GBPのグリーン基地局ソリューションは2022年から大手通信局との提携を開始しており、太陽光発電、風力発電、燃料電池および統合するシステムを一括で開発しています。それにより、日常的な再生可能エネルギーの使用、および非常時には5000時間以上の電力供給等を実現できるだけでなく、10%以上のイニシャルコスト削減が可能となる見込みです。
◆ 通信基地局における再生可能エネルギー導入の課題
①設備投資と運用コスト:再生可能エネルギー設備の導入には初期投資が必要であり、またメンテナンスや運用コストも発生します。これらのコスト負担が通信基地局運営者にとって大きな課題となります。
②蓄電システム:再生可能エネルギーの変動を補うためには、蓄電システムが必要です。しかし、蓄電システムのコストが高く、効率的な技術開発が求められます。
③スペースの制約:通信基地局は都市部や郊外に多く存在し、太陽光パネルや風力タービンの設置に十分なスペースが確保できない場合があります。
④エネルギーミックスの最適化:通信基地局には安定した電力供給が求められるため、再生可能エネルギーだけでは電力供給が不足する場合があります。そのため、従来の電力供給と再生可能エネルギーを最適な比率で組み合わせる必要があります。
⑤非常時対応時間:非常時に停電の場合、通信基地局の蓄電池は最大48時間まで電力供給が可能ですが、長時間の電力供給はほぼ実現できていません。
◆ GBP社のグリーン基地局ソリューションの構成および特長
①太陽光発電:自社製太陽光システムを利用し、省スペース設計のため、通信基地局のポールや周辺に設置することができます。また、台風への耐性技術があります(1kWから500kWまで設計加工)
②風力発電:小型風力発電を採用し、省スペースかつ低騒音で 夜間でも継続電力を供給することができます。また、場所を問わず設置可能な設計が可能です。
③燃料電池:業界初でメタノール濃度60%以下に稼働できる燃料電池を使い、消防法対象外の独立電源として、5000時間の電源供給が可能です。
④コントローラ:整流器とセットになっている蓄電池を省略し、直接的に再生可能エネルギーの電力を通して通信機器に電力供給するため、電気料金を大幅に抑えることができます。
⑤一括工事対応:ソリューション開発から工事までワンステップで対応することができるため、初期投資を削減できます。
◆ GBP太陽光発電ソリューションの特長
GBPは、太陽光発電の設計、施工、メンテナンスに専門特化した企業であり、顧客の自家消費、PPA(Power Purchase Agreement)、FIT(Feed-in Tariff)、蓄電システム開発などの具体的な要件に応じて、最適なソリューションを提供することができます。また、同社は、野立太陽光発電所、屋根置き太陽光発電所、倉庫、ソーラーカーポート、ソーラーシェアリングおよび営農型の太陽光発電所など、あらゆるニーズに対応した最適な設計を提供しています。これらのサービスは、通信業、大学、自治体などに業界において高いコストパフォーマンスを提供することを目的としています。