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「愛とデザイン。」

はじめまして。

デザインワン・ジャパン株式会社、サービス開発部所属の佐藤と申します。
映画と漫画とHi-STANDARDをこよなく愛する、社歴6年のデザイナーです。

さてみなさん唐突ですが、

「愛」ってなんなんでしょうか?

恋人同士の愛。親兄弟や友人に向けられる愛。
またはペット、あるいは植物などに向けられる愛。
優しさであったり、時には厳しさも愛と呼ぶ事もあるでしょう。
そもそも愛と言っても人それぞれの価値観があって、
あるいは環境や立場によってもーーー、、、

あーいけないいけない。
今日話したいのは愛についての何たるかではありませんでした。

まぁそうですね。愛というものを分かりやすく説明するとしたら、
個人的には

思いやり

みたいなものだと思ってます。
この人のために何かしてあげたい。喜ぶ顔が見たい。的な。
そして愛というのは、知ろうとしなければ、気づかないものだと思います。



以前、近所のファストフード店に行った時の話です。
ちょっとした予定の合間に、ドリンクを注文して時間を潰してました。
そろそろお店を出ようと、席を立ちゴミ箱へ向かったんです。
そこで、今までまったく気づかなかった、衝撃の事実に気が付きました。
ファストフード店。おそらくみなさんも一度は行った事があると思いますが、

ゴミ箱って分別されてますよね?

「もえるゴミ」「プラスチックごみ」それと「氷・飲み残し」という具合に。

そのお店のゴミ箱もそのような設計になってまして。

もう少し詳細を話すと、

左:もえるゴミ
右:プラスチックごみ
トレイ台:氷・飲み残し

という設計になってました。(お店によって違うかも)
ここでちょっと実際のゴミ捨ての流れをイメージしてください。

❶ まず「右手」でフタをはずします

❷ 次に「左手」のカップに入った残りを流し込みます

❸ 右手のフタを「プラスチックごみ」へ、左手のカップを「もえるゴミ」へ

はい。

どうです?何か気づきません?
もう一度いきますよ?

❶ まず「右手」でフタをはずします

❷ 次に「左手」のカップに入った残りを流し込みます

❸ 右手のフタを「プラスチックゴミ」へ、左手のカップを「もえるゴミ」へ

ほら!動きに無駄がないでしょ!?流れるような動き!
これ仮に「もえるゴミ」「プラスチックゴミ」の位置が、左右逆だったらどうなるのか。


ね。すごくやり辛そう。

時間に追われ、常にせかせかしている現代人。1分1秒が惜しい。
そんな我々に配慮されたこの設計。
今まで当たり前のように行っていた事だから気づかなかったけど、
こんなさりげない思いやりが仕掛けられていたなんて!と感動
、、、というとちょっと大袈裟かもしれませんが、
こういう気付かない部分もしっかり設計されてるんだなと、感心したわけです。

いったい何が言いたいのかって?
いや、これはれっきとしたデザインの話なわけですよ。
「ゴミを捨てる」という一連の動作を、いかに無駄なくスムースに完了させるか、
お客様にいかにストレスなく利用してもらうか。
それをしっかり考え設計された、紛れもないデザインの話。
思いやり。愛なんですよ。
そう、、、つまりそう!!

デザイン、つまりそれって愛じゃん!!

という事なんです。
「デザイン」という言葉。一般的には「かっこいい」「綺麗」「おしゃれ」など、
ビジュアル的な部分で語られる事が多いと思います。
もちろんそれらもデザイン要素の一つなので、大切な事だと思うんですが、
意識しなければ気づかなくて、それでいて配慮が行き届いていて、呼吸のように日常に浸透している、
​そういうデザインこそが、本当に優れたデザインなんだろうなと思うわけです。
くぅ〜、、、いぶし銀じゃないですか。

自分はWebデザイナーなので、ゴミ捨ての導線を考えるお仕事をする予定は今のところないです。
でもデザインするうえでの根本的な考え方に関しては共通してると思うので、刺激を受けた次第です。
改めて日常を見返してみると、こんな感じで優れたデザインに遭遇する事が割とよくあります。
日常に溶け込みすぎて気づかない事の方が多いけど、見つけた時は結構感動します。

優れたデザインというものは、気づかぬうちに隣にある。
そう、愛のようなもの。
人生もデザインも、そう

「愛だろ、愛っ。」

って事です。
(※ ↑ 30年以上前のめちゃくちゃかっこいい広告のコピーです。)

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