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新・行動指針“REBUILD”に重ね、事業・組織・個人の3軸を変えた。代表取締役社長の変化と想いとは?

私たちDeNA Games Tokyoは、MISSIONとVISIONはもちろん、行動指針として「REBUILD」を掲げています。本記事では、なぜREBUILDを作ったのか、REBUILDにはどんな想いを込めているのか、代表取締役社長の川口に聞いてみました。


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■行動指針“REBUILD”をDGTの“色”に

ーー今までの企業理念を整理し、新しい行動指針を作ったのはなぜなのでしょうか?

行動指針ってその会社で働く人たちの価値観を表したものの一つだと思っています。DGTには行動指針として9つのスピリッツはありましたが、僕らが本当に大切にしたい価値観や意思決定をする軸ってなんだろう、って単純に思ったんですね。DGTらしさというか“色”をもっと出していくことはできないかと考えたんです。

DGTのメンバーは色々なタイプの人がいて、さまざまな考えがあっていいんだけど、「この要素は持ってるよね」という、共通の軸があったらいいなと考えたんです。例えば社外の方からも「DGTの社員ってこういう人たち多いですよね」っていう色を作りたくて。それで今回、企業理念を整理してみた結果、新たな行動指針を作ろうと思いました。

ーーDGTの“色”を出していくために企業理念を整理されたのですね

新しく作った行動指針は“REBUILD”といいます。REBUILDには“事業・組織などあらゆるものの前提を根本から見直し、より高い価値を創造する”という想いを込めました。この言葉にした理由は、行動指針を元にメンバーの成長や行動が加速して、その結果が組織や事業に跳ね返ってくるようにしたかったからなんです。

この言葉はゲーム運営事業には合ってるなと思います。事業構造上、DGTにゲームが移管するとメンバーが増え、組織も変わります。そのたびにREBUILDの精神で、事業や組織をアップデートしていけたらと思ってます。

■事業軸のREBUILD:今を積み重ね、未来を作り出す力に

ーー今はもちろん、未来も見据えての軸なんですね

今はゲーム運営という事業領域ですが、例えば10年、20年後にゲーム運営だけをやってるかはわからないですよね。今後、会社としても組織としても転換するタイミングはあると思いますが、そのときにもREBUILDという行動指針が重要になるかなと。これまでの事業が正とするのではなくて、本当に正なのかも見直して、どうしていくべきかって考えるフェーズが来ると思いますので。

■組織軸のREBUILD:体現しているメンバーを賞賛

ーーREBUILDはメンバーに浸透してると思われますか?

まさにこれから浸透させていく段階だと思います。ただ、言葉自体は覚えやすいし、イメージもしやすいので、DGT内ではよく聞く言葉になりました。

REBUILDという言葉を発するメンバーが増えてきたということは、以前の企業理念では感じられなかった変化なんです。言葉として使っていくことでメンバー内に波及していきますし、行動に移っていくと思います。

もちろん成功や失敗はありますけど、REBUILDの観点で挑戦するメンバーの背中を見て、行動を始める新しいメンバーが生まれると思うんです。その連鎖が起こることでDGTはREBUILDできる集団になるかなと。

ーー浸透のための施策はどのようなものを考えていますか?

どんな施策をするにしろ、継続していかなきゃと思ってます。今って言葉が決まってロゴも作りましたし、社内のメンバーを巻き込んだREBUILDプロジェクト(DGTのメンバーに還元される取り組みを社内で公募)やREBUILDしたメンバーを表彰する社長賞を立ち上げ、盛り上げていく時期だと思うんですよね。でも、一過性で終わりたくないんです。10年後も20年後もREBUILDしていくためにも大切なのはやっぱり継続していくことかなと。

REBUILDをDGTの文化として定着さ、継続させていくために大切なのは、REBUILDを体現しているメンバーの存在です。「REBUILDってあの人の考え方や動きだよ」って、具体的にイメージできるメンバーがいることが重要だと思っています。

REBUILDって壮大なことをしなきゃいけないって思いがちなんですけど、みんながみんな大きなことばかりを狙ってくっていうのは難しいかなと。例えばゲームの仕様書でいうと、関数を使って自動化したっていう事例があったとして、これはREBUILDしてるんです。そうしたら次はもっと他のREBUILDをしていこう、とステップを積み重ねていってほしいですね。

言葉の浸透だけじゃなくて行動がイメージできるように働きかけ、サポートしていく。そして継続していくことが大切です。またREBUILDの事例が出たら、その行動を賞賛する気持ちを伝えていきたいなと思ってます。今までそういうことをしてこなかったので、新しいことを始めるだけでも大きな変化に繋がる思ってます。

■個人軸のREBUILD:素直さ

ーー川口さん自身ではどんなREBUILDをされましたか?

