株式会社VIDA Corporationより業務委託を受け、2022年5月からスタートした農林水産省補助事業である 「日本産食材サポーター店への料理人派遣を通じた日本産食材利用拡大支援事業」(以下、VIDA案件 (※1))
既存業務のノウハウをベースに、
集客担当:R&D本部 戎 聡平さん、サービスデザイン部 方城 友子さん
一次受付担当:転職支援サービス部 田中 裕子さん、
初回面談担当:採用支援サービス部 菅原 はるみさん、
VIDA社への推薦から渡航までをサポート:官公庁・パートナー渉外担当 高橋 雄一さん
の5名のメンバーで密に連携し、特殊なオーダーにも臨機応変に対応しながら業務を最適化されてきました。コロナ禍という状況において20名以上の料理人を海外派遣に導かれたVIDA/農水/派遣料理人集客・運用チームのみなさんに代表 藪ノと採用担当 宇野でお話を伺いました。
※1 参考プレスリリース https://corp.cookbiz.co.jp/news/2022051652540/
15期 4Q チームでのMVP、分析した受賞理由とは
藪ノ:部署を横断して構成されている「VIDA/農水/派遣料理人集客・運用チーム」でのMVP受賞おめでとうございます!振り返ってみていかがですか?
戎:私と方城さんは、主にメルマガ配信など集客面を担当しました。
時間をかけて粘り強く ”クックビズ” と “海外展開” というワードへの意識付けができていたことが、実を結んだと思います。
海外展開におけるセミナー募集のメルマガ配信に始まり、昨年1月には求職者に対し海外就業についての意識調査を実施し、アンケートフォームを作成し配信する際には、「海外就業」「海外展開」といったワードを、企業さまや求職者さまの目に留まりやすい箇所に入れるよう工夫をしました。
これらが今回のMVP受賞に繋がった要因だと感じています。また、メルマガ配信実績を分析し、開封率やクリック率アップのためレポートを作成しVIDA社や農水にお送りしました。このような対応が、同業他社と比べ「クックビズは分析がしっかりできている」というアピールにもなったと思います。
藪ノ:コツコツ業務を積み上げるという戎さんの強みが活かされた結果ですね。
今回のVIDA案件では、運用面でしっかりとクックビズの強みを発揮できていたからこそ、成果が出せたんだと感じています。方城さんはいかがでしょうか?
方城:やりがいを感じられた点としては、集客から海外派遣までの過程をチャットグループで追うことができたことです。
もちろん今までの業務でも数字やデータは把握していましたし、入社事例の共有も受けていたので、求職者さまの集客からご入社までのイメージはありました。
ですが、今回はチーム一体となって集客から海外派遣まで関わることで、当事者としてデータだけではない実際の流れを感じられたことは、今後の仕事に活かせる貴重な経験となりました。
藪ノ:なるほど。データを扱う立場の方は、人の流れを定量的に判断していくことが仕事だと思いますが、候補者さまの生活やキャリア・人生観などが変わっていく過程を垣間見ることで、実際に扱っているデータがどう動いているかを知ることは、集客の業務に活きてきそうですね。オペレーションを担当していた菅原さんはいかがですか?
菅原:私は応募があった求職者さまの初回面談を担当しました。対面(Web)での面談自体はキャリアアドバイザーの経験から問題なく取り組めましたが、最初は「どんなことを聞けばよいのか」というところから手探りの状態でスタートしました。
VIDA社がどんな情報を求めているのか、どういった方が適性人材なのか知るところから探り探りヒアリングを進めていきました。 ”海外に行きたい” という気持ちは強くても、キャリアの棚卸しができていなかったり、履歴書や職務経歴書に上手く書けない方が多くおられたので、候補者さまの強みやキャリアの魅力を引き出すことを意識して面談を行いました。
チーム発足・メンバーアサインのきっかけ
高橋:当時のHRエージェント部(現:転職支援サービス部)、エグゼクティブマネージャーとシニアマネージャーへVIDA案件の概要を説明し、適性のあるメンバーをアサインしてほしいと相談をしました。初めての取り組みということもあったので "経験者" を希望していたので、とても優秀なチームメンバーをアサインいただき心強く感じています。
宇野:みなさんはどんな経緯でチームメンバーにアサインされたんですか?
