利用者の好みに合う情報をスマホに表示させるアルゴリズムは、現代のデジタル社会において不可欠な存在となっていますが、一方で様々な課題が潜んでいると、その克服が求められていることが話題になっていることが増えています。
アルゴリズムはデータに基づいて意思決定を行いますが、そのデータにはバイアスが含まれることがあり、これにより不平等や差別を助長(いわゆるフェアネス)し、社会を分断してしまう社会問題に発展してしまう可能性があることが最も大きな問題として取り上げられていますが、みなさんはどのようにお感じでしょうか。
また、セキュリティやプライバシーの脅威に対して脆弱であることがあり、機密情報が漏洩するリスクを伴うことなども課題として取り上げられています。
データのバイアスを軽減するために、適切な前処理とフィルタリング手法を使用したり、 不平等や差別を検出し、それに対処するためのアルゴリズムも開発されていたり、セキュリティとプライバシーに関する課題に対処するために、暗号化やアクセス制御などのセキュリティ手法を導入し、データの保護を強化するという対応も盛んになってきていて、課題とその克服策の狭間でユーザーが揺れ動いているなか、デジタル社会における技術者の需要も高まってきているようです。
より効果的で公平なアルゴリズムを開発するために、これらの課題に向き合い続ける必要があり、 アルゴリズムの改善は社会全体に利益をもたらすことの理解を深めていきたいですね。
同時にデジタル社会においてのITエンジニアの可能性は課題の数だけということを改めて知ることができます。
世の中になくてはならない存在となったエンジニアを目指すみなさんが、一人でも増えれば良いと心から願うばかりです。