こんにちは、現在進行中のプロジェクトチームでスクラムマスターをしている中島です。
新型コロナ対策でマスクをして通勤は暑いですよね。今年の夏、クランチタイマーではエアコンに加えてスクラムで暑さを乗り切ろうと思います。スプリントを回して涼しくなりましょう
この記事で話すこと:スクラムで開発してみたときのプラクティス(結構個人的な話かも)
はじめに
読む前に背景を読んでいただくとわかりやすいと思います
背景
・今回話すプロジェクトに参加している開発メンバーは6人です。構成は学生5人(3人は新人)+リモート1人です。
・スクラムマスター(自分)も学生。プロダクトオーナーはクランチタイマー社長の佐々木さん。
・開発メンバー内のスクラム経験者はいない状態。
・この記事で話すプロジェクトはもともとウォータフォールで開発していたもので、リリースしてからアジャイルで開発するように方針が変わりました。
・現在はスクラムで開発し始めて1ヶ月ほど経った段階です。
・1スプリントは2週間としています。
プラクティス
スクラムマスターをするのは初めてだったので、とりあえずオフィスにあったSCRUM BOOT CAMP THE BOOKを読んで基礎を固めました。有名な本だと思うので、内容に関しては特に言いませんが、内容がストーリー形式なので読みやすかったです。ちょうど増補改訂版が出たタイミングだったので出版記念イベントにも参加しました。
個人的に難しかったのは、プロダクトバックログをどれくらいの粒度で保ってもらえばいいのか、プロダクトバックログにバグ対応は含めていいのか、という点でした。解決方法は以下のとおりです。
Q. プロダクトバックログをどれくらいの粒度で保ってもらえばいいのか?
A. 1スプリントあたり10個ぐらいの項目をこなせる程度が平均のようなので、この粒度で保ってもらうようにした(優先度が高いものほど粒度は細かくする)
Q. プロダクトバックログにバグ対応は含めていいのか?
A. 優先順位を考慮したいので、バグも緊急性があるものに限り含めるようにした
1スプリント目では全体的な運用のルールに慣れることに集中してもらいました(新人にはスクラムに入ったり入らなかったりだけど、モブプロをしてもらってた)
スクラムイベントでは特に「ふりかえり」に力を入れました。自分はふりかえりのフレームワークや現場の知識を勉強するのに、「ふりかえりam」というポッドキャストを利用させてもらっています。
ふりかえりではウォータフォールの時と比較して、「コミュニケーションが増えた」や「プランニングがうまく思ったよりもできていてスムーズに進んだ」などのポジティブな意見が多かったです。
また、次のカイゼンのアクションとして、「スキルセットによって属人化しないように、教え合う」といった項目が出てきました。
KPTAをやってみたときのMiro
2スプリント目では、スクラムにも慣れてきた頃合いで問題が出始めました。
オンラインメンバーもいるため、デイリースクラムはとりあえず簡易的にチャットで「前回やったこと」「今日やる予定」「今、困っていること」を言ってもらうようにしていました。が、これがよくなかったと思っています。デイリースクラムの目的は引用すると以下のとおりです
目的はスプリントゴールとスプリントバックログの進捗を検査し、チームのコラボレーションやパフォーマンスを最適化すること
最初に目的を全員で確認していなかった自分も悪いですが、チャットではスプリントバックログの進捗を開発チーム内で検査するといった習慣がつかなかったので、見積もりから遅れていてもリスケするアクションが取られませんでした。やはり文面だけでは忘れてしまったり、疎かになりやすいのでオフィスにいる人たちだけでも口頭でカンバンを見ながら確認しないとダメなのかな感じました。
また、スクラムとは直接的には関係ないですが、もともとクランチタイマーでは開発している人数が少ないため、効率の兼ね合いでナレッジを共有することができる人がモブに入れず、新人のみでモブプロをすることが多くなり、結果的に手が止まってしまうことがよくありました。開発チーム内で話し合ってもらった結果、個人で業務をする期間を作り、ナレッジを貯めてからモブに戻るということになったようです。モブプロやスクラムといった開発手法は、ロールや目的をちゃんと理解することが必要不可欠だと思っています。形だけではなく、意味を理解した上で柔軟に取り入れることが大切だと自分は思います。なので、このアクションは評価できると思っていて、今後に期待しています
まとめ
どうでしたか?スクラムもモブプロも難しいですが、ビーチで仕事してるくらいの気持ちで楽しく心理的安全性的に守られたオフィスにしたいと思ってます(個人的に)
広島で最も進んだワークスタイルを実践する企業になれるよう、一緒に働きやすい環境づくりをしていきましょう。