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歴史を知る男。堀商店のほぼ全てを経験してきた大澤さんの感じる社内風土とは?

㈱堀商店の堀新太郎です。堀商店の仲間たちに様々な角度から話を聞いて、お伝えするコーナー。第3回は店頭販売事業部の大澤さんです。20年以上、社内のほぼ全てを経験された大澤さんにお話頂いています。是非読んでみてください。

>大澤さんは1999年の入社なんですよね。入社23年ですかー!

うん、うん。そうは見えないよね。笑

>いやいや、見えないわけじゃなくて、あの長いですねっていう。笑
入社する時って大学出られてから、どこかで働かれていたんでしたっけ??

元々教員を目指していて。歴史の先生。でも現役の時に落ちて、もう一回受けたんですがまた落ちて。もちろん何回も受ける人もいるけど、歴史・社会の先生って当時狭き門で、ほとんどコネとか、あと非常勤とかやっている人じゃないと採用されない感じだったんで、もう十分かなと。

>なるほど、それでお仕事探し。

その時はおもちゃに興味を持ってて。近所の玩具店にバイトで入っていたりして。で、そうしたらちょうど堀商店の募集があって、これってすぐ近所だな、ここに面接行こうっていう流れでした。

>でも問屋(卸売)は全然わかんなかったですよね?

うん、全然わかんなかった。この界隈が卸問屋街って呼ばれていることも知らなかったし、来て初めて、こんなとこあるん?って感じだった。
それで、面接を受けてみたら問屋かー、と。でもおもちゃ扱ってるんだな、ぐらいな感じで。

>そういう意味では仕事の内容について、そんなに深く理解した訳じゃなく。

そう。本当に、近くにあるおもちゃ屋かあ、受けてみよーみたいな。

>なるほど。その時って、あの当時だから、入社しても特に何も指導してもらえない感じでしたよね?笑

当時は何も教えてもらえなかったです。でもちょうどその時、ホームページをちょっと作ってみるかみたいな雰囲気で、任せられて。私も全然詳しくなくて、当時の彼女のMacを触る程度だったんですけど。作ってくれって言われて、全然わからないまま本を見ながら適当なページ作って。

>すごいっすね。

買えるサイトじゃなかったですけどね。紹介サイトです。最初は商売の方で全然活躍できないし、やれることがあってよかった。商品に値段も全部書いてないしさ。笑 わかんないよね。でもまずはホームページをつくりながら、商品とか店づくりとか、仕事を覚えるっていう感じだったかな。

>やることがあってよかったですね。

ですね。本当に。サイトが一旦完成して、そのあとは普通に働いてたと思うな。

>今の新入社員はいいですよね。値段書いてあるし、システムで調べれば全部情報わかるし。

全て記憶だったからね。笑 昔は本当に。今はパソコンもそれぞれにあるし。

>先輩、教えてくれるし。

当時は背中を見て覚える系でしたからね。バリバリ。でも、比較的接しやすくて、幅広い商品の需要があるお客さんをつけてくれたりしたよ。

>ああ、なるほど。怒られないし、幅が広がりますもんね。

お客さんに育ててもらうみたいな、そんな感じだった。

>お客様との関係性っていう意味では、結構今も近いところありますよね。長く使ってくださってる方々は多いし。

そうだね、今でも店頭はそんな感じもあるね。ずっと若手につきっきりで教えているわけにもいかないし、やっぱある程度はお客さんを任せて、自分で試行錯誤したり、先輩がやっているのを見て覚えていかないと、って感じだと思うんですけどね。

>最低限お客様に失礼のないようにはして、お客様に育ててもらうっていうか。まあ、そういう意味で言えば、どんな仕事も同じかもしれないですね。僕も前職でお客さんに叱られながら育ててもらいました。笑
その後、店頭や倉庫、大澤さんは堀商店のこれまでをほとんど全部経験してるんですよね。

そうだね、ホームページつくって、店頭やって、本社移転して、少ししたら当時堀商店に合流したスタッフと一緒に最初の通販サイトを作ったんです。当時はめちゃくちゃ大変だったね。手作りの仕組みで、在庫管理もしてないし、ご注文が来たらとりあえず商品確保してお名前書いておいて、ご入金があったら倉庫から探し出しても出荷、みたいな本当に手作業で。

>きっとネット通販黎明期って皆さんそんな感じだったんでしょうね。そういう大変な状況があって、基幹システムとかいろんな便利なものが普及したんでしょうね。すごいな、面白いな。その時代を経験していると、いろんな便利なことが当たり前じゃないって実感するでしょうね。

そう、だから今、ありがたいよね。本当に。

>きっとまだまだここからも改善するんだろうけど。
そこから配送センターの仕事をして、またこの3年前ぐらいは店頭スタッフですよね。ここまでのところで、まあ入社した当初はまず大変だったっていうのがあると思いますけど、特に大変だった案件・取り組みってありますか?

今こうやって話をしていると、大変だったなあと思うけど、なんかその時はそんなに大変と思ってないんですよね。多分、結構任せてもらって自由にやらせてもらったからかな。倉庫のオペレーションとかも、相談しながらですけど、割と自由にできるんですよ。やりたい、やるべきと思うことを大体何でもやらせてもらってたので。そんなに大変というイメージがないんですよね。

>じゃあ大澤さんは、別に言われた通りやるのが苦手ってわけじゃないと思いますけど、キャンバスを渡されて自分で考えてやるのが好きなのかもしれないですね。

そうかもしれないですね。

>オープンワールドのRPGみたいなもんですね。自己紹介で、この先やってみたい事として書いてもらっていた「やったことがないですけど、やってみたい。」というのも共通しているかもしれませんね。

そうそう、大体全部やってるから。やったことない事の方が、やらせてもらえるならやりたいですね

>いいですねー!やったことないことを、やってみたい人にやってほしいんですよ。社会にあんまりそういう人いないじゃないですか。どうしても今の現状が忙しいから、新しいことにチャレンジする余裕は一人ひとりにまだ無いんだけど、これから仲間を増やして余裕ができてくると、新しいことをやっていける余地が少しずつ出てくると思っているんですよ。

そうですね。それはもちろんそうでしょうね。

>そうなった時にいや、新しいことをやるならやりたいっていう人が揃ってるほうが面白いですよね。

そうですよね。今でもやりたいことはいっぱいあるけど、全然やれていないこともあるんですよ。どうしても緊急度の高いものを済ませなきゃと。

>やりたい、やれたらよかったなと思うことは、具体的にありますか?

昔、話していたことなんですけど、例えば、幼稚園さん・保育園さんとの卒園新入学記念品の商談を、商談会という形でやったらいいんでは、と。1日だけ特別にたくさん商品を仕入れて、多少お値段も下げて、その日だけは園のPTA役員さん達限定で、いくつか商談ブースを作って…と。DM送って事前に予約を取って、みんな集めてやったら、もう一発ですよ。いつご来店頂けるかわからない役員さんたちを待っているより、こっちから「この日だったらちょっとお得です」みたいな感じで。

>へー、めっちゃいいじゃないですか。楽しそうですね。で、会場に縁日とか出して、おまたせしてしまう方にもくつろいでもらったり。
それはそれでめっちゃ楽しいけど、コンセプトだけ抽出すると、ウェブ商談会にして枠を設定して、申し込んでもらうってのもやりやすいかもしれないですね。その時間は担当が1on1で接客しますと。

それもいいかもしれないですね。結局、一年間通じてご利用くださるPTAの方々がたくさんいらっしゃって、それぞれ担当者つくんですが、ご来店がかぶってしまった場合に「私たちはいつもの〇〇さんじゃないんだ…」となってしまうのも申し訳ないですからね。

>面白いし、やりましょう。皆さんの意見を聞いて齟齬がなければ。まずは相談してみますね!
最後に将来の仲間にメッセージがあれば、お願いします。

やっぱり、何でもじゃないけど、自由にできるっていうところが一番推し、というか面白い。思ったことを基本的には何でもできると思ってて。何でもできるよって伝えたい。

>これって多分、文化と条件が必要で、雰囲気的に「新しいこととか要らないから」みたいな組織だったら何もできないし、逆に何でもやろうぜってなっても、運営に金銭的な部分も含めてある程度余裕がなかったら何もできないし、その両方が”ある程度そろってる”っていうのが、必要なんですよね。

そうそう。田中さんも言ってたかもしれないですけど、例えば倉庫の話なら基本的にピッキングし易い仕組みであれば、何をやったっていいんですよ。自分がこの方が良いなと思うことを。創意工夫の余地がめちゃくちゃあると思う。商品だって何を扱ったっていい。おもちゃと文具と雑貨とか取り扱ってますけど、別にお客様が求めるのであればなんでも。多分OKって言ってもらえる。

>目的に対して手段は選ばない会社って感じですね。

そうです。なので、創意工夫したい人は楽しいと思います。やり方は任せるわ、っていう文化だから。

>そっちの方が面白いアイディア出てきますね。ありがとうございました!


<編集後記>
歴史好きで、堀商店の歴史にも精通している大澤さんにお話を伺いました。話をしている中で、すぐ実践に移せる前向きなアイデアが出てきて、やっぱりじっくりとコミュニケーションをとるのは大事だなと再認識しました。11月からスタートしている1on1ミーティングをもっと活性化させていく必要があるなと。

ご興味を持って頂けたり、もう少し話を聞いてみたいなと思って頂けたら、お気軽にご連絡くださいね。

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