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舞台女優&インサイドセールスのパラレルキャリアで得た知見とは?土屋あかりさんインタビュー

7月某日、サイダスメンバー一行は新宿の花園神社に劇団・椿組の舞台鑑賞へ。
実は、サイダスには椿組の女優としても活躍する社員がいるのです。
その名は、土屋 あかりさん。

サイダスメンバーからのお花のプレゼントに、弾けるような笑顔です!

フレックス制度や有給を活用しながら、仕事と芝居の両立をしているあかりさん。
そのパワーと明るさの原動力は何なのか?

今回は、サイダスのインサイドセールス&舞台女優の二足のわらじを履くあかりさんにインタビュー!

ー今のお仕事の内容を教えてください。あかりさんは中途入社ですが、最初からインサイドセールスとして働いているのですか?

インサイドセールスとして、サイダスの製品に少しでも興味を持って頂いたお客様に、電話やメールなどでタッチポイントを取るような業務をしています。日々メール文章や電話のトークなどを磨いて、製品の魅力がより伝わるように努めています。

入社当時はサイダスにインサイドセールスという役割やチームはなく、営業がインサイドセールスの仕事も行っていました。業務効率化のため、インサイドセールスを分業化することとなり、私がその領域を担う形で今のようなチーム体制が発足しました。インサイドセールスの経験は全くありませんでしたが、サイダス代表の松田さんや営業さんに丁寧に教えていただくことでチームが育ち、当時はなかった体制が今はチームとして成り立っていることを考えると、3年間自分の与えられた業務にしっかり向き合ってきてよかったなと思います。

ーインサイドセールスの先駆けだったんですね!なぜサイダスに入社を決めたのですか?

3年前の2020年まで、地元の長野県の社会人劇団に所属しながら、印刷会社で営業補佐をしていました。ある日、サイダスメンバーが長野県に合宿に来ていて、とある飲食店で松田さんに出会いました。「私、もう少し演劇の方も頑張りたいんですよね」と松田さんにお話したところ、「演劇もっと頑張りたいなら、東京に来て、仕事も演劇も頑張ったらいいじゃん!サイダスに入りなよ」って(笑)

最初は社交辞令かと思いましたが、話していくうちに強烈に背中を押されて。その船に乗っかる形で、2020年に上京してサイダスに入社しました。

ー2020年というと、コロナが始まった年ですよね。世の中が混沌としている中で、環境を変えることに不安はありませんでしたか?

ちょうどコロナが始まって、「コロナって何者だ?」となっていた時期ですね。でも、当時28歳だったので「20代のうちに行動を起こさなかったら、もう私は一生行動できないんじゃないかな」みたいな気持ちもあったんです。

地元では、社会人劇団に所属して演劇活動を行っていましたが、「演劇人口が多い東京で自分をしっかり表現していけるのだろうか」といった、都会への憧れやコンプレックスみたいなものがありました。自分の可能性をもっと広げたいという気持ちが湧いてきた時に、松田さんとサイダスに出会って。強力な後ろ盾と追い風でした。

ー地元でも劇団に所属されていたんですね。演劇を始めたのはいつからですか?

小学生の時に地域のミュージカルに出演したことはありましたが、学生時代は部活動の弓道に夢中で全くやっていなかったんです。社会人1年目の頃に、地域ミュージカルを指導していただいた先生に偶然再会して、「向いてると思う。やってみなよ」と言われたのがきっかけで、活動を再開しました。

ーその先生すごいですね!「向いてるんじゃない?」と言われるまで演劇をやりたいと思ったことはなかったんですか?

「あかり」という名前のとおり、明るくて声も大きかったことは演劇に向いていたかもしれませんが、小学生当時は内気で、周りは大人だらけということもあり、自分を出し切れず「お芝居楽しいな」と当時はあまり思えませんでした。だからこそ、大人になって「きっかけがあるなら再挑戦してみようかな」という気持ちにもなれたのだと思います。今から振り返れば、うまくはいかなかったけど「人前に立つ自分を通して何かを感じてもらう」ということへの興味はどこかにあったのかもしれないですね。

ー現在所属している劇団・椿組はどのような劇団ですか?

椿組は、新宿の花園神社の境内にテントを立てて行う野外劇を38年続けている歴史のある劇団です。特殊さはありますが、その分エネルギーもある劇団だと思っています。

前職でお付き合いのあった東京の出版社の方に「演劇をより一層頑張るために、退職して上京します」と伝えたところ、「東京で芝居をしたいなら、椿組の座長の外波山文明さんが同じ長野県出身だから、挨拶をしに行きなさい」と教えていただきました。外波山さんにお会いして、一生懸命意欲を伝えたら、「じゃあ椿組の次回公演に出てみるか」って言ってくださったのがはじまりです。本当に恩人です。

7月に行われた野外劇「丹下左膳’23」の様子

ー演劇、サイダス、椿組との出会い。どれも「やってみたら?」「この人に会った方がいいよ」と誰かの言葉がきっかけだったんですね。縁の力を感じます。

本当に「人の縁」というものをものすごく感じています。行動して誰かと出会って話して、意見を交わすことで、人生は180度変わると思います。感謝をするのはもちろんのこと、その好意に乗っかるだけじゃなくて、どうやったらその人たちに恩返ししていけるのか常に考えています。

ー演劇の経験のなかで、仕事に活きたと思うことはありますか?