菅原:当時の上長からVIDA案件についての話は聞いていましたが、まさか私にお声がけいただけるとは思っておらず、話を伺った時から経験を活かせる業務だと感じていたので実際にチームメンバーとして参加することができ嬉しく感じました。
戎:私は当時メルマガ配信を担当していたので、その分野で依頼があったのがスタートでした。それまでは一からフォームを作成した経験はなかったのですが、今回初めてフォーム作成から携わることができたので、仕事の幅を広げるきっかけになりました。今は、フォームを統一化するためのプロジェクトにも参加しています。
VIDA案件における、料理人派遣の流れ
田中:まず私でVIDA案件に応募があった方の書類のスクリーニングを行い、最低条件を満たしている方については菅原さんとの面談設定までを行ないます。
菅原:その後、私が初回面談を実施し書類だけでは分からない候補者さまの魅力を引き出したり、メニュー開発ができるか、1人で現地の視察ができるか、派遣先スタッフとうまくコミュニケーションを取ることができるか、という観点で二回目のスクリーニングを行います。その上で、応募条件を満たしていると判断した方のみ、高橋さんからVIDA社へ推薦いただくという流れです。
高橋:その後は、菅原さんから上がってきた求職者さまとVIDA社、私の3者で一次面接を行い、通過であれば派遣先となる飲食店との最終面接となります。
そこで晴れて合格となれば、VIDA社と派遣先現地のコーディネーターと研修を行い、その後は派遣先大使館とビザの調整など色んな調整を経て、現地に派遣されるという流れです。派遣された後も、週に1度状況確認も兼ねて私が面談を実施しています。
宇野:高橋さんはマルチに色々な業務に携わっておられるんですね。
VIDA案件のやりがいや難しさについて
方城:以前以前携わっていた業務で、アンバサダーとの対談やオウンドメディア「クックビズ総研」https://cookbiz.jp/soken/ で海外で働かれている方へお話を伺う機会があったのですが、今回はその当時と同じ目線でターゲットを想定するのではなく、まっさらな状態で先入観を持たずメールを作成することを意識しました。
「海外で働きたい方」がターゲットである点では共通していますが、VIDA案件においては”日本食材の利用拡大” や “日本食の認知度を上げる” という大きなミッションがあります。単純に海外で働きたい、という方ではなくメニュー開発や日本の食材・日本食に関して、何かしらの考えをお持ちの方へ届くようなメールの作成に難しさを感じました。
宇野:田中さんはいかがですか?
田中:自分自身の得意なことを活かしてVIDA案件や求職者さまのお役に立てたことや、大きなミッションを背負って海外へ派遣される方の一番最初の接点になれること、新しい業務に携われるという点にやりがいを感じました。
また、クックビズ総研のインタビュー記事を通して、実際に海外へ派遣された後の求職者さまの活躍やご状況を知ることができ「助けになれたんだな」という実感も湧くので凄く魅力的な仕事だと感じています。
戎さんの魅力について
方城:周囲の環境に流されずに仕事を進められるところだと思います。忙しい時には、自分のペースが守れないこともあると思いますが、戎さんはいつも自分のペースで仕事を着実に最後までやり遂げられるんです。問題が発生した時でも焦らず、どう解決するべきなのか対処法を考えて実行されていたり、忍耐力も持ち合わせている方だと思います。
宇野:冷静に状況判断をされる方なんですね。戎さんはどのように気持ちをコントロールされているんですか?
