私たちクリプトリンクは、「仮想通貨をもっと便利に使える環境を整えること」をミッションに仮想通貨の収支計算と一括管理ができるシステムの開発事業を行っています。
仮想通貨業界としてもまだまだ未開拓な領域が多いのが現状です。そこをエンジニアとしてはもちろん、税理士・投資家としての知見をフル活用して「仮想通貨を社会的な仕組みとして機能させるためのソリューション提供」を行っています。
今回はクリプトリンクの取締役で企画部長でもある酒井にインタビューをしました。多様なキャリアを歩んできた酒井ならではの視点で、クリプトリンクの魅力とその背景をお伝えしていきます!
▼酒井 孝幸 取締役/企画部長
eラーニング企業・フィンテック系ベンチャーの営業経験を経て、クリプトリンク創業メンバーとしてジョイン。
「何をやっているの?」と聞かれるくらいの仕事が、ちょうどいい。
ーよろしくお願いいたします。最初の質問ですが、酒井さんの普段の業務内容を教えてください。
私の担当はアライアンス周りや営業回りといった外部の方と繋がる仕事をしています。具体的には仮想通貨取引所や会計ベンダー、仮想通貨のビジネスをやっている方と繋がっているようなイメージですね。
業界自体がまだ出来て間もなく、界隈が狭いので「誰が勝つ」とかでなく「みんなで盛り上げている」感じがあるので、いわゆるザ営業というイメージは自分自身あまり持っておりません。
あとは、同じく取締役で開発本部長の横山と組織や事業のことについて、ああだこうだと話し合いながら会社の方向性を決めています。
ー営業サイドのお仕事は起業の前までのキャリアの中でも、もともとされていたのでしょうか?
はい、今までのキャリアは全て営業・営業企画の領域でした。今でこそ仮想通貨業界で最先端のプロダクトを企画していますが、実は最初のキャリアは肉屋です(笑)
ほとんど何も考えずにとりあえず営業職として会社に入ろうと動いた結果、肉の卸業をしていました。ロースハム〇mmを2キロ分切って、それを売るみたいな...。
ただ、少しして「このままだとスキルも身につかないしマズい!」と思い、次のキャリアでeラーニング業界の企業に移り、そちらで営業・営業企画を約10年ほどやっていました。
教育業界の最先端をeラーニングが当時走っていたのですが、そもそも相談してもほとんどの人がeラーニングという言葉すら知らない状態の中での転職だったんですよね。
ただ、その時の選択は「みんなが知っている仕事は他の人でもできる」という自分の強い軸に沿ったもので、その後のキャリア選択においてもこの軸はブレていません。
ーかなり特殊なキャリアを歩まれていますね..!
そうかもしれません。昔から他の人たちが出来ないことをやりたいという気持ちが強くて、「何やってるの?」って言われる業界の方が差別化できますし、会社も埋もれないし、自分も埋もれない。
こんな人間なので、eラーニングの会社で上海での営業経験を積んで帰ってきたところで、「また新しいキャリアを作りたい!」という心持ちになり、フィンテック系ベンチャー企業に転職しました。
そこで3年間ほど営業をしていましたが、その時は会計事務所向けの営業を担当しており、その時に代表の八木橋と出会いました。
八木橋のところに来ると毎回「あんなのできない?こんなのできない?」と言われていて、そこからクリプトリンクのサービスに着想を得てサービスをつくり始めたのが起業の背景です。
税理士としてみると八木橋は変わった人で、税理士というよりビジネスマンに近い気質だったのもありますね。
一個人の税理士として自分の城をつくるというよりも、組織として新しいものを作る人といったところでしょうか。
また、現在はクリプトリンクで仮想通貨周りの事業を進める傍ら、中小企業にフィンテックサービスを導入する別会社の経営も並行してやっております。
事業としても組織としても、”繋がり”を生むプラットフォームにしたい。
ーでは、クリプトリンクの今のフェーズの魅力を教えていただけますでしょうか?
業界も会社もそうですが、まだ何も出来上がっていない状態なので、今やることがすべて先進的な取り組みになっていくというやりがいがあります。
法律すらも整い切っていないような、そんな状況なんで。
でも、そんな状況だからこそ新しいものはどんどん取り入れていきますし、市場はほぼ確実に伸びていくと思われるからこそ「自分たちで市場を切り開いてつくっている」という手触り感を持って仕事ができる醍醐味が非常にあります。
なかなか他の企業さんでもこれだけのベンチャー感は味わえないのではないでしょうか?
ー全てが手探りの状態ですもんね。そんな暗中模索の状況が少し変わっていくと思われる2〜3年後のフェーズにおいて、クリプトリンクはどんな会社になっていると思いますか?
