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column vol.1「ITコンサルティング」のスキルは可視化しづらいから競合が少ない

高橋 翼

静岡市出身、東京都在住。『地方×IT』をテーマに、地方でのICT活用事例を紹介しています。 株式会社エッグシステム代表取締役。社員数100名以下のベンチャー・中小企業向けに、ITシステムを活用した売上拡大・業務効率化の支援をしています。

自分は6年ほど大手SIerでシステムエンジニアをやりまして、3年ほどコンサル会社でITコンサルティングをやっていました。
その後、独立してからはITコンサルを中心に自社サービスを作ったりしています。(開発はほぼメンバーに任せていますが・・・)

開発力だけをあげていき、システムエンジニアとしてずっとやっていくぞ!という人は多くないと思います。

コンサル領域を経験して企画や要件定義まで出来るようになったり、技術領域を拡大してフルスタックエンジニアを目指したり、マーケティング領域を経験してWeb集客まで出来るようになったり、と軸足を少しずらして個人としての希少価値をあげていきたいと考える人が多いと思います。

というより、エンジニアスキルではレッドオーシャンで、AIで代替可能なので危険だから・・・と考えるほうが自然のように思います。



僕の場合はコンサル領域も5〜6年ほどやっているのですが、ITコンサルティング領域をやっていても扱う言語が増えるわけではないので、スキルは可視化しづらいです。

抽象的な表現でいうと、会議のファシリテート力、顧客との折衝力、課題解決への推進力、ヒアリング力、・・・など、といったスキルです。

そのため、コンサル領域に手を出し始めたとしても、正直自己の成長を感じづらいかもしれません。エンジニアの場合は、新しい言語を覚えて書けるようになるといったように成果が明確なのに対して、ITコンサルの場合は、会議が上手く進んだように思えた、とか、成果はやや抽象的です。

また、逆に、エンジニアであればコーディングで手が止まってしまうと、「このままではマズい…!」と思って自己学習を進めますが、ITコンサルの場合は顧客から直接フィードバックをされるわけでもないので、例え評価が低かったとしても、気付いたときにはもう契約を切られることが決定している、ということがあり得ます。

このように成果や評価が可視化しづらくて起こる課題としては、、、
「努力しなくなる」という点です。

何となく仕事を進められているような気になってしまうので、しっかりと考えて積極的に行動しない限りは必要性を感じづらいと思います。

そのため、ITコンサルをやり始めたばかりだと「圧倒的に努力量が足りないよね」という人が多いように感じます。

この課題は、エンジニアになったばかりの頃を思い出すと当たり前で・・・

例えば、pythonを新しく学ぶぞ!と思ったら、たくさん時間を費やして努力します。pythonが書けるようになったら、以前は1時間かかっていたことが15分で出来るようになったりします。

ITコンサルでも全く同じで、やり始めたときは当たり前に時間がかかります。しかし、努力すれば、短い時間でも成果を出せるようになります。

ということで、やり始めた領域では基本的に圧倒的な努力量が必要で、ITコンサルの領域は意外と努力する人が少ない(何となく仕事をこなしていく人が多い)ので、ブルーオーシャンなのではないかと思っています!


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