重陽の節句：秋の訪れと健康を祝う日

日本の季節は四季折々に変わり、それぞれの季節には特別な行事や節句がありますが、 秋が深まる9月9日には、「重陽の節句」が祝われます。

この日は、健康を祈る日として知られており、美しい菊の花を楽しむ機会でもあるのですが、桃の節句（3月3日）、端午の節句（5月5日）、七夕（7月7日）と比べてあまり一般的に知られていないような気がします。

以前、親日家のアメリカ人の方に、『日本人はハロウィンやクリスマスは盛大に祝うのに重陽の節句は知らない人すらいるのが不思議』ということを言われたことがあり、毎年9月9日になるとそのことを思い出します。

重陽の節句は、美しい菊の花を飾る習慣がありますが、 菊は長寿や健康を象徴する花として重要視され、節句の日には様々な形で展示され、 菊まつりも行われ、多くの人々が美しい菊の花を鑑賞します。

ただ、昨今では夏の気候が長く、秋らしい日が僅かとなっているので、菊の花もあまりイメージされなくなり、余計にこの節句の注目度が低くなっている要因のひとつかも知れません。

この日は健康を祈る日でもあり、 特に高齢者や病気を抱える人々は、この日に神社や寺院を訪れ、健康と長寿を願います。 また、山登りや散歩を楽しむことも、健康を保つための習慣として行われます。

美しい菊の花を鑑賞し、健康を祈りながら、秋の訪れを楽しみ、家族や友人と一緒に過ごすことで、日本の伝統文化を体験する素敵な機会として、秋の訪れと健康を祝う素晴らしい日にしてみては如何でしょうか♬