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業界を変えたい。大手フォワーダーから貿易スタートアップに飛び込んでぶつかった壁と2年目の挑戦

はじめに

Shippioオペレーションチームの和田と申します。
大手物流会社から転職し、2021年7月にShippioにジョインしました。
前職では、フォワーダーとして約3.5年間コンテナ船の輸送手配を行っていました。
今年の7月でShippioに入社してから1年が経ったので、自身の1年間の振り返りとともにオペレーションチームについて紹介します!

主なトピックスはこちらです。フォワーダー等の国際物流業界で働いている方や、業界の課題解決に関心がある方にご覧いただけると嬉しいです。

・デジタルフォワーダーのオペレーションチームはどんなことしているのか

・デジタルフォワーダーのサービス・事業は既存フォワーダーと何が違うのか

デジタルフォワーダー Shippioとは

Shippioは日本で初めてのデジタルフォワーダーです。

フォワーダーとは、海上輸送、航空輸送、陸送手配から通関までの手配を行う物流事業者のことを指します。

Shippioは商社やメーカーなどの荷主企業に対し、各輸送や通関手配だけでなく見積依頼、貨物動静確認、貿易書類管理、請求書管理などの貿易業務をクラウド上で一元管理し、業務を一気通貫で完結させることができるプラットフォームを提供しています。

オペレーションチームは何をやっているのか

私たちは「デジタルフォワーダー」のオペレーションチームとして、フォワーディング業務を行いながら、全員がオペレーション生産性・品質向上のミッションのもと、複数のプロジェクトを立案・推進しています。実際のところ、私の担当案件数は前職に比べて4倍程度であり、生産性の追求がより強く求められており、日々模索しています。

1か月前と今日でオペレーションが変わっていることが当たり前という今の環境は、数十年大きな変化がなかった国際物流業界においては革新的なことだと思っています。

Shippioへの入社理由

約2年前、私は大手フォワーダーで毎日輸入コンテナの手配に奔走しており、顧客や業界が抱えている負のスパイラルに気が付いてはいたものの、一介の物流担当として解決するには終わりが見えないとても大きな課題だと感じていました。この業界が抱える問題は複雑で、解決できる具体的な方法が分からなかったからです。様々な負の中でも、特に業界全体が価格競争に陥り、コモディティ化している点に危機感を覚えました。

キャリアを模索する中でShippioと出会い、感染症拡大や社会情勢の影響を受けて不安定になる物流・価格競争の激化・煩雑な書類管理に苦しむ関係者がWIN-WINに感じられる業界にしたい。どうせ働くならば業界に良い影響を与えるプレイヤーになりたいという思いが強まりました。面談・面接で話したShippioの全員から業界の課題を解決したいという決意とこだわりを感じました。
オペレーションやセールスに加えて、カスタマーサクセスとプロダクトを持ち、One teamでミッションに挑んでいるShippioなら、業界の現状に誠実に向き合って、業界を変えていくことができると直感で感じ、入社を決めました。

Shippioでぶつかった壁と新しいチャレンジ

Shippioに入社して2年目に、ある壁にぶつかりました。

事業成長により取扱Shipment数が激増し目の前に沢山の課題が転がっている中で、自ら機会を作りに行くことをせず、気付けば目の前のフォワーディング業務をただこなしている時期がありました。

そんな時にマネージャーから「今の現場の問題を吸い上げて課題を見つけるのがオペレーターの存在意義だ。オペレーターが何も感じなくなって貿易実務手配だけを行うようになったらそれはただの作業者になってしまう」と指摘されました。

同じころ、代表の佐藤から「スタートアップの2年は大企業の4年に等しい」という指摘ももらいました。

それ以来「環境が整った会社で4年をかけて達成することをShippioでは2年で達成する必要がある」という覚悟で業務に取り組んでいます。

実際に、今はルーティン業務のアウトソースを目指す業務改善プロジェクトに参画し、日々勉強しながら新しい挑戦をしているところです。日々のShipment手配から得る膨大な情報をデータとして認識し、データの取り扱いを学べる環境は非常に魅力的でチャレンジングでもあります。

ただし、これまでフォワーディングの経験しかない私には、フォワーディングから離れること=武器を取り上げられる状態を意味します。

スキル不足のため、資料作成やデータ分析に人より何倍もの時間をかけてしまうこと、数字の正確性の検証が甘い、考慮すべき要素が不足しているため正しい結果を導けない、等々の課題に毎日奮闘しています。

できないことは素直に認めて、できるように努力するしかないので、フォワーディングの業務を行いながら必死に食らいついていきました。

フォワーディング業務だけで1日が終わってしまう日々が続いていたころ、オペレーションチームの同僚から、チームとして最大限の結果を出すために私が担当しているフォワーディングタスクをチームメンバーで分担したいとの提案がありました。

