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CEO森が明かすクラウンデータ創業までのキャリアと決意

クラウンデータの“リアル”を伝える広報記事として、最初は創業インタビューをお届けしたくCEOの森にインタビューを実施しました。今後クラウンデータに関わる全ての方々に、創業の原点をお伝えできると幸いです。是非お読みください!

新卒で企業に就職した青年がフリーランスになるまで

——本日はよろしくお願いします!本日はクラウンデータ起業を志すに至った背景を伺いたいのですが、森さんは最初から起業を考えていたのですか?

よろしくお願いします!実は最初から起業を考えていたわけではなくて、新卒から何社か会社員として就職しています。そこからフリーランスを経て起業に至っていますね。


——そうなんですね!新卒ではどんな会社を選んだのですか?

AIを扱うスタートアップ企業にプログラミング未経験で飛び込みました。今後世の中で必要とされる領域を扱っていることと、裁量も大きい環境は単純に面白そうと感じたので選びましたね。

具体的な業務としてはPythonというプログラミング言語等を使って重たいデータを分析したり、データそのものの価値を高めるクライアントワークを行ってました。新しい技術を学ぶこと自体も楽しかったですね。

データサイエンティストという職種が当時日本でまだまだ珍しかったですし、明確に「こうあるべき」という論調や資格という基準がなかったので、自分が正しいと思うことをひたすら突き進んでいました。とにかく自分の頭と手を動かし続ける日々を過ごしていたら、だんだん成果が伴ってきて顧客や社内で評価をいただき、社会人3年目には部長職に就いていました。


——未経験から実務をこなす中で活躍されていたんですね!順調に見えますが、そこからフリーランスになった理由は何でしょうか?

正直、成長の限界を感じていたんですよね…。ご縁があり会社員として3社を経験していたのですが、想像以上に会社員としてデータサイエンティストのやりがいを感じられなかったんです。一定スキルは身につけていたので会社員として生きていくことは楽ではあるものの、私個人のキャリア観としても20代で落ち着くのは違うかなと。

成長する上でどうあるべきかを考えたときに、会社を変えても同じことの繰り返しと感じていました。新しいことに挑戦にしなきゃと思って、独立して個の力を磨こうとフリーランスの道を選びました。


——より成長するためにフリーランスを選ばれたんですね。独立に不安などありましたか?

なかったですね!それまで会社がやってくれていたことも一人で全てやる必要があるため、最初は大変なこともありましたが、その経験も含めて成長に繋がるって気持ちでした。

逆にあのまま会社員で居続けたほうが世界から置いていかれるような気がしていましたね…。

不安というか、少し違う観点かもしれませんが焦りはあったと思います。あくまで自分は日本でデータサイエンティストとして働けているけど、世界基準で見ると全然違うんですよ。データサイエンティストの求人数も日本では数えられる範囲ですが、アメリカや中国は数百数千件と求人がありますし、平均年収も日本は約600万円なのに対してアメリカで約1300万円と開きがあります。今後確実に世界的に需要が大きくなる職種なのに、データサイエンティストの価値に差がある状態では日本の産業が廃るなと。



世界と戦うためにはデータサイエンティストの選択肢を広げる必要がある

——世界との差を感じていたのですね。その中でフリーランスではなく起業を選択するキッカケは何でしたか?

2020年3月に初めての緊急事態宣言が出たとき、社会の変化を感じたことがキッカケです。これまでの年功序列社会や雇用のあり方が大きく変わるなと。それこそ当時私がフリーランスでいただいていた契約も全部飛びましたし、今後こうしたことが当たり前になる世の中になると感じました。

それまでデータサイエンティストは会社員としてどこかの企業に所属することが基本であり、フリーランスもほとんどいなかったんですよ。変わっていく世の中と需要の高まりに応じて、データサイエンティストも働き方を変えていかねばという気持ちが強くなっていきました。

将来自分にも家族ができることを想像したら、30歳を迎える前の今このタイミングが社会に対して勝負を仕掛けるチャンスなんだろうなと。まだ世間的に見ても若い方ですし、何とかなるだろうという気持ちだったので、だらだら準備期間を取らないでササっと2020年5月にクラウンデータを設立しました。

データサイエンティストという肩書の自分が、フリーランス・起業という選択を正解にしていくこと自体がデータサイエンティストのキャリアの選択肢を広げることに繋がるかなと。


——変化していく世の中に対応できるデータサイエンティストを増やすため起業されたんですね!起業にあたってどのような事業を始められたんですか?

社会の変化に伴って新しい働き方として副業が流行っていきつつも、配達員は保険適用できないとか、時給換算してみたら時給500円のような『闇バイト』と呼ばれるトラブルも多いんですよね。Twitter等のSNSで体験談をつぶやく人もいますが、作為的に人をひっかけるものも含まれていて適切な情報がなかなか取れません。

副業がしたくても満足できるような案件の見極めができないという負を解消するために、実際に副業を行った人の口コミを集めるという仕組みを作ったのが副業広場という事業ですね。

トラブルがあった/なかったというデータを持つこと自体が人々の価値になりますし、クラウンデータとしても今後需要が出てくる副業に関するデータを持ち、分析することはビジネスとして面白みがあると考えました。


——たしかに口コミ情報があるとないとでは案件の選びやすさが違いますね…!森さんが事業を作る際に意識したことはありますか?

『データサイエンティストが触りたくなるようなデータを集める』ことを意識して事業を作りましたね。データサイエンティストという職種は一般的に顧客が保有するデータを扱うことがメインで、どうしても得られる情報量や加工できる幅に限界があるんです。そこで、今回私が起業することでデータサイエンティストがデータを集めるという新しい形が生まれます。

やっぱり0からデータを保有することや、欲しいデータを集めるために事業の形を変えていくことは分析の幅も広がりますし、データの価値を高めることも自由度が高くなるので楽しいですね!


——『データサイエンティストが触りたくなるようなデータを集める』こと、これはデータサイエンティストの森さんだからこその観点ですね!

確かにそうかもしれません(笑)

起業した理由でもあるデータサイエンティストの多様化を証明するためにも、どういうことならデータサイエンティスト自身が楽しみながら市場に価値を提供できるのかということを自分を通して実験していく必要があるかと感じています。

データを触ることは地道な作業が大半だったりするので、やっぱり触ってて楽しいデータを扱いたいじゃないですか!他にもデータサイエンティストにとって楽しめて価値を生める領域は沢山あるので、どんどん開拓していきたいと思っています。

そして、私自身やクラウンデータが成長することでデータサイエンティストも色々やれるってことを先頭に立って証明していきます。それが日本企業にとってもデータサイエンティスト活用の新しい選択になり、職種としての市場価値向上にも繋がると信じています。

創業インタビューでは、森さんご自身が先駆者となってデータサイエンティストの可能性を切り拓く強い決意を知ることができました。今後は事業や採用の”リアル”についても触れていきたいと思いますので、引き続きストーリーの更新をお楽しみに!

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