1
/
5

時代の変化と共に自己研鑽をし続ける……キャリアを経て描く、理想のエンジニア像とは

株式会社デザイン採用担当と申します。

このコーナーでは弊社で活躍する社員をご紹介させていただきます。

第四弾は、エンジニアの現役プロとして大活躍する岩田さんです。

・・・まずは、岩田さんの自己紹介をお願いします。

システムエンジニアの仕事を始めたのは 30歳の頃でした。それ以前は国家試験の勉強をしながら学習塾の講師をしていましたが、30歳という大台に乗ったこともあり、当時から興味のあったシステムエンジニアに転職。I T業界はそこからの参画となります。

現在は家電メーカーの会社でプロジェクトリーダーをしながら、開発の現場に立ち会っています。担当しているシステムはVB.NET。年齢の割には最近の技術に詳しい方だと自負しています。逆に、コンピュータ初期の言語などはあまり詳しくありませんね。

・・・最近の技術に詳しいとのことで、強みやスキルを聞かせてください。

基本的にはやVB.NET やJAVAですね。私がこの業界に入った頃は、ちょうどWEB開発が始まった時期でした。私の年齢でWEBを最初から学んでいる方は少ないかもしれません。制御系や組込み系知識は多くの方が持っていますが、当時のインターネットはまだマニアの間でしか扱われておらず、一般の人々には浸透していませんでした。たまたま私は前職でインターネットに触れる機会が多く、次第に興味を持つようになって以降、エンジニアとしてキャリアを築いてきました。

・・・キャリアの過程で、I T業界の変遷を経験されたのでは?

そうですね。まず業界に入った頃はクラサバが主流でした。その後.NETやWEBなど、テクノロジーの進化に伴ってシステムの基盤が大きく変わっていきましたね。特に2000年前後に登場したJAVAは、業界に大きな変革をもたらしたと感じます。少し詳しく触れると、かつてのJAVAは素直な言語でした。そのため、プログラムも全部自分で書くような時代です。その後は次第にライブラリーが増え、機能も豊富になっていきました。

・・・I T 業界の初期を知る岩田さんはかなり貴重な人材です。一番大変だった時期を教えてください。

前述した技術の進化だけでなく、時代の移り変わりに翻弄されることもありました。私が思うに、2005年〜2006年頃から日本は、経済同様、システムの新たな波に乗り切れていない印象を受けますよね。

特に2009年のリーマンショックはIT業界にも大きな影響を与えました。翌年にかけてリストラやオフショアなどの動きがあり、大企業のシステム部門は大幅に改変されましたからね。ベースとなっていた大手有名企業は、肥大化した社内のシステムをどう軽量化していくか、要員の削減を迫られるシーンも度々ありました。当時40代、50代のエンジニアは転職を余儀なくされ、他業界に移る方も多く、特にWEB開発に対応できないメンバーは苦境に立たされました。マネジメントスキルのないメンバーも、この業界は厳しいと去っていくケースが多かったです。

・・・厳しい環境下で、エンジニアを続けてこられたのは何故ですか?

有難いことに、お客さまに恵まれていました。リーマンショック以降は、アプリ開発などのソフトウェア開発専門にこだわるのではなく、自身の提供できるサービスやデータ活用に着目し、インフラ周りの仕事にも携わってきました。例えば、サーバーの構築や基幹システムのネットワーク設計などですね。「プログラマーだから自分はプログラムの仕事しかしません」と言うのはたしかに素敵ですが、現実問題それだけでは食べていけません。やはり技術の競争は激しく進歩もスピーディーなので、自分なりに研鑽していかないと取り残されてしまいますよね。どこの業界も同じだと思います。当時からそういった仕事の仕方をしてこられたから、今も続けられているのかなと思います。

・・・仕事において、一番大切なことは何でしょうか?

コミュケーションですね。例えば勝手な判断や思い込みで仕事を進めてしまうと、トラブルが発生した際に他のメンバーがそのリカバリーをしなければなりません。この作業が結構大変なんです。難しいのは承知ですが、自分自身もかなり気をつけています。決まったゴールがある中で、その時々の進捗状況や問題点、解決策については、やはり一人がドキュメントを読むだけで早々に解決できるものでありません。大切なのはコミュニケーション、これはおそらくエンジニアだけでなく、ほかの仕事にも通ずることですよね。

・・・では、この業界で生き残るために必要なことは何でしょうか?

自己研鑽ですね。開発の現場に入ったばかりの頃、先輩からこんなことを教わりました。例えばABCというアセンブラがある場合、「自分はCを開発しました」とアピールすることはできるけど、そもそもプログラムとは方言みたいなもんなんだ、と。同じ日本語のなかで、関西弁か東京弁かの違いのようなもんなんだ、だから基本的な部分は変わらないと。

要するに、プログラムの構造は共通の基盤の上に成り立つので、基本的にはどのプログラムも一緒。そういう意味では、エンジニアとしてやっていく根本的な考え方について、良い指導を受けたと思っています。だからこそ、初期の段階でこの業界では自己研鑽が必要だと気づけました。最新の技術についても常に詳しくいれるよう、勉強を続けてこられた理由であり、この点は今の若いエンジニアたちにも教えていきたい点ですね。

・・・最後に、岩田さんが今も現役でバリバリ働ける秘訣を教えてください!

自分自身が現状に満足していない。要するに、まだ理想的な働き方を実現できていないんです。会社から依頼を受けて開発するシステムはもちろん必要不可欠な仕事に変わりないですが、いずれは自身の開発を通じて社会に価値あるサービスを提供したい――。この想いが根底にあるため、現状にはまだまだ満足できていませんね。

これまで培ってきた技術や経験を基に、もっと社会に貢献できる方法があるのではないか――。視点を変えて技術やサービスを創造することで、社会的な問題解決に繋がっていくのではないか――。そんなことを日々考えています。もちろん限界もあるでしょうが、まだ明確な答えが見つかっていないので、そんな “意地”みたいな想いを大切にしながら、これからもこの道を進み続けようと思っています。

・・・とても素敵なお話をありがとうございました。今後も岩田さんの活躍をますます楽しみにしています!

株式会社デザインでは一緒に働く仲間を募集しています

今週のランキング