それは、私がプロジェクトにコミットすることを提案する=自身や他のメンバーにタスクが増えることを意味します。
それでもチームとしての結果を最重視しているメンバーの覚悟を感じ、絶対に自分が業務改善プロジェクトをやり切る、と決意を新たにすることができました。

このように、Shippioは経営陣やマネージャー、チームメンバーを含め全社で社員一人一人と向き合って成長を支援してくれる環境です。
(まだまだ組織規模が小さいので、本当に経営陣とも距離が近いです。)

また、オペレーション実務や改善業務だけではなく、より大きなミッションを達成するためにチームを強化すべく、採用活動にも積極的に取り組んでいます。

その結果、直近1年間で「国際物流の負を解決したい」という同じ志をもつ以前からの知人が2名もShippioにジョインしてくれました。

まだまだできないことは多いですが、役職や年齢に関わらずにやりたいと思ったことに挑戦できる環境にとても魅力を感じています。7月でようやく2年目に入りましたが、今も毎日ワクワクしています。

スタートアップならではのタフな環境

Shippioでの毎日にとてもやりがいを感じていますが、私たちは創業7年目のスタートアップであり、大手物流企業のように潤沢なリソースが用意された環境ではありません。

限られたリソースで事業の成長を目指し、組織の拡大やプロダクト・サービスの進化を推し進めています。また、デジタルフォワーディング領域は国内で先行プレーヤーがいないため、自らマーケットを開拓しています。

私は4年間フォワーディング業界で働いてきましたが、オペレーターとしてチームのエラーレートや生産性等の具体的な数値目標を立て、結果にこだわる環境はShippioが初めてでした。徹底的に業界・顧客課題の解決を目指すShippioならではのカルチャーです。

例えば、トライアルを体験したお客様がオペレーションに対する懸念を感じたことで、継続してShippioに案件を任せていただけなかった場合、クロスチームでその課題に対する解決策を探ります。

今振り返ると「壁にぶつかっている」と感じていたときは、オペレーションを単なる作業としてこなしており、「Shippioのオペレーションはどうあるべきか」「お客様にどんな価値を届けるべきなのか」「どのようなゴールをもって成長とするのか」ということを、自分の中で満足がいくほど咀嚼しきれていませんでした。

それと同時に、今までは自分の中の経験値で留めていたオペレーションを数値化し、具体的なPDCAで示すことの重要性を認識することができました。

オペレーションが常にお客様からの評価対象であることはタフな環境ではありますが、成長できるチャンスと捉えています。

Shippio Award 2022での受賞

そんな中、今年7月に開催された全社イベント「Shippio Award 2022」にてRising Star賞を受賞しました。(Shippio Award 2022についてはぜひこちらの記事をご覧ください)

全社の前で自分の名前が呼ばれた時は、思わずこの1年間の戦場のような毎日を思い出し、感極まって大泣きしてしまいました。それと同時に、一介のオペレーターの活躍をきちんと見てくれている会社・チームへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。

Awardを通じて、改めて職種の垣根を超えてたくさんのメンバーが協力してお客様にサービスを提供している一体感こそが、Shippioの強みだと確信しました。

Shippioにはコンサル・商社・ITバックグラウンドを持った仲間が集まっています。
私自身が物流業界のあたりまえに凝り固まっている際には別の視点から鋭い指摘を受けることも多いです。それがShippioをShippioらしくしている所以だと感じています。

この環境こそが前職でフォワーダーとして仕事をしていた時以上に、会社のミッション・他チームの活躍や目標を自分ごとにできる理由です。そしてオペレーションチームにも同じマインドセットを持つ人が集まっています。

そしてその活躍を惜しまず称えあうカルチャーもShippioには欠かせない重要なファクターだと感じています。

デジタルフォワーダーは決してスマートな集団ではありません。私たちはまだまだ発展途上であるため、関わる様々な方々にフィードバック、支援、投資を頂き、それに対して常に結果で応える必要があります。そのためには、数ある課題に対して「何故できないのか」ではなく「どうやったらできるのか」を考え、とにかくチャレンジし続ける必要があります。

働くこと、成長すること、進化していくこと全てを楽しみながらやるのがShippio流です!

Awardのようなイベントはあくまで1日/365日の切り取りでしかありません。残りの364日の積み重ねでこのハレの日がより輝くこと、読んでくださっている皆様と共感できる日が来ることを祈っています!!

最後に

Shippioではオペレーションメンバーをはじめ、各ポジションで絶賛採用強化中です!

この記事を読んで少しでもShippioにご興味をお持ちいただけた方は、ご転職意思の有無に関わらず、是非お気軽にお声がけください!まずはカジュアルにお話しする機会をいただけたら嬉しいです。みなさんからのご連絡、メンバー一同お待ちしております!!

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