こんにちは!
マーケティング戦略室データマーケティングチームの西川です。
2015年4月に新卒入社して以来、開発→マーケ→カスタマーサポートと渡り歩き、現在はデータマーケティングチームで、データの分析や分析基盤の整備に携わっています。
さて、デザインワン・ジャパン(以下、DOJ)では、データドリブンな企業文化を醸成し、事業の成長につなげていくべく、Tableau(タブロー)というBIツールを導入しています。今回は、DOJがどのようにデータドリブンな企業へ進化しようとしているかとその変革を支える人たちにスポットを当ててご紹介します。
DOJでのTableau導入と「Tableauおじさん」の誕生
かつてのDOJでは、エキテン本体や社内のデータウェアハウスといったデータベースのほか、Google AnalyticsやMarketoといった各種のツールの中など、あちこちにデータが散在していました。散在したデータをそれぞれの部門や担当者が自らExcelやGoogleスプレッドシートで集計していたため、
・各部門のKPI進捗を把握するだけでも大変
・数字の羅列なので直観的にわかりにくい
・抽出、集計されたデータの整合性が合わないことがある
というような課題を抱えていました。
※画像はイメージです
こうした課題を解決し、データドリブンな意思決定や改善活動によってさらなる事業成長を目指すべく、データマーケティングチームの立ち上げとBIツールの導入が決まりました。
データマーケティングチームを率い、BIツールの選定と導入を主導したのは林さん。
数あるBIツールの中からTableauを選定すると、システムの整備やデータの可視化など、最初期の導入を強力に推進していきます。
そんな林さんについたあだ名は「Tableauおじさん」。
ここに、DOJのデータドリブン化の端緒が開かれたのです。
Tableauを使ってやっていること
「Tableauおじさん」がデータマーケティングチームを率いて推し進めてきたデータの可視化により、Tableauを活用して各部門のKPIや経営に関わる様々な指標をウォッチすることができるようになりました。現在では、MTGの席での資料として利用したり、施策や業務の改善に活かしたりしています。
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最近では、利用可能なデータを自ら集計・分析して新たな施策の検討に活かす人もいて、データをウォッチするだけでなく、各々が自らデータを探索する段階に来ていることを感じます。
また、ちょっと変わったところでは、エキテンに掲載されているお店のジャンルや駅・バス停の情報を調べることもできるようにしてあります。このあたりは”エキ”テンを運営するDOJならではの活用方法かもしれません。
Data Driven DOJへの変革を先導する「Tableauマスター」とは
こうしてデータの活用が進んでくると、「こんなデータが見たい!」というような要望も増えてきます。すでに利用可能な状態になっているデータであれば良いのですが、データを利用可能な状態に整えてあげる必要があることもしばしば…。導入当初と違って現在は様々な部署でTableauを通じてデータを活用しているため、Tableauおじさんと弟子1名(私)の2人だけで構成されるデータマーケティングチームだけでは全ての要望に対応することはできません。
そこでDOJでは、それぞれの部署が自律的にスピーディーにデータを利活用できるよう、各部署に「Tableauマスター」を任命しています。この「Tableauマスター」は、各部署でのTableauを活用したデータの分析をリードする存在として、それぞれの部署で必要な様々なデータをTableauで利用可能な状態に整えたり、データの正確性を担保する役割を担ったりしています。
【 ↑Tableauおじさん(左前)とTableauマスターたち 】
最初のころは、エキテンや社内のデータウェアハウスのデータを使うだけだったのが、最近ではGoogle Search ConsoleのデータをAPIで取得してきたり、Amazon Athenaを使ってCSVのデータを取り込んだりするようになり、Tableauマスターそれぞれが使えるデータソースのレパートリーを広げています。様々なデータソースを扱えるようになることで、今まで結び付けて分析するのが難しかったようなデータの組合わせから、新たな示唆を得ることができる可能性が広がります。
「世界で最も価値のある資源は、もはや石油ではない。データだ。」というThe Economistに載った有名な言葉がありますが、逆に、データとは石油のようなものであるとも言えます。
掘り出したそのままでは使いづらいので、人が使いやすい形に精製し、新たな価値を生み出していく―
Data Drivenな事業活動とはまさに、人類が石油を使ってやってきたことと相似形と言えましょう。DOJのTableauマスターは、DOJに埋蔵されているデータという原油を新たな価値につなげる根本を担っているのです。
めざせTableauマスター?いや、めざせData Drivenカルチャー!
というわけで、DOJでは、「勘と経験頼みに さよならバイバイ」すべく、Tableauマスターを中心に日々奮闘しています。
もちろん、データドリブンな企業文化を築いたからといって、立てた施策が「いつもいつでもうまくゆくなんて保証はどこにもない」ことは変わりません(そりゃそうじゃ!)。それでも、DOJがこれまで蓄積してきた膨大なデータには「世界を、活性化する」ためのヒントがたくさん眠っていると信じています。
だからこそ、データドリブンな企業に「なりたいな ならなくちゃ ゼッタイなってやるーッ!」という心意気で、データマーケティングチームとTableauマスターは、DOJでのデータの活用をこれからも推し進めていきます。