技術的な面で言えば、インサイドセールスの電話業務でお客様とお話をする2〜3分くらいの限られた時間の中で、「この人明るいから話聞いてみようかな」と思ってもらえるような言葉遣い、話し方・声のトーン・テンポを調整できるようになったことなど、芝居で身につけた基礎が活きている部分はあると思います。ただ、それ以上に、できないことは素直に教えを乞う、コミュニケーションをとるなど、芝居に向き合う中で学んだ精神の方が仕事に還元されています。

劇団活動、特に椿組の場合は、外波山さんが中心にいて、外部の方をたくさん呼んで、一つの舞台を作り上げていくスタイルなので、しっかりコミュニケーションをとっていかないと良い芝居は作れません。当たり前のことですが、人には向き不向きや、できることできないことがあって、できないことに関しては、「私、こういうことができないから教えてください!」と素直に言うように心がけています。
「自分には弱い部分もあるけど、こういう強みもあると思うので」ときちんと伝えると、短所は短所で助けてくれる人がいて、長所は伸ばそうとしてくれる人がいると思っています。有識者の方に教えを乞うことでスムーズに流れることもあるし、仕事においてもすごく大切な姿勢だと思っています。

また、「今までやってきたことの中で、最適解だと思われるものを出す」という姿勢もお芝居から学んでいます。頑張ろう!と力が入りすぎると、本来伝えたかったことが伝えられなかったり、自分を見失ってしまったりすることもあるので、ある程度平常心で、稽古でやってきたことをそのまま出すということを意識しています。

ー本番までの2ヶ月の稽古期間、仕事と演劇の両立は時間的にも体力的にも大変なこともあるのではないかと思います。あかりさんの中で、何が原動力になっていますか?

時間は誰にでも平等に24時間しかないので、体力的に大変なことはありますが、仕事と芝居、どちらにもモチベーションがあるから勢いで過ぎていく期間でもあります(笑)

舞台中はスケジュールがイレギュラーになることもあるため、電話業務は他のチームメンバーにお願いして、代わりにトークスクリプト作成やサービスサイトの整備など、時間外でもできる業務を私が担うといった形で回しています。活動を応援してくれるチームメンバーにはとても感謝しています。

仕事と舞台は正反対なものに思えるかもしれませんが、どちらもお客さんの反応があって成立するものだと思っています。舞台であれば、お客さんと同じ時間を共有して、「楽しかった」「生きる活力になった」といった声をいただけた時はすごく励みになります。サイダスの場合だと、システムを導入して「イキイキと働けてます!」という声を聞けたら、モチベーションが上がります。

作品の全貌が見えない中で稽古している時は、「本当にこれでいいのかな」といった不安との戦いがあります。でも、「この掛け合いうまくいった、楽しい!」とか「このお芝居成立してるな」という感覚が自分の中で掴めると、それがお客様にも伝わると思っていて。それをヒントにしたり、信頼できる先輩方に助けていただきながら、日々精進しています。

舞台は稽古を積むことができるから、「こういう方向性が正しいんだな」とか、日に日に良くなる感覚や成長がわかるんですよね。人の意見も取り入れながら経験を積むことで、「多分これが最適解だ」みたいなことが徐々にわかってくる。トライ&エラーを繰り返せるところが良いなと思います。

ー確かに、あかりさんは仕事においても、お客様の反応を見て、トークスクリプトを修正したり、トライ&エラーの精神があるように思います。

サイダスには、製品の良さを信じて、お客さんと一緒により良くしていこう、世の中に伝えていこうとする人が多いと思っています。常にバージョンアップしていくから、完成もないし、こうしたら良いという正解も明確にあるわけじゃない。だけど、未来を見て前向きに進んでいく人が本当に多くて。サイダスにもトライ&エラーの精神みたいなものを感じています。

普段は業務で直接関わりがないメンバーもSNSを通じて、「あかりさんが頑張っているから私も頑張ろうと思いました!」と言ってくれたり…サイダスメンバーの力になれているならありがたいなと思います。

サイダスは、仕事があるからやりたいことができないという環境ではないし、むしろ応援してくれる人がたくさんいます。やりたいことを一生懸命やって自分の価値観やフィールドを広げていくことによって、会社に還元できることもあると思っているので、仕事と演劇どちらも精進したいと思っています。

被写体としても活動されています!詳細はX(旧:Twitter)をチェック!
アカウント→https://twitter.com/akariii_coco

ー誰かが繋いでくれた縁に感謝するだけじゃなくて、自分のフィールドを広げることで還元しようという姿勢が素敵です。今後の夢や目標はありますか?

あまり未来思考ではないので難しい質問ですが…夢を体現できる人でありたい、今を全力で生きる人でありたいと思っています。積み重ねたら良い方向に進む、道は開けるということは今までの人生で経験してきたので、今後も積み重ねて深みのある大人になりたいと思います。おばあちゃんくらいの年齢になった時に、「あいつがいたから楽しかったよな」みたいな、その人の人生が楽しくなったワンポイントみたいになれたらと思っています(笑)

お芝居は正解がない分、やり続けてしまうものなのだと思います。年齢も関係ないし、年齢を経たからこそ味や人間味が出ることもある。役者本人が人生で経験してきたことが、役に活きてくることもあると思うと尽きなくて、伸びしろしかない気がしてやめられないですね(笑)

自分の価値観やフィールドをさらに広げて、サイダスのバリューである「働きがい」を体現できる人間になれたらいいなと思っています。

■ 土屋 あかり出演公演情報

椿組2024年新春公演『ガス灯は檸檬のにほひ』
作:秋之桜子 演出:藤井ごう
上演期間:2024年1月25日(木)〜2月4日(日)
場所:下北沢 ザ・スズナリ
詳細:https://tubakigumi.com/upcoming-stage/
予約ページ:https://ticket.corich.jp/apply/287360/110/

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