新しい働き方の一環としてリモートワークを実施している、デパート。今回はメンバーから経営陣(代表取締役社長:見條さん、取締役副社長:田中さん、取締役:今井さんの3名)へオンラインでさまざまな質問を行うとのことで、その様子を取材させていただきました。
「普段なかなか聞けないこともオンラインなら聴きやすいのでは?」という意図の元、今年4月に入社した新入社員の方々を司会進行とし、和気あいあいとした雰囲気の中で行われました。経営陣からは、創業当初の心境や現在のデパートについてなど、さまざまな思いを聴くことができました。
ーーデパートを立ち上げた当時の心境を教えてください。
(デパート創業当時のオフィスの様子)
見條:デパートを立ち上げた当初に思っていたのは、前身の会社で一緒に働いていた仲間やスタッフが漏れなく自分たちの社員・家族になるのだから、生活できるようにしてあげなければならない、という思いでした。
前身の会社から独立する際には、既存クライアントがついてきてくださる保証はなく、全部をゼロから始めるつもりでいました。結果的にはさまざまなクライアントさんから引き続きお仕事をいただけたので、そのクライアントさんたちに恩を返さなければならない、という思いもありました。
大きくこの2つの思いがあり、とにかく頑張ろう、という気持ちでした。
今井:デパート立ち上げ当初の記憶はあまりないのですが、とにかくやるしかない、という思いで、何も考える余裕がありませんでした。仲間や社員たちを食べさせなければならない、迷惑はかけられない、という思いでしたが、それは今もあまり変わりません。
田中:独立当初は社員が二十数人いたので、社員たちにお給料を払わなければ、給料を待ってくれとならないように稼がなければ、という思いでした。そういった部分での不安はありました。
ーー会社設立当初の想像していた6期目と現状の違いを教えてください。
見條:デパートを立ち上げた当初は漠然と、大きくしよう、とか、有名になろう、とかすごく抽象的なイメージでしたが、今は会社を大きくすることよりも「デパートってこうだよね」というのが大事になってきています。
幸いにもコロナの影響はあまり大きくなく、デパートが携わっているクライアントワークとかWebの世界では、逆にそれが故にやらなければならない何かがあったりします。今みたいにSlackとかChatworkが浸透していなかった震災の時の方がインパクトが大きかったと思います。クライアントさんのウェブリテラシーも上がっているし、今の時代だからこのようなリモートワークができていると思います。
ーー今のデパートって、想定通りの成長していますか?
(現在のデパートのエントランスの様子)
見條:デパートではその都度チューニングをしています。毎期末に来期の目標を立てていますが、その毎年の積み重ねはほぼ目標通りにできてきていると思います。
今期の売上の部分などではコロナの影響があったとは言え、全体的に思想として「こうなっていきたい」というトライアル・アンド・エラーの部分はできてきています。
メンバーから「こうしたい」という意見があると嬉しいし、気づきや刺激にもなりますので歓迎します。
ーーデパートに今、足りないモノってなんだと考えますか?
今井:昔から私は足りていないことが目に付く性格なのですが、最近は見方を変えるようになり「ここが足りない」というような感想はありません。「足りない」とか「できていない」とか、そういうのはもういいかな、と思いますしそう捉えないようになりました。
あるものはしっかりあると思いますし、それを持って戦っていけばいいのでは、と思います。
ーー事業柱になるかどうかは置いておいて、「こういうのをやってみたい」という事業はありますか?
見條:デパートの関連会社である、クリエイターやエンジニアのアウトソーシング事業を行う株式会社GLITTERSを立ち上げて感じたのは、既存の自分たちができることや自分たちの強みから新規事業を作った方が成功する確率もやりがいも強い、ということです。
GLITTERSをやっていてよかったと思うのは、Web業界の人材不足でSESや人材紹介を始めましたが、(この業種は)営業色が強いということです。私は元々営業をしていたのでやり易かったです。
もちろん大変なこともありますがGLITTERSをやっていて楽しいのは、今の営業マンは全員未経験からの採用で、そんな人たちが活躍できる可能性が広げられるステージがある事業はやりがいがあると感じています。
デパートで言うと新卒採用のルーキーたちもそういう意味では同じです。今までの6年間はキャリア採用をしてきて、その出会いで今のデパートができていますが、新しい試みなので楽しいです。
今後は、デパートとGLITTERSの2つを掛け合わせた新しい事業ができれば、と考えています。飲食や建築のような今の事業から離れたものではなく、自分たちの強みを活かした新事業を考えています。
後編では「今後の事業領域」や「社員に求めていることは何か」などのメンバーからのさまざまな質問に、引き続き経営陣が率直に答えていきます。お楽しみに!