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配送センターの仕事。実は店舗運営と同じ考え方?田中チーフの目線とは…!

㈱堀商店の堀新太郎です。今後、堀商店の仲間たちに様々な角度から話を聞いて、お伝えしようと思います。初回は配送センターの田中さんです。当社オペレーションの一部も公開していますので、是非読んでみてください。


>現在の担当業務を教えてください。

堀商店に商品の物理的な管理と現場作業にあたるアルバイトさんの指揮をしています。
具体的な流れとしては、商品を入荷した時に伝票処理をすることで基幹システム内に商品の在庫数を登録すると同時に、仕入金額の管理になります。その上で、各商品を保管すべき場所を定め、適正に保管します。

>保管すべき場所というのはどうやって決めるんですか?

その商品によって考え方は常に変わるので一概に言うのは難しいけど、なにより配送センタースタッフとしてアルバイトさん達にも周知徹底していることとしては、倉庫は商品をため込む場所でもないし、ただ置く場所でもない。仕入先から仕入れて、商品をお客様に届けるまでの間「一時的にお預かりする場所」だということ。なので、もちろんお預かりしている内に、商品に不備や破損が起きてはならないし、紛失するような状況をつくってはいけない。
あと、商品をお客様の手元に届けるのは僕ら配送センターの人間ではないので、ピッキングしてくれるアルバイトさんが各々必要に応じてその商品を探しに来た時に、できるだけスムーズに見つけて、とりやすいようにすることが、配送センターの使命だよね。その観点で保管場所を決めています。

>田中さんは堀商店に入る前も、物流関係の仕事をしてたんでしたっけ?

物流はやってないね。元々は家業で輸出梱包の仕事をしていたけど、そのあと当時堀商店が運営していたマジカルガーデン港店(テレビゲームショップ)にアルバイトで入ったのが堀商店に入った入口だね。
港店では、店舗運営、それこそお店作り・商品の仕入れ・販売戦略とか、本当にいわゆるお店の運営というのをすべてやってました。
直接的に物流と繋がってるわけではないんだけど、結局物事の考え方の根本は一緒だと思ってて。
この倉庫がお店であり、それをピッキングしにくるスタッフがお客様だと置き換えると、やることはそんなに、大きく変わらないんですよ。

>面白い視点ですね。

最も売れてる商品が最も取りやすい場所にあるべきだし、最もわかりやすい場所にあるべきだし、それはお店づくり倉庫づくりもそう。それが当たり前だと思ってお店を作ってきた。今はそれをそのまま倉庫でやっているという考え方。

>マジカルガーデン港店で働きはじめたきっかけはどんなことですか?やっぱりゲームが好きだったとか?

もちろんゲームはもう昔から好きで、むしろゲームしかやってない。笑
けど、まあ、ちょっといろいろあって元の仕事を辞めて、しばらくふらふらと生活をしてたんだけど、いよいよ生活資金の問題もあってそろそろ働くかと、とりあえずバイトでもいいからなんか働くべ、と思ってアルバイト雑誌をめくっていたんですよ。ページをめくっていたら、フッと新店オープンの記事が目に留まって、へぇと流した。しばらくしてまたもう一回ペラペラめくったらまた目に留まった。でもなあ、どうかなぁ、とか思いながら3回目。 これはもうなんか、呼ばれてるなってご縁を感じたわけです。

>正にご縁ですね。配送センターの担当になってから、大変だったとか面白かった案件ってありましたか?

どうだろうな。個別の案件がどうこうっていうのは正直なくて、すべてが毎回毎日違う難しさと面白さがあるんだけど。今の配送センターができて、基幹システムを導入して、10年が経っているけど、日々日々試行錯誤して改善を続けているから、今も続く物流の仕組みづくりが一番の案件かな。
さすがにベースのやり方自体は、徐々に安定はしてきているけど、そこの上に乗っかっている商品は、毎回違うから全く同じやり方は通用しない。ちょっと前までは、毎年1,000アイテムぐらいのペースで取り扱い商品が増える時期が続いてたし。

>でも在庫スペースは限られてるじゃないですか。具体的には、どう対処するんですか?

<通常の棚>

各商品のスペースを圧縮するしかないですよね。全体のスペースは大きくならないので。ただ単純に詰め合わせてしまうと、最初に言ったピッキングしやすい環境とはどんどん乖離していく。だから現状やっていることは、最善かどうかわからんけども、細かい商品を棚にべたっと普通の商品のように棚においたら、上の空間とか奥の空間が無駄でなので、小さめの器にいれて、器に棚番地をつけて、器の中から探してもらう。

<棚番地を分割した棚>

通常一つの棚番地に5種類くらいのアイテムが載っています。それ以上になるとアルバイトさんが商品を探すのに時間がかかってしまう。なので、棚番地をつけた小さめの器の中も、5~6アイテムくらいまでに抑えればいいかな、と考えて運用しています。

>確かに、一つの番地に40個も商品があったら見つけるのが大変ですよね。ピッキング頻度の計測はどのようにしているんですか?

一定期間の受注データを元に、受注個数ではなくて、受注回数で見ています。受注回数=ピッキング回数なので。夏の本当に忙しい時は3日に1回くらいやってるかな。ピッキング効率に直結するので。

>限られたスペースに商品の特性やピッキング効率を考えて収める、パズルみたいですね。

ですね。パズルです。いろんな条件があって、そこで組み合わせるから。これも結局店舗運営の考え方と一緒ですね。

>なるほど。わかりました。未来の仲間へのメッセージがあればお願いします。

いいとか悪いとか別にして、倉庫そのものに対して言えば、もっと倉庫を大きくするぞとかそういうものでもないし、そういう意味では未来への展望っていう話になりにくいんだけど、配送センターにとって大事なことって、実はそうじゃなくて、自分の「当たり前」を実現し続けることなんだろうな、と思っています。人によって、考え方が違うと思うけど、どうあるべきか、どうありたいか、が大事。1番売れるものが1番取りやすいところにあるのが「当たり前」だよね、と。
配送センター・ネット・店舗も結局全部繋がっているので、その血液をいかにスムーズに流せるか。よりスムーズにすることで、仲間が売りたい物が売れる、こんな売り方がしたい、といった新しいチャレンジができる。そんな物流でありたいかな。そんなことを一緒にやれたらいいよねって思っています。

>ありがとうございました!


<編集後記>

堀商店の要の一つ、物流センターの田中さんにお話を伺いました。世間的には裏方とみられることもある物流業務ですが、実はめちゃくちゃ面白い(interesting)な仕事だと思いませんか?
堀商店には様々な仕事があります。それぞれの個性を活かした活躍の仕方ができるはずです。興味を持って頂けたり、もう少し話を聞いてみたいなと思って頂けたら、お気軽にご連絡ください。

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