それ、結構プレッシャーなんですよね(笑)。そうですね。まず、企業理念を整理して、行動指針を作ろう、っていう動きはREBUILDですね。その延長線上で社長賞やREBUILDプロジェクトを作りました。

REBUILDという1つの意思決定から、さまざまな要素が加わって、それを他のメンバーに任せていって。自分が全部やり切るのはでなくて、きっかけを生んで、そこに共感してくれる方が出てきて、みんなが自発的にこういうのいいよねって、新しいこと、おもしろいことが溢れてくるのが理想です。

ーー既存のものを変えるってパワーも勇気もいりますよね

そうですね。それと怖さもありますね。変えることはもちろん、自分から何かを発信するのも怖いところはあるんです。

2019年のテーマみたいなものなのですが、“素直に想いや考えを発信したい”と思ってます。発信することだったり新しいことをするってやっぱり怖いんです。200名以上もメンバーがいる中で、全メンバーにしっかり伝わるかな、とか。

でも素直じゃなく働いている自分がいたとして、そんな自分をメンバーが見たとき、「演じてない?」とか「つまんなそうに働いてるよね」、って思われると思うんですよね(笑)

それより、考えてることを素直に話してみようと思ってます。そこで異なる意見が出てくるのって、ありがたいことで。違かったら「ごめん」といって考えや行動を変えます。もちろんごめんで済むレベルだったらですけど(笑)

違う意見があったら取り入れられるし、今よりもっとよくできるかもしれない。思ってるのに言わなくて時間が過ぎていって、何かのタイミングで爆発しちゃうより、素直に思ってることを発信してポジティブな方向に持っていきたいんです。

僕はDGTの全メンバーが1つのチームだと思ってるんで、みんなでより良いものを作っていけたらって思ってます。2018年の社長就任当初はビビってたんですが、こういう考え方にようやくなれました。

ーー考え方が変わったきっかけは何だったのですか?

社長になってから意識的に社外の方とお会いさせていただく機会を作ってて、経営者のあるべき姿など、様々なことを話す機会をいただいてます。お会いさせていただいた方々は、力強くて堂々としていて、自分もこうならなければというプレッシャーを感じてました。

そのような振る舞いを急に部長陣の前でしたのですが、うまくいかず……。すごい反発が来ましたね(笑) 中途半端な人間になっている時期がありました(笑)

どう自分を表現するか悩んでる時期に、ある経営者の方とお話させていただきました。その方に「川口さんはどんな人間か」って聞かれて、「真面目なんですよ」って答えたんです。そうしたらその方に「ネガティブな意味合いで言ってるでしょ(笑)」って見透かされて。まさしく自分のパーソナリティを経営者に当てはめたときに、ネガティブに捉えてたことがありました。「真面目なんですよ!って突き抜けて言ったら強みだよね」って言ってもらえたのは、自分らしさを出していく経営者もありなのかなと考えられる、大きなきっかけになりました。

■おもしろさを届け続ける会社でありたい

ーー今後、DGTをどんな会社にしていきたいですか?

率直にいうと“おもしろいことがいっぱい起きてる会社”ですね。それはタイトルの運営チームでもDGTとしてでもよくて、メンバーから自発的に今を変えるような動きや考えがどんどん上がってくる状態。

嬉しいですけど絶対収集つかなくなるんですよね(笑) マネージャーは大変ですけど、その方がおもしろいと思うんです。メンバーはどう思ってくれるんだろう。少なくともなんらかの刺激にはなると思うんですよね(笑)

必要あれば巻き込んで欲しいです。「こういう動きしたいんですけど、川口さん相談にのってくれませんか?」だったり「顔だけでも出してもらえます?」みたいに。

もちろん会社としてもサポートするし、自分ができることは全部やるんですけど、限界はあると思ってて。そこをメンバー1人ひとりが打ち破るようになるとおもしろそうだなと思ってます!一緒に濃い体験を乗り越えたメンバーは、一生付き合う同士になるかもしれないので。そういう働き方ができたらいいなって思ってますし、それもDGTの文化になってくれたら嬉しいですね。

ーーありがとうございました!

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