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採用担当の戯言① ~元ビジュアル系がIT企業へ就職してみた~

“元ビジュアル系バンドマン”

という肩書だけで名前を売ってる兵永です。
シーエスコミュニケーションというITの会社で採用や人事をメインに色んな事をやっています。
肩書通り、30歳まではビジュアル系の激しい感じのロックバンドでベースを担当していました。

名前を売ってると言っても、「兵永(ひょうなが)」ってなかなか珍しい名字なので、
よく読み間違われたり「兵藤さん」とか呼ばれたりすることも多く、一長一短って感じですね。
少なくとも悪い事は出来ない。新聞に乗っちゃうと一発でアイツだ!ってバレるからね。
あと、名字が珍しいおかげで下の名前で呼ばれる事がほとんど無く、社内でも知ってる人は少ないみたいですが。


就活…?なにそれ、美味しいの?

ところで僕は就職活動というものをマトモにやったことがありません。
一応、高校卒業後大学に進学し、大学ではなくバンドの方を真剣に頑張った結果、大学卒業後も就活せずにバンドの道へ。
そこから10年ほどバンドの世界で行きていくことになりますが、特に売れてなかったのでアルバイトをしながらの生活でした。
そして三十路を越え、正社員として働ける仕事を探さなければと思った矢先のことでした。
僕はバンド業界の先輩から、イベントでベースを弾いて欲しいと誘いを受けていました。

先輩:「兵永ちゃ~ん、ちょっと次のライブでベース弾いてくれない?ベースいなくてさ~」
兵永:「うーん、、実は僕、バンド辞めて就職しようと思ってるんですよ。だから時間作れないかも。。。」
先輩:「え~、マジで~!?どんな仕事するの~??」
兵永:「まだ決めてないですけど、パソコンなら触れるからIT系ですかね~」
先輩:「そうなんだ!俺の幼馴染がITの会社で社長やってるから紹介してあげようか?」
兵永:「ええっ!?本当ですか!!ぜひ!!」
先輩:「おっけ~♪だからさ、ライブの方もよろしく頼むよ~!」
兵永:「はい!出ます!!弾きます!!」

そうして面接に行って採用が決まり、僕の就活(?)は終わった。
人の縁って本当に大事ですね。

それなりの年齢だったし、完全未経験だったこともあり、「どんな事でもやってやろう!」という気持ちは強かったな。
「人生崖っぷち」というと大げさだが、30歳まで遊んできたという負い目もあったのは事実。
周りのみんなに追いついて、一人前のビジネスマンになろうと必死にやってきたが、それはまた別の話。

とにかく、就職というものにあまり向き合わなかった僕が、今は採用を担当しているのだから不思議な話ですよね。


本当に就職したいんすかね?

特に就活を頑張っている大学生に対して思うのは、「あなたは本当に就職をしたいんですか?」ってこと。
日本では多くの若者が大学へ行き、就職活動をして企業に就職するのが普通というか、一般的というか、そういう風潮がある。
でも、それって本当の気持ちなのかな?と純粋に疑問に感じます。
なぜなら、僕の場合は他にやりたいことがあって、就職をまったく考えなかったから。
もちろん親が高いお金を払ってくれて大学に行かせてくれてるのだから、親の期待に答えたいという気持ちもあるだろうし、それぞれの環境があるから就職せざるを得ないという事もあるだろうけどね。
ただ、まず就職活動を始めるにあたって「本当に自分は就職したいのか」から考えてもいいのかなと僕は思います。

ぶっちゃけてしまえば、僕は若い頃は「働かずに生きていけるなら働きたくない」とも思ってましたけど。笑
やりたい事だけをやって生きていければそれでいいじゃないかと。
若いうちしか出来ないことだってあると思うし。
僕の場合は「やりたい事」がはっきりと決まっていたから言えたのかもしれない。

でも、今はそうは思わない。多少なりとも働くことに自分の中で意味を見出している。
人に語る程のものではないし、こっ恥ずかしいので詳細は省略しますけど。
僕の場合はシーエスコミュニケーションという会社だからこそ、そう思うことができたと思っています。
自分がやってる事に意味を感じられるというのは良いことじゃないかな。


ビジュアル系時代の写真

元ビジュアル系からIT企業の人事へ…。
まさか自分でもそんな事になるとは想像もしてなかったけど、今までの経験は無駄になってないと思ってます。
仕事でも仲良くなった人に僕の昔のアー写(アーティスト用の写真)を見せて笑ってもらったり。
こうやって話のネタにもなってますしね。

もし仲良くなったらその写真も見てやって下さい。笑

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