エンジニアリーダーのRyoさんに、新卒2年目※のMaharuさんが
入社前の気持ちを思い出しながら切り込みます。(※2020年取材)
Ryo 2017年中途入社 R&D本部
Maharu 2018年新卒入社 R&D本部
Maharu 改めて、Ryoさんとこういう話をするの、緊張します…。(笑)よろしくお願いします。
まず、フェイス・グループは音楽業界に属していますが、「音楽」といっても幅広いので、エンジニアとしてどこまで僕たちが携われるのか知りたいです。
Ryo まず、全体の話をすると「どこまで」と限定されることなく、幅広く展開しているよ。音楽配信をはじめ、ファンクラブ運営も手掛けているし、グッズなどのECサービス、それ以外にも、BtoBの音楽業界で幅広く展開ができるプラットフォームサービスの開発もあるし、新しい音楽ビジネスとなる新規サービスも日々企画中だね。
Maharu 音楽という全ての領域で、いろいろな関わり方をしているということですね。
エンジニアというと、デスクでコードを書いているとイメージなんですけど、実際はどうですか?
Ryo もちろんコードも書くけど、フェイスは自社サービスを展開していて、自社内でサービスをエンジニアリングしているところが特徴だよね。なので、企画や営業とエンジニアがチームとして動いていることが多く、デスクでひたすらコードを書いているイメージよりは、音楽の現場に立ち会うような機会や、個人ではなくチームで検討していくような場面も多いかな。
Maharu 実際にRyoさんもそういうプロジェクトに携わったことがありますか?
Ryo 以前、自分が企画から開発まで担当したサービスを、憧れていたアーティストに直接提案させていただく機会があったよ。アーティストご本人との打ち合わせで、とても気に入っていただいて一緒にサービスを進められたんだよね。
Maharu すごいですね!
改めて聞いたことなかったのですが、Ryoさんの今までのキャリアについて教えてください。
Ryo 学生の頃から漠然とITベンチャーに憧れていて、インターンシップに行った会社での仕事がすごく面白くて、そのまま入社して最終的にCTO(最高技術責任者)としてやっていたよ。その会社のサービスの1つだった音楽サービスがきっかけで会社ごとフェイス・グループに仲間入りをして、今に至りますね。
Maharuはどうしてフェイスに入社したんだっけ?
Maharu 僕は、音楽業界を目指して就職活動をしていました。そこで1週間、フェイスのインターンシップに参加して、出された課題が「サービスで利用するための楽曲の抽出」という自分の知らない世界だったんです。課題を進めるうちに、「プログラミングの楽しさ」を知りエンジニアになりたいなぁと思いました。
Ryo 楽しいと思えたのはよかったね。
Maharu インターンシップ中、先輩達とランチに行き、音楽業界やいろいろな話を聞いて、仕事内容もそうだけど、会社の人たちがとてもフレンドリーで、自分に合うかもしれないと思ったのがきっかけで入社しました。
新しい発見を楽しんで、ワクワクしながら働こう
Ryo 入社する前に持っていたぼんやりした音楽業界のイメージと、実際に入社した後は違う見え方だと思うけど、今は求めていた環境で働けていると思う?
Maharu 学生時代に自分が思っていた環境のギャップはありました。でも、「合わない」ではなくて、いろいろな発見が多いです。音楽業界ってなんとなく、夜遅いイメージでしたが、意外にライフワークバランスが整っているのだと実感しています。あと、僕は事務所に行ってアーティストに提案できる機会をいただいて、想像していたことと全然ちがうところでもやりがいを感じています!
Ryo やっぱり、やりがいっていうのは大事なの?
Maharu 大事ですよ。自分の仕事の成果が目に見えることや、提案が採用されて、アーティストと一緒に考えながらものを創っていくというのは非常にやりがいを感じます。入社して企画段階からサービスに関わる機会が多かったので、開発工程だけでなくエンジニアとしてサービスへの提案ができるのは良い経験だと思いました。Ryoさんのやりがいはなんですか?
Ryo そうだなぁ。既存のサービス運営をひとつひとつ創って提供していくのも面白いと思うんだけど、音楽という爆発力のあるジャンルで新しいことを探りながら創っていくというのは、とてもやりがいがあることだと思うね。
Maharu 音楽で未来に何か残すと考えるとワクワクしますね!
僕は音楽が大好きなんですが、音楽好きだから活かせることってありますか?
Ryo 僕は特段音楽好きだったわけじゃないけど(笑)、好きだからこそ音楽に関する知識があって、その上で新しいことを考えていけるというのは大きいよね。
Maharu そうですね。学生時代に学んでいた音楽の知識はもちろん、好きだからサービス側だけではなくファンの目線に立ってサービスを考えられたりすることが多いです。
Ryo ファンの視点に立って考えられるというのは、実際に使う人の立場でサービスをより良くしていけるから、エンジニアとしても強いことだね。
Maharu 音楽好きではなかったRyoさんは、何故音楽に携わろうと思ったんでしょうか?
Ryo 動画配信サービスで歌い手とかボカロとかが出始めた時、「こういう人たちが音楽業界を変えていくのかな」と思