なにをやっているのか
医療機関向けSaaSシステムの開発と提供
CyMedが2025年度【ベストベンチャー100※】に選出!これから成長が期待される100社”に選ばれたビジョンとは
『テクノロジーの力で医療の閉塞感・非効率性を打破し、100年後の医療の常識を創る』
株式会社CyMedは、医療機関向けのシステム開発・提供、DX支援、OTC医薬品ECの運営 を通じて、医療の新たなスタンダードを創るMed-Tech企業です。日本の医療は世界的に高水準である一方で、【医療データの分断】【医療従事者の業務負担増加】【患者の待ち時間やアクセスの課題】など、多くの非効率性を抱えています。
CyMedは、こうした課題を解決するために、
▪️『医療機関向けSaaSシステムの開発・提供』
▪️『医療機関のDX支援』
▪️『OTC医薬品のEC販売』
という3つの事業を展開し、医療体験の向上を目指しています。
【①. 医療機関向けSaaSシステムの開発・提供】
臨床現場では各部門ごとに異なるシステムやオペレーションで運用されている結果、業務の分断が発生し、非効率性が生じています。データが統合されていないことで、医療従事者の業務負担が増加し、患者の待ち時間が長くなるなどの課題が発生しています。
CyMedは、こうした問題を解決するために、自社開発の統合医療システム『Efficient Frontier』を提供しています。『Efficient Frontier』は、臨床現場を一元管理するSaaSシステムであり、従来のシステムの分断を解消し、業務の効率化を実現します。『Efficient Frontier』は、医療機関の運営効率を向上させるだけでなく、患者の医療体験そのものを最適化するシステムです。
【②. 医療機関のDX支援】
CyMedは、システムの開発・提供だけでなく、『医療機関のDX化』を支援し、次世代型クリニックの運営をサポートしています。
従来の医療機関では、診療・処方・検査・アフターフォローがそれぞれ独立したプロセスとなっており、また、異なる医療機関間でのデータ共有も困難でした。そのため、業務の効率化が進まず、医療従事者の負担が増大し、患者の診療体験にも影響を及ぼしていました。
CyMedは、こうした課題を解決するために、『垂直統合型モデル(Vertical Integration Model)』を採用し、業務の上流から下流まで統合管理することで、医療機関の業務効率化を支援します。医療機関というハードウェアと自社システムのソフトウェアを両輪でデザインし課題を根本から解決します。
ーー垂直統合型モデル(Vertical Integration Model)とは?ーー
垂直統合型モデル(Vertical Integration Model)とは、事業の上流から下流までのプロセスを一貫して管理し、統合的に運営するビジネスモデルを指します。これにより、コスト削減、品質管理の向上、供給の安定化、差別化といったメリットが生まれ、より効率的で持続可能な医療提供を可能にします。
このDX支援により、医療従事者は事務作業に追われることなく診療業務に集中できるようになり、医療機関の生産性が向上します。さらに、患者側にとっても、よりスムーズな医療体験が提供されるため、満足度の向上にもつながります。
【③. OTC医薬品のEC販売によるセルフケア促進】
日本のOTC(一般用医薬品)市場は約8,000億円規模に達します。
CyMedは、連続した医療体験の一環として『OTC医薬品EC販売』を提供し、患者のセルフケアを促進しています。この取り組みにより、患者がより健康的な生活を送ることをサポートします。
※「ベストベンチャー100」とは、これから成長が期待されるベンチャー企業100社限定のサイトで、『ベンチャー通信』を運営するイシン株式会社が提供する法人向け有料会員制サービスになります。イシン株式会社にエントリーした企業の中から、イシン株式会社が厳正な審査のもと選出したベンチャー企業100社が「ベストベンチャー100」として紹介されます。
サービス概要や審査内容については下記をご参照ください。
https://best100.v-tsushin.jp/
なぜやるのか
Tokyo MX「History」にてタレントの貴島明日香さんと弊社代表の石川が対談
【日本の医療が抱える構造的な課題】
日本の医療は高水準である一方、持続可能性の危機に直面しています。高齢化が進み、医療費の増大、医療従事者の不足、地域格差、非効率な業務プロセスなど、様々な課題が医療の質とアクセスを阻害しています。
1.医療費の増大と財政圧迫
日本の国民医療費は1991年の約20兆円から2022年には45兆円を超え、30年で2倍以上に拡大。2040年には70兆円超に達すると予測されており、GDP成長率の鈍化とともに国家財政を圧迫し続けています。
2.医師・医療従事者の不足と偏在
医師は増加しているものの、都市部に集中し、地方では医師不足が深刻です。例えば、人口10万人あたりの医師数は京都府が最多、埼玉県が最少で約1.9倍の差があります。さらに、医師の長時間労働が常態化し、医療従事者の負担増加が医療の質の低下を招いています。
3.医療システムの非効率性
日本の医療機関では、電子カルテ・レセプト・調剤システムなどが独立して運用され、データの統合が進んでいません。
4. 医療市場の成長とデジタル化の遅れ
日本の医療・福祉産業の市場規模は100兆円超に達し、今後も高齢化の進展とともに拡大が続くと見込まれています。一方で、医療のデジタル化は遅れており、診療データの共有が進まず、医療機関ごとに異なるフォーマットで管理されています。
5.オンライン診療市場の成長と未成熟な導入状況
日本のオンライン診療市場は2024年時点で約5.2億ドル(約700億円)と推定され、2033年には20億ドル(約2700億円)規模へと成長すると予測されています。しかし、全国の医療機関のうちオンライン診療を導入しているのは15%程度に留まり、導入はまだ限定的です。
6.OTC(一般用医薬品)市場の拡大とセルフメディケーションの重要性
日本のOTC市場規模は約8,000億円に達し、今後も拡大が予測されています。予防医療の普及によって2030年には1.5兆円の医療・介護費が削減可能とされており、セルフメディケーションの推進が医療コスト削減の鍵となっています。
【医療業界は効率化を求められているのに、なぜ進まないのか?】
医療業界に効率性が求められていることは明らかです。財政圧迫、医師の働き方改革、患者の利便性向上など、どの視点から見てもデジタル化は不可避です。しかし、現実には改革が進んでいません。
その理由は、既存の医療機関の構造にあります。
多くの医療機関は、それぞれ独自のシステムを導入しており、互換性がないために一元化が困難です。さらに、新技術の導入には高額なコストや運用負担が伴い、変革が進みにくい状況にあります。
また、医療業界のITベンダーも、個別のシステム提供に留まり、全体最適を実現できていないことが、変革の遅れにつながっています。
【だから、CyMedは市場を変えなければならない。】
CyMedは、単なる業務改善ツールを提供するのではなく、医療の根本的な仕組みを変えることを目指しています。これまでの部分最適なシステムではなく、医療の提供プロセス全体をデジタル化・効率化することで、日本の医療の非効率性を根本から解決します。医療のデジタル化は不可避です。しかし、従来の延長線上の改革では、根本的な解決には至りません。CyMedは、テクノロジーの力を活用し、効率的かつ持続可能な医療の仕組みを構築することで、医療機関の負担を軽減し、より多くの患者が適切な医療を受けられる社会を目指しています。
どうやっているのか
【医療機関と密接に連携し、現場主導で課題を解決する】
CyMedの特徴は、「医療現場のリアルな課題」に向き合い、そこからプロダクトを開発する点にあります。従来の医療IT企業は、既存の業務プロセスをそのままデジタル化することを目指すケースが多いですが、CyMedは違います。医療業界の非効率性を根本から解決するために、現場と共創しながら、医療機関の業務フロー自体を最適化することを重視しています。
例えば、医療機関のSaaSシステム『Efficient Frontier』の開発では、医師や事務スタッフと直接議論しながら、診療、決済、処方の流れを一元化しました。これにより、医療機関が直面する「データの分断」「業務の重複」「長時間労働」といった課題を、システムの導入だけでなく、業務プロセスそのものの見直しによって解決しています。
また、DX支援においても、システム導入後のフォローを重視し、医療機関が自走できる仕組みを整えています。単なる「ITの導入支援」ではなく、医療機関の組織やオペレーションの最適化までをサポートすることが、CyMedの強みです。
【 医療のデジタル化を阻む課題を、統合という手法で解決する】
日本の医療業界では、サイロ化(データの分断)が長年の課題となってきました。電子カルテ、レセプト、調剤システム、予約システムなどがそれぞれ独立して運用されており、医療機関内のデータが統合されていないため、業務の効率化が進みません。この問題に対してCyMedは、垂直統合型モデル(Vertical Integration Model)を採用しています。医療機関のオペレーションというハードウェアと自社システムのソフトウェアの両輪での改革により、医療従事者は本来の診療業務に集中できるようになり、患者もスムーズな医療体験を享受できます。
【CyMedのプロダクト開発は、「変化を前提」に進化する】
CyMedは、「1回作ったら終わり」のプロダクトではなく、常に進化し続けるシステムを提供しています。医療は規制や制度変更の影響を受けやすく、現場のニーズも日々変化していきます。そのため、CyMedではアジャイル開発を採用し、小さな改善を積み重ねながら、最適なソリューションを提供し続ける体制を整えています。また、エンジニアと医療従事者が密接に連携し、現場のフィードバックを迅速にプロダクトに反映する仕組みを構築。この「現場主導型のプロダクト開発」によって、医療機関が本当に必要とするシステムを提供し、導入後の定着率を向上させています。
【 CyMedの組織文化】
CyMedは、スピード感と柔軟性を持ったスタートアップカルチャーを大切にしています。
▪️挑戦を歓迎する文化
CyMedでは、「こうしたらもっと良くなる」というアイデアを誰でも提案できます。役職や年次に関係なく、メンバー一人ひとりが事業を動かすプレイヤーです。
▪️変化を前向きに捉え、成長の機会に
医療という巨大な市場で変革を起こすには、多くの壁があります。しかし、CyMedのメンバーは「変化を楽しむ」というマインドを持ち、困難を乗り越えながら事業を成長させています。
▪️多様なバックグラウンドを持つメンバー
医師、エンジニア、データサイエンティスト、マーケターなど、多様な専門性を持つメンバーが集まり、共創する環境がCyMedの強みです。医療業界出身者だけでなく、IT、コンサル、スタートアップ経験者などが集まり、異なる視点を掛け合わせながらイノベーションを生み出しています。
【「100年後の医療の常識を創る」ために、挑戦し続ける】
CyMedは、短期的な利益を追求するのではなく、長期的な視点で医療の未来をデザインしています。
「今の業界の課題を解決する」だけでなく、「未来の医療がどうあるべきか?」を考えながら、プロダクトを創り上げていくことが、私たちの使命です。