戎:自分自身が冷静だと自負している訳ではないのですが、、気持ちが焦っているとどうしてもミスが起こりやすくなると思います。メルマガ配信は会社を代表して一斉に何千、何万という対象者に送るものであり、慎重さを求められる責任の重い仕事だと感じているので、業務が立て込んでいる場合でも、最優先タスクとして時間をかけて取り組むことを意識しています。
ですが、人間であればミスが起きることはあると思うので、その場合に備えて「こうすればミスを防ぐことができるのでは」という議論を重ねながら、方城さんとの二重チェックをした上でメルマガ配信に取り組んでいます。方城さんに最終チェックをしていただけるので、とても安心感がありました。
もし、別の方がメルマガ配信担当になったとしても、私たちが築いてきたルールが継続できればミスは少なくなっていくと思っています。
菅原さんの魅力について
田中:始めは少し怖い方なのかな?と思っていたのですが、一緒に働いてみてホスピタリティあふれる優しいお姉さんという印象に変わりました!困った時に相談すると嫌な顔一つせず助けてくださったり、いつも素敵な笑顔で対応してくださいます。
また、仕事に対しての学ぶ姿勢や真剣に取り組まれる姿勢はとても尊敬できる、魅力的な方です。
宇野:菅原さんのホスピタリティはどうやって培われたものなんですか?
菅原:私こそ田中さんに助けられてばかりだったので、むしろ私の方が感謝しています!
私は元々ホテルで働いていたこともあり、人のために何かするということがすごく好きで困っている方がいると助けずにはいられない性格なんです。
また、私自身「ここは得意だけど、ここは不得意」というところがたくさんあるので、私が得意なことであれば喜んでしたいですし、お互いに協力し合えたらと思っています。
高橋さんの魅力について
戎:「ついてこい」という統率力より、メンバーを押し上げて「一緒につくっていこう」という調整力が高橋さんの魅力だと思っています。
VIDA案件メンバーにアサインされるまでは高橋さんと一緒に仕事をしたことがなかったので、営業部門の部長といういわゆる強面なイメージを持っていました。でもいざ一緒に仕事をすると、とても柔和で社員のみなさんにも愛されるキャラクターをお持ちなんだなと180°イメージが変わりました。
高橋さんからメルマガ配信やフォームの作成の依頼をいただく際には、口調や文章がとても丁寧で、そんなところが官公庁から厚い信頼を得られている所以なのかなと感じます。
高橋:自分では変わった意識はないですが、怖いイメージを持たれている方は多いだろうなとは思っています、、
菅原:確かに最初は怖い方なのかな、というイメージはありました。でも先ほど戎さんがおっしゃたように実際に一緒に仕事をしてみて、とても臨機応変に対応される柔軟な方というイメージに変わりました。
私はルールや決まりありきで仕事に取り組むタイプで「あの情報もこの情報も集めておかなければ」と焦っていた際、高橋さんにアドバイスをいただき一気に緊張がほぐれました。
高橋:VIDA案件はガイドラインも決まっていない状態でスタートし、最初は無茶ぶりもすごく多かったんです。特に戎さんや方城さんには期限ギリギリでの依頼があったりで、メンバーのみなさんには、色んな面で助けていただきました。
だからこそ少しでもみなさんの助けになればと感じ、そのような対応ができたのだと思います。
田中 裕子さんの魅力について
高橋:田中さんとはVIDA案件だけではなく、採用担当をされている頃からのお付き合いなんです。一緒に仕事をしていて最強だなと思うのが、先回りして何かをやってくれるところです。”これをやったら相手が楽だろうな” “喜ぶだろうな” ということを先回りしてやってくれるのが田中さんです。
”アシストや、サポートするのが好き” と田中さんご自身がおっしゃっていたように、本当にサポートが得意な方でそこが田中さんの魅力だと思います。
宇野: ”相手が喜ぶことを先回りしてする” ということは普段から意識されているんですか?
