。2018年にユネスコの無形文化遺産に登録された、角の生えた来訪神ナマハゲ。秋田県・男鹿では山からやってくる神様として崇められていますが、フランス人写真家 シャルル・フレジェは、海の前で撮影しています。

【出典:『シャルル・フレジェ ,YOKAI NO SHIMA 日本の祝祭ー万物に宿る神々の仮葬 』より, ナマハゲ<秋田県、男鹿半島>】

西洋から来た写真家が、半ば強引にナマハゲを海の前で撮った写真はとても印象深く、この1枚がきっかけになり、自分でも秋田までナマハゲを撮りにロケに行くことになりました。シャルルは、世界中の祭で土着信仰の仮装行事を撮影しており、ナマハゲに似たような仮面と角を持った不思議な仮装を、ヨーロッパ各地でも撮影しています。


【出典:『シャルル・フレジェ , WILDER MANN 欧州の獣人 仮装する原始の名残』より, チェルブル(牡鹿) <ルーマニア / コルラータ>


【出典:『シャルル・フレジェ, WILDER MANN 欧州の獣人 仮装する原始の名残』より, シュナップフィーシェ<イタリア>】

並べて見比べてみると、みんなちょっと怖い・・・けどどこか魅力的。そして、なんか似てる気が・・・。地元の人々と古くから共にあるナマハゲは、山に元々住んでいたわけではなく、もしかすると海を渡って来た、あるいは渡っていったのかもしれませんっ。そして世界中の祭りで、今も現れる仮面を被ったその土地の神々は、もしかするとナマハゲの親戚なのかも・・・!?そんな風に想像を膨らませると、子どもの頃に感じた事のあるようなワクワクを思い出してしまいます。目の前の”カイジュウ”は、実は世界の裏側に繋がっているのかもしれないと。一見別々の世界に関連性を感じられることはとても面白く、美術展や、企画展は、そんな出会いに満ちているから楽しいですね。

【ステラーダイカイギュウ】

最後に、1768年まで生息していたとされる8mのステラーダイカイギュウ。超デカい。

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