株式会社ケイワン建物　【5年前を振り返ってみると。】

株式会社ケイワン建物（代表取締役　金達範）の系列社としてテツヤ工務店を起業したのが、2018年2月。しかし、会社を立ち上げる前に既にインテリアなど工事業務は始まっていました。それが、2017年10月中旬。そうです。丁度5年前になります。

振り返ってみると、よく5年も耐えたなあ、とほっとしています。なぜなら僕の前職が、工務店の仕事とは全く関係のない「飲み屋のマスター」だったからです。当然ですが、立ち上げの頃は本当に大変でした。

外注の仕事を取ってこないと、つまり「営業」をしないといけないわけですが、だって僕自身が工事のこと何も知らない。うまく行くはずがありません。

その時、初めて工事を依頼してくれた方が、僕が以前やっていた飲み屋の常連の社長さんでした。

「転職しました！しかも代表です！」と挨拶に行った時、最初は「え？飲み屋のお前がそんなの出来るわけがない」と言われました。しかし、次の日、彼から連絡がきたんです。

「まあお前さんでもシート紙貼りぐらいは出来るでしょう。じゃあ、任せるよ。」

下見をしたら10㎡ほどの透明窓ガラスにフィルムシート紙を貼る作業でした。正直言うと、やったことなかったですが、出来そうな感じがしてとにかくやります！って言ったのを未だに覚えています。早速事務所に戻って見積書を、初めて書きました。問屋さんも知りませんでしたし、ネットでシート紙を注文して僕が支払った金額をそのまま見積に記入したのも笑える思い出ですね。

とにかくその８万円の仕事が無事終わって、大変満足した社長さんから次々と仕事の依頼がきました。また彼は自分の知り合いに僕を紹介してくれました。その知り合いはまた他の知り合いを紹介してくれました。僕も、もちろん大事な常連の社長からのつながりなので、彼に恥をかかせてはいけないと思ってあまり利益を考えず一生懸命やったのです。

コロナウイルス、そしてインフレのせいで正直前より仕事は減りましたが、僕らのような町の小さい工務店がどんどん休業に追い込まれていく中、本当によく耐えたなあと、応援してくれたみんなさんに感謝しています。

これからも初心を忘れず、どんどん前を向いて歩いていきます。よろしくお願いします。