どんな会社になるか想像はまだつかないのですが、「市場が伸びるかどうかがポイント」だと思っています。
現在いろんな会社が独自のしくみをつくっていますが、来年〜再来年にはそうした動きを発端にトレンドが変わってくると思っています。
個人の決済だけでなく法人同士の決済手段として仮想通貨を使う可能性が増えてくる。そうなると、うちのようなサービスがインフラになれる可能性も自然と高くなるので、2〜3年後はその周りのサービスを提供しているのかなと。
組織としては、「いろんな働き方をしている人が増えている組織」になっていると思っていて。フルコミットに在宅ワーク、副業の方や、フリーランスの方など、いろんな人が集まって会社の中の人とも外の人ともプロジェクトベースで働くような会社になっているのではないでしょうか。
そのような中でクリプトリンクができることは、いわゆる税理・会計などの固いところですが、広がりのあるビジネス展開の中、外部の人と協力して知見をもらいながら作っていきたいし、そういう意味合いでも仮想通貨のプラットフォームでありたいなとも思います。
クリプトリンクの「リンク」はそうした繋がりの意味を込めていますので、きっとカチッとした組織というよりは多様性が感じられるフワっとした組織になっている可能性が高いです。
ーそのように会社外の人も巻き込む機会が増えていくのではないかと思いますが、そのような新たに出会う方に「クリプトリンクはどんな会社?」と聞かれたら何と答えますか?
「思い切りがいい会社」ですね。よく起業したなと自分でも思っています(笑)代表の八木橋も複数企業の経営で忙しい人ですし、開発部長の横山も私も色々やる中でよく起業したなぁと...。
仮想通貨の種類も増えて、業界がどんな風に動いて行くかも分からない中起業してしまったので、やはり「思い切りの良さ」はうちらしいと言えるのではないでしょうか。
ー今後10年先などの長期的な未来において、どのような会社にしていきたいと考えていますか?
10年後は正直わからないですが、仮想通貨というより、現金の利用より仮想通貨含む電子通貨の利用の方が多い世界になっていると思います。
そこにいきつくまでにはどれだけ提供者側から、ユーザーが理解して使用出来るシンプルなシステムやプロダクトを提供できるかどうかが課題になるので、そこを試行錯誤しながらが少しずつ改善していっているみたいなイメージかと。
「部下」じゃなくて、「仲間」が欲しい。
ービジョンの実現や仕事の実行にあたり、どのような方だとこの会社で活躍できると思いますか?
エンジニアの採用を目先進めることを考えているので、そうなると「開発本部長である横山とうまくやっていける人」ですね。それはどんな人かと言うと、「答えがないことを楽しめる人」。
業界自体がしっかり成り立っていない現状の中、手探りで進んで自分で答えを探すスタンスを持っていることが非常に重要です。
そこからサービスを形作っていくことに喜びを感じられる人は、間違いなくうちに合っている方だと思います。
ー逆にどんな方だと会社に合わないと思いますか?
働く上で合わない人は、先ほどと真逆の「自分の頭で考えて、自分の意見を言えない人」かなと思っています。
現状もやることが沢山あるのですが、横山からこれやってねと言われても、さらに「これってこうしたらいんじゃないですか?」と言えるようなコミュニケーションがとれる人がいたらベターですね。みんな答えがわからないので模索できる人がやっぱり重要です。
なので、いわゆる言われたことをこなすだけの「部下」じゃなくて、自分の考えや想いを意見に乗せられる「仲間」が欲しいと切実に思っています!
ーありがとうございます。では最後に、これからクリプトリンクへ入社しようと思っている方・現在キャリアを迷っている方へメッセージをください。
シンプルですが「好きなことやったらいいんじゃない?」ということを伝えたいです。
「好きなことがないという人」は多いと思いますが、目の前のことをやっていたら好きになることもあるとは思うので、まず「やってみたい」と思えることにチャレンジしてみたらいいと思います。
そして、「これやりたいな」と思った時に”やる”という選択肢に踏み込めるかどうかは、「やらざるをえない環境」にしてしまうというのも一つの方法かと思います。
僕も前職のフィンテック系ベンチャー企業にいながらだと、正直どうしてもクリプトリンクでやりたいことが出来ない部分もあったので、不安な部分もありましたがあえて飛び出ました。
ただ、大体のことは不安でもやってみるとなんとかなることが多いので、うちに来る来ない関係なく、大事なのは「腹をくくること」なのではないでしょうか?
会社も業界も出来たばかりのスタートアップですが、ぜひまずはメッセージを頂ければと思います!