2022年4月13日、oVice社は、oViceが目指す未来を共有するイベント「oVice Fest 2022 Spring」を開催しました。
株式会社リコーと協業している、360°カメラ「RICOH THETA」を活用したハイブリッド環境のPoC(概念実証)やメタバースの未来を語り合うセッション、oViceユーザーによる失敗談LT(ライトニングトーク)など、コンテンツ盛りだくさんだった本イベント。
今回は、「人を考える。オフィスを進化する。」をテーマとして掲げた、oVice CEO・ジョンのセッションを一部編集して記事にしました。この半年間のoViceの軌跡と、直近のプロダクト開発ロードマップについてお届けします。
※こちらの記事はoViceブログの内容を元に作成しています
半年間のoViceの歩み
ジョン・セーヒョン:皆さんこんばんは、oVice代表のジョンです。本日は、2021年10月に開催した「oVice Fest 2021 autumn」から約半年間のoViceの歩みと、今後の開発ロードマップについてお話しします。
(会場拍手)
oViceは現実のようなコミュニケーションができる、2次元のバーチャル空間です。2020年、私がチュニジアで働いている際、ロックダウンで外出できなくなったのを機に、オフィスで働くことのメリットを強く感じ、開発にいたりました。現在、オフィス利用のみならずカジュアルなイベント等でも使用されています。
この半年間、oViceの利用者は順調に増えました。
スペースの累計発行数は約1万→約2万スペースへ。ビルの数は274→743棟、高さは51→87階へと、それぞれ拡大しました。皆さんのお力添えのおかげです、ありがとうございました。
(会場拍手)
oVice初、屋外広告へのチャレンジ
半年間の成長の裏側で、私たちが何をしてきたか、時系列でお話ししたいと思います。まず、2021年11月に「ぶっちゃけ大人数で忘年会したくない?」という挑戦的なキャッチフレーズで屋外広告を実施しました。
事前に賛否があることはわかっていましたが、予想以上の反響でした。たとえば、「いや、別に...(忘年会をしたくない)」という言葉とともに投稿された一般の方のtweetは、1週間で「6万いいね」がついたんです。良い意味でも悪い意味でも注目を浴びた施策でした。
次に行ったのが、2022年1月にスタートした「5秒出社」キャンペーンです。
この施策を思い立ったのは、oViceを導入する企業のニーズに変化を感じたからでした。
それまでは、急遽テレワークに移行した企業様が、コミュニケーション課題を解決するツールとして導入してくださいました。しかし、2021年の年末ごろからは、今後スタンダードとなる「テレワークとオフラインを両立する新しい働き方」に備えるためにoViceを導入する、企業様が増えました。
そこで、私たちもoViceの打ち出しを「テレワーク課題解決」ではなく「新しい働き方をつくる」ことに重きを置くことに。oViceで実現する働き方の例として、「5秒で出社できる」ことや「布団に入りながら仕事できる」ことをアピールしたんです。
Twitterを見てくださった方はご存知かと思いますが、「もう猫吸いながらしか仕事できません」のコピーが「13万いいね」つくほどバズったのも、この時でした。
(△キャンペーンのウラ側についてはジョンのnoteでも解説されています)
新キャンペーンのコピーは「人を考える。オフィスを進化する。」
その後、今月(2022年4月)からスタートしたのが、「人を考える。オフィスを進化する。」をコピーに展開しているキャンペーンです。このコピーには、「場所や時間、国籍にとらわれず、多種多様な人たちが自由な生き方・働き方を実現できるようにしたい」という、私たちの想いが込められています。
さらに、4月7日(木)から、毎週木曜夜に3分間のオリジナルCM「ワークスイッチングー変化する企業たちー」をテレビ東京で展開。oViceの導入企業や新しい働き方にチャレンジしている企業の取り組みを紹介しています。
あとは、私個人のYoutubeチャンネル「#ねえねえジョンさん」を開設したり、他の番組やメディアに積極的に出たりして、これからの働き方についてメッセージを発信しています。
直近でいえば、ギネス記録にチャレンジしてみました。166人で同時接続をしながらアフタヌーンティーを楽しみ、「オンラインでケーキの試食イベントに参加した最多人数」に認定されたんです。(リリースはこちら)
(会場拍手)
打ち出し方が変わっても、oViceが楽しいサービスであることには変わりありません。今後も、色々と仕掛けをしていくつもりなので、楽しみにしていてください。
コアを刷新し、oViceはより速く、強いサービスに
続いて、本日お越しいただいた皆さんが、一番気にしているであろう、6月までの「開発ロードマップ」についてお話ししたいと思います。
まずは、4月までの進捗です。2022年2月頃、oViceの接続が非常に不安定になっていました。私自身も、打ち合わせの最中に通信が途切れたりして、フラストレーションを感じていたんです。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
実は、ちょうどその頃、創業当初から利用していたoViceのコアを刷新していました。やっと実装が完了し、現在、レスポンスは前と比べて10~100倍速くなっています。
また、強度も上がりました。それまでは10名程度がカメラを出すと落ちてしまう可能性があったのが、いまは40名が出しても平気です。Wi-Fiが弱いところでも、画面が鮮明に見えるようにもなりました。
2022年6月までの開発ロードマップを大公開
ここからが本題です。これから6月までの約2ヶ月間で、oViceは大きく変わっていきます。まず1つ目の変化が、「デザインリニューアル」です。
これまでのUIは、創業当初開発したものをそのまま利用していました。今回のリニューアルによって、メニューバーが動いたり、オブジェクトの操作がしやすくなったり、チャット欄が見やすくなったりと、綺麗なデザインになっています。2ヶ月後には、皆さんのスペースにも反映される予定です。
続いて、「エコシステムの刷新」です。
勤怠システムKING OF TIMEと連携させることが可能になり、勤怠の入力作業が不要になりました。もし、KOTを利用されている企業様があれば、使い方をご案内いたします。
さらに、「モバイルアプリ」も開発中です。
スマホ上で、スペースのアバターを移動させるのは大変です。そこで、スペース内の人から話しかけられるとスマホに通知が送られ、通話ボタンを押すと普段と同じように話せる仕組みを作りました。PCでは2次元だったものを、モバイルでは1次元に転換しています。これも6月までにはリリース予定です。
6月に向けて開発中のものは、まだあります。たとえば、スペース上のアバターにアイコンを合わせると、その人のGoogle Calenderが参照可能になったり、入退出履歴などのデータを分析できたり (*1)、録画・録音が可能になったりします。
*1・・・プライバシーや個人情報保護の観点から、取得できるデータの種類・範囲については、専門家と共に協議しております。
そして、オンラインとオフラインを融合した「ハイブリッド」の機能も開発中です。詳細は、8月開催の「oVice Summit」にてお披露目する予定。機能の先行導入(優待特典あり)の案内もお送りするので、実際に使ってフィードバックをしてくださる企業様は、ぜひ応募いただければ幸いです。
私からは以上になります。今後のoViceの成長にも、ぜひご期待ください。
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