田中:特に意識している訳ではなく、私が面倒くさがり屋なので何かを依頼された際には「こうしておけば後々楽だろうな」という視点を持って業務に取り組むようにしています。業務で必要になるスプレッドシートや関数などは、あらかじめ準備しておくことで自分自身も周りも、なるべく楽にスムーズに仕事ができる環境を目指して行動しています。
宇野:面倒くさがり屋が功を奏して、サポート能力や得意なことに繋がったんですね。
方城さんの魅力について
菅原:方城さんとはVIDA案件を通して初めて一緒に仕事をさせていただきました。ご自身にすごく厳しくて、チームからの信頼も厚い方だと感じています。
メルマガという手法を通じてどのように工夫すればメッセージを届けられるのか、見えない相手に対して真摯に向き合っておられるところや、チームメンバーのことを踏まえた上でご自身が何をすべきかを見極め責任感を持ってお仕事をされているところが素敵だと感じています。
また、今後についても明確なビジョンを持っておられる点についても尊敬しています。
方城:ありがとうございます!
私も、一度菅原さんの面談を受けてみたい、と思うくらい魅力的な方だなと感じています。
新VISION、MISSION、VALUEについて
藪ノ:新しいVMVについてみなさんが感じられていることを教えてください。
田中:私はVISIONの「食の世界をもっと自由に、もっと笑顔に。」がとても好きです。
まずはクックビズで働く私たちが自由に笑顔で仕事をしていなければ、食の世界を自由に笑顔にすることはできないと思っています。そのためにまず、業務の効率化を進めたり、スキルアップの努力をすることが大切だと、自分自身にも落とし込むことができるので気に入っています。
藪ノ:ここ1、2年社内で田中さんの名前を聞くことがとても多いです。様々な部署・ポジションの方から「裕子さんに助けられている」や「お世話になっている」という声をよく耳にしていたので、以前よりも田中さんは自由に働くことができているのかな、と想像していました。ご自身ではどう感じられていますか?
田中:入社当初は、まだ社会人経験が浅く右も左も分からない状態でした。
人事担当として採用業務に携わった後、コーディネーターチームに異動しデータ処理やマネージャーのサポート業務をメインで行うようになりました。
異動が決まった当初は不安も大きかったのですが、私はどちらかと言うとサポートやアシスタント業務が好きなので、今では自分のやりたいことと業務が合致していると感じており、とても楽しく仕事に取り組むことができています。
藪ノ:成功体験を積むことで、パフォーマンスに磨きがかかっていったんですね。
高橋さんはいかがですか?
高橋:私が気に入っているのはMISSIONです。コロナ禍以前であれば、しっくり来ていなかったかもしれませんが、コロナ禍になり解き放たれたことも多くあると感じています。
例えば飲食業界においては、こんなにデリバリーが進むこともなかったでしょうし、クライアント(飲食店)とZoomを使ってWeb商談をする、ということもなかったと思います。
もちろんコロナ禍では売上が落ちたり、店舗の縮小などマイナス面もありましたが、胡坐をかいていた飲食店は淘汰され、逆に真摯にお客様と向き合ってこられた飲食店は売上を伸ばしています。
私自身においても、コロナ禍以前は官公庁と仕事をすることや、海外の飲食店とこんなにもやり取りをするということは想像もしていませんでした。
制約を解き放つことで、可能性は広がり想像もしてなかったことができるようになる、と身をもって実感しているのでこのMISSIONを大事にしています。
藪ノ:このVMVを作った際は、 ”制約” というのはコロナを意識したワードでしたが、 ”制約” と捉えられる物は他にも様々あると考えています。
飲食店にとっては “人材不足” も、十分なサービスができない、料理の提供が遅くなる、といった ”制約” を生み出すものだと思います。
その “制約” をクックビズの人材採用支援で一緒に解き放っていきましょう、という意味も込められており、既存事業にも新規事業にも社会全体にも通じるワードとなっているので、私もこのMISSIONを気に入っています。