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地方のサービスやお店にこそブランディングが必要な理由。

”この時代だから求められているのか?”

このコロナ禍、僕たちの周りでも潰れてしまうお店や休業をしてしまうお店も増えてきた。
こんなに長く続くなんて誰も思わなかっただろう。

この時代において古い事が見直され、新しい価値観が認められる様になってきた。
『ニューノーマル』なんていう言葉が少し前に流行ったように。

時代は変革する時な気がしている。

僕たちは、4年前に立ち上げた前身の事業ブランド(アトリエちいさなおみせ)時代から「物売り→コト売り」を考えるのではなく、「人売り」に観点を置きクリエイティブを考えてきた。「人売り」とは、プロダクトやサービス、お店が販売する物に対して、「プロセス+誰が売るのか?」を考える事である。

ただ決してこれは誰しもが出来ることではなく、サービス提供者の”想い”がないと始まらないとも思うのである。


「誰が売るのか?」というキーワードを深掘りしてみる。

前述したようなこのコロナ禍で潰れてしまうお店もあれば、反対に安定的に忙しくしている飲食店を僕たちは知っている。

そのお店らに共通して言える事は、顧客ではなく『ファン』という存在がついている事。
ファンづくりをテーマに置いたブランディングは、僕たちのプロジェクトの中にも多々存在する。
基本的にブランディングにおいて重視する点は『ファン』に向けたメッセージでもあり、クライアントからの要望の中で話題になることも多い。

ただプロジェクトの中で僕たちが考えなければならない点は、『ファンは何に対してファンになっているのか』ということである。



こういった時は、分かりやすく身近に置き換えて考えてみる。

「◯◯さんのお店だから行く」
「◯◯のコンセプトが好きだから服を買う」

商品の質以外で物を選ぶシチュエーションは誰しもがあるだろう。
『売る人や売り手の想い』を買っているようなイメージだ。

逆に「あそこの店は美味しかったが、2回目は...」なんていう事はないだろうか。


この時代、良い物も美味しい物も簡単に手に入りやすくなった。その反面、良い物も美味しい物も真似しやすくなっているのも事実である。

コモディティ化された時代の中、優れたサービスや商品の「質」は当たり前であり、誰しもが命懸けでサービスを作り、価値がある物を考えている。

そんな中で商品やサービスを選んでもらうには、「売る人の存在や、商品のストーリー」が大切であり、それを司るのがコンセプトである。


サービスや商品の心地良さを感じてもらうために、コンセプトが存在し、コンセプトを表現する手段には言葉や絵のクリエイションが必要である。また、その表現を伝えるために広告が存在し、手段も様々だ。

地方のお店こそ商圏が狭い分、より地域のユーザーに心地よく感じてもらうために『ブランディング』が必要だということである。



"僕たちは何者か”

僕たちは自分たちの思想のアウトプットを積極的に行っている。

僕たちやクライアントのサービスの価値を信じ、その先にある豊かな町ができるために。


たまにコンサルティング会社と間違われる事もある。

僕たちはよく自分たちをこう言う。

『ただのブランディングデザイン事務所です』と。

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