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【完全版】デザインワン・ジャパンの新規事業アイデアの考え方

こんにちは!
デザインワン・ジャパン新規事業部です!

先日、事業開発を体験するワークショップを開催させていただきました。

そのときの様子はこちら
https://www.wantedly.com/companies/designone/post_articles/171865

このワークショップでは新規事業アイデアの立て方を体験していただこうと、グループごとに事業アイデアを出しあって、ブラッシュアップし、発表するということを行いました。

当日は時間の都合上、かなり駆け足になってしまったので、今回はデザインワン・ジャパンの新規事業部が、事業アイデアについてどのように考え、どのように出しているのか、詳しくお伝えしていきたいと思います!!

■DOJが用いるフレームワーク

デザインワン・ジャパン(DOJ)の新規事業部では、事業アイデアはフレームワークに沿って考えています。

新規事業というものはなかなか当たるものではありません。過去、数限りないスタートアップや新規事業が、出ては消え、出ては消えを繰り返してきました。
(いま世の中に残っていて、普段みなさんが目にしているようなサービスって、ごく一握りのめちゃめちゃすごい事業なんです!!)

そんな新規事業の世界で、数多くの失敗が積み上げられたからこそ、どういうことをすると失敗しやすいかという知見がどんどん溜まっていきました。

そこから、同じ失敗を繰り返さないために新規事業立ち上げのフレームワークが生まれます。

「リーンキャンバス」などはよく用いられるフレームワークですね。


DOJではリーンキャンバスからさらに事業アイデア考案のスピードを上げるため、シンプルに「課題」「解決方法」「価値」の3つがそろった事業を考えるということに集中しています。

誰のどんな課題をどう解決して、それによってどんな価値が生まれるのか?というのを考えるだけです。

それだけ?と思う方もいるかと思いますが、思った以上にこの3つがそろわない。。。実際、我々がやるときも100個アイデアを考えて1個そろえば良い方だったり。。。

では、ここから具体的にどう考えていけばよいか、例を交えながらお伝えしていきます。

■「課題」を考える

まずは「課題」をひたすら出していくのが、一番考えやすいです。

課題といっても難しく考える必要はなくて、
・自分が日々感じている不満、不便、めんどくさい
・家族や友人や同僚などが感じている不満、不便、めんどくさい
・自分の所属する会社やコミュニティが抱えている課題
・世の中で取り沙汰されている社会的な課題
などから考えるとよいです!

たとえば、
・診察券がたくさんあって管理が大変
・就職活動で何度も東京まで来ないといけないのが不満
・空き家が増えて景観や衛生が悪化している
など、まずは思いつくものをとにかく上げていきましょう!

そして慣れてきたら、「課題の質」をあげることを意識します。

新規事業における質の高い課題とは、
「お金を出してでも解決したい課題」「解決したい人がたくさんいる課題」
です。

これらが満たされていると、大きな事業になる可能性が高まります。
質の高い課題は、解決できれば大きな価値が生まれやすいので、ぜひ考えておきたいところです!

■「解決方法」を考える

次に、あげた課題に対して、ひとつずつ解決する方法を考えていきます。

ここでは、
・本当に課題が解決されるのか
・その解決方法は実現可能か
・我々が事業として提供できるのか
という視点で考えます。

たとえば、「朝の満員電車で心身ともに疲弊する」という課題をあげたとして、

「2階建ての車両にする」という解決方法を考えたとします。
乗れる人は増えるけど、乗り降りに時間がかかるので、単位時間あたりの輸送量は変わらない。結果、解決されなさそうです。

「人々の通勤時間をずらして分散させる」という解決方法を考えたとします。
社会全体を変える必要があるため、短期間ではおそらく誰も実現できなさそうです。

「線を増設する」という解決方法を考えたとします。
金銭的な問題や環境への影響などを無視すると、鉄道会社なら実現できるかもしれませんが、Webの会社である自分たちがこれを事業として実現することは難しそうです。

ということで、もしこれ以上、解決方法が出てこなければ、残念ながらこの課題は解決方法を提供できないという結論になります。

あと気をつけたいのが、
我々がどうやって解決するのかを、具体的に掘り下げられているかというところです。

たとえば、
「診察券がたくさんあって管理が大変」という課題に対して、
「デジタル診察券にしてスマホひとつでOKにする」という解決方法を考えたとします。

これを実現するためには、病院が導入するメリットが弱そうなので、ユーザーを増やすのもそうですが、病院に導入してもらうところがまずネックになりそうです。

病院が導入する理由は何か?どうやって多くの病院に広げていくのか?病院はどんなオペレーションになるのか?など検討しておく必要がありますね。

あとは検証するのみというところまで、具体的に詰めておければ良しです!

■「価値」を考える

ここまでで課題と解決方法が出ました!

最後に「価値」です。
課題を解決することで顧客にどんな価値が生まれるのか、何が得られるのかを考えます。

たとえば、
「情報量が多くてニュースを見逃す。話題についていけない。」という課題に、
「自分の関心を学習して最適なニュースを提供してくれるスマホアプリ」という解決方法を考えたとします。

これの価値はなんでしょうか?

たとえば、
・スマホアプリなので通勤、帰宅時間を有効に使える
・たくさんのニュースを見る必要がなくなって効率よく情報収集できる
・同じ興味関心をもつコミュニティ内で話題の中心でいられる
などが考えられるでしょうか。

ここで最も考えるべきことは、課題のところでもあげましたが、お金を払ってまで使うほどの高い価値があるのか。という点です。

新規性があったり話題性のあるものだと、ヒアリングしたときは「面白い!きっとみんな使う!」って言ってたけど、実際リリースすると誰もお金を払ってまで使わない...みたいなことがよくあります。

次のフェーズで、実際にお金を出してくれるのか検証はしていくんですが、この段階でお金を払ってくれるほどの価値なのかは十分に考えておく必要があります。



■さいごに

ここまでで、「課題」「解決方法」「価値」の3つがそろいました!

ですが、みなさまお察しの通り、この段階ではすべて机上の空論...

よく言われるアイデア自体に価値はないというやつですが、全く新しいオリジナルのアイデアなんてそうそう出るものではないですし、とくに新規事業においては、当たるかどうかは誰にもわからない。
むしろ高確率で当たらないので、どれだけスピーディに検証を回せるかが重要になります。

ということで、これでようやくスタート地点にたちました!

ここから実際に検証していくフェーズに入っていき、本当にその課題があるのか、お金を出してくれるのか、解決方法を実現できるのか、などを様々な方法で検証していくことになります。

検証をすすめていると、なにをやってもユーザーがつかないとか、ネガティブな反応しか得られないとか、もちろんいろいろな壁が出てくるんですが、それをどう突破するかを考え実行していくのが面白いんですよね。

現在、DOJ社内でも複数の事業アイデアの検証が常に走っております!
もし、デザインワン・ジャパンの新規事業に興味をもたれましたら、いつでもどこでもお話できますので、どうぞお気軽にご連絡ください!

お待ちしております〜!!

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