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学生の街 京都の寂しい長期インターン事情

こんにちは!まりこすです。

Bambooo Collegeは京都の四条烏丸というところにあり、インターンにコミットしている学生も京都の大学生が多いです。

また、Bambooo Collegeは四条烏丸限定のWEBメディアも運営しています。

そんな私たちとご縁のある京都の、案外知られていない一面を紹介します。

(こちらの記事は校長ブログからの引用になります)

人口の10人に1人が大学生。人口に於ける学生比率が日本で一番高い街。
そんな背景から京都は「大学生の街」と言われています。

そんな大学生の街京都ですが、
大学生が社会経験を積める「長期インターン」の募集はめちゃめちゃ少ないです。

京都や大阪では経験積めないから、大学を休学して東京のインターンシップに参加する学生が沢山いたりするのが実情。長期インターンシップだけでなく、学生が社会と繋がる「機会」そのものが東京と比較すると圧倒的に少ない。

京都で大学生活を過ごすことが東京の学生と比べると大きな大きなハンディキャップになっている。「学生の街」と言いながら、「ただ学生が多いだけの街」というのが実情ではないでしょうか。

京都でご機嫌に大学時代を過ごした人間として何とかしたい!そんな想いを持ったのが2年前。

リクルート時代の後輩が立ち上げた「ゼロワンインターン」という長期インターン情報サイトの関西エリアの販売代理店として、大学生セールスチームで関西圏の長期インターン求人を新規開拓したり、企業人事向けセミナーで「長期インターン」の魅力や活用方法を講演したり、関西の長期インターン市場を作るべく頑張りましたが力が足りずダメでした。。。


関西に長期インターンが定着しない理由

ゼロワンインターンの新規開拓営業の活動を通して500社を超える企業に長期インターンの導入を提案した経験から、学生側の需要は極めて高いにもかかわらず、なぜ関西では長期インターンが定着しないのか?の理由を解説していきます。

理由は大きく3つ。

❶ スタートアップ企業が東京よりも圧倒的に少ない

ゼロワンインターンで東京の求人を見ているとその多くがスタートアップやベンチャー企業である事に気づきます。長期インターンは実質的な雇用契約はアルバイトですので、法務やコンプライアンスがしっかり整っている大手企業では守秘義務の関係や情報漏洩リスクを恐れて気軽に導入が進まなかったりするのですが、スタートアップやベンチャー企業では能力の高い人材獲得が事業成長の生命線だったりしますので、エイ!で導入しちゃいます。
京都や大阪にもスタートアップ企業は徐々に増えては来ていますが、東京の比ではありません。スタートアップ/ベンチャー企業の絶対数の違いが長期インターン求人数の違いに影響しているのは間違いありません。

では大阪や京都のスタートアップが積極的に長期インターンを募集しているかと言えば、実はそうでもありません。他の理由についてもお伝えしていきます。

❷ 企業/人事にノウハウや知見がない

関西の人事は、東京の人事に比べて3年遅れている。と言われています。「長期インターンシップ」に対する考え方もまさに3年から5年遅れているというのが個人的な意見です。

例えば過去に、関西の人事向けに「長期インターンシップ」に関する講演をした際に、出てくる質問の多くは「新卒採用に繋がるのか?」です。インターンはあくまでも新卒採用の為の手法であって、戦力として実務を任せる発想がほぼありません。

一方東京の企業は、長期インターンに対して、
・自社では本来採用できないような能力の高い学生と接点が持てる
・中途採用で応募してくる人材より、学生の方が能力が高い
・初期の教育コストはかかるが、稼働すれば十分すぎる戦力になる
・結果的にそのまま入社してくれるケースもあってラッキー
という感覚を持っています。

「新卒で入社してくれないなら長期インターンで人を育てる意味がない」と考える関西の企業の思考と、「優秀で能力の高い人材の力を事業成長に活かせて、且つ採用にも繋がる」と考える東京のスタートアップ企業の思考には、大きな大きな格差が存在しているといえます。その格差が東京と関西の学生の機会格差に繋がってしまっているのです。

❸ 学生のスキル/経験 も足りない

東京の有名私立大学に通う大学生に「周りで長期インターンやってる人っている?」と質問してみたところ、
「逆にしてない人がほとんどいません。どういう意味ですか?」と逆質問を受けたことがあります。

それくらい東京では、学生のうちから企業で長期インターンで実務経験を積むことが当たり前になっています。つまり、既に様々な実務経験を持つ大学生が大量に存在しているわけです。例えばマーケティングの募集をかけると、他企業でマーケティングの実務経験を積んだ大学生が普通に応募してくるわけです。企業側が戦力として採用する理由はここにあります。

長期インターンがないから実務経験を積んだ学生が増えない、経験のある学生が増えないから長期インターンの募集が増えない。という堂々巡りの状況になっているのが現在の関西の長期インターン事情です。

解決策はあるのか?

東京で長期インターンが爆発的に普及した一番の要因は「人手不足」です。求人倍率は過去最高を更新し続け、中途採用はもちろん、アルバイトでもほとんど応募がこない。「人手不足倒産」という言葉も世に出始め、企業側は妥協に妥協を重ねて人材採用を行っていました。そんなタイミングで白羽の矢が立ったのが「長期インターン」でした。

猫の手も借りたい状況で、猫の手すら借りれない。そんな中、長期インターンとして学生募集をしてみたところ、実務経験はなくても、こんな優秀で能力の高い人材を確保できるのなら!と一気に広がりました。

これは当然新型コロナ以前の話しです。
採用難が叫ばれ超売り手市場と言われた時代は、新型コロナの到来で一気に様変わりし、有効求人倍率は一気に低下。企業の採用意欲も急降下し、時代は「買い手市場」へと推移しています。

人手不足が過熱した延長で関西の長期インターン募集が加速する。という未来は当面ほぼなくなりました。

企業側の長期インターン募集を普及させるアプローチではなく、
関西の大学生の能力やスキル、スタンス、実務経験を高めるアプローチから始める。

これが僕がBamboooCollegeの設立に至った基本背景です。

長期インターンが多いか少ないかではなく、
関西の大学生が社会と接点を持ち、成長する機会を提供する事が本質的な事業のGOAL。

東京で主流となった「長期インターン」とは異なる、京都ならではの大学生の成長環境を創ることをBamboooCollegeは目指します。

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