なにをやっているのか
起業の背景
2015年、わたしたちは横浜に小さなワンルーム専用アパートを建てました。新築の部屋はすぐに埋まりました。その後、周囲の開発が進み多くのアパートができ始めると、ほどなくして1部屋空き、2ヶ月空室でした。2年目は別の部屋が空き、また空室がつづきました。その間、仲介会社の勧めで礼金ゼロ・フリーレント・広告など工夫を重ねるほどに、収入は下がっていきました。
同じ問題を抱えた大家さんが周りにもたくさんいることに気づきました。賃貸アパートはすでに供給過剰だったのです。人口減少の一方、相続対策で賃貸アパートは増えつづけ、首都圏でさえ多くの賃貸アパートに住み手がいなかったのです。
一方、ワンルーム賃貸入居者の「心の声」を知りました。強い主張はしませんが、彼ら彼女らはいまの賃貸アパートに満足していませんでした。そこには、日本の賃貸アパートが抱える2つの問題が見えてきました。まず「似た部屋」が多いこと。賃貸検索サイトでヒットしやすいように、カテゴリに合う仕様や設備に不動産業者が注力し、見分けがつかない部屋が溢れました。もう一つは「古いライフスタイルの定着」。SNSやオンラインサイトで、憧れのライフスタイルに日々触れながら、入居者の多くは、まだ昭和の匂いが残る空間に暮らしていました。
賃貸業界に感じていた違和が何なのか、この時、ようやく知りました。多様な価値観や暮らしの時代にあって、住み手の感覚や日々の想いを汲み取れていなかったのです。そして、いち素人に立ち返って、入居者の暮らしに想いを馳せながらワンルーム賃貸空間を眺めると、あらゆることが見えてきました。
ほとんどの場合、入居者と大家は顔を合わせることがなく、入居者の想いが大家へと届くことはありません。いまの業界特性や習慣を、風通しのよいものにすることで、入居者と大家、両方に満足してもらえるカタチをつくりたい。ささやかな問題意識と日本の賃貸事情を根本から変えたいという野心から、家と冒険の取り組みは始まりました。
なぜやるのか
家と冒険のビジョンは、
日本のワンルーム賃貸を画一的な仕様から解き放つことを起点に、
入居者それぞれの個性的な世界と憧れのライフスタイルを創り上げていくことです。
大家や不動産業の方たちと一緒に、それを推し進めることで、
これまでになかった賃貸業の価値を創りだせると確信しています。
どうやっているのか
VALUES|大切にしていること
入居者へのこだわり
どれだけ入居者になりきれるか。何に「わぁ」と叫ぶだろうか。
想像して、試して、カタチにする。
入居者が運営しているようなチームを目指します。
1R/1Kへのこだわり
20㎡に満たない小さな空間をどれだけ革新できるか。
そこから離れず、ただ深く掘り下げる。
ワンルームに秘められた可能性にこだわります。
センスと創造性
デジタル時代こそ、本質的な価値をたいせつにしたい。
センスと創造力は、心を惹きつけるモノとサービスの原動力。
理論と分析からは生まれない価値を見つめます。
異分野ハーモニー
これまで賃貸業界をリードしてきた「似た者同士の思考や効率性」
これからは異分野同士の経験と価値観の重ね合わせの時代。
異なる視点やアイデアを織り交ぜます。
オンラインコラボレーション
創業当初からオンラインで時間と場所を越え
異分野の魅力あふれるひとたちとチームをつくってきました。
これからも彼らと共に生み出したものを活かします。
ずっと専門人材
日本では多彩な能力が活かされずに眠っていることがあります。
家族のためにがんばる女性や実力を発揮する場所がない若者。
みんな、家と冒険の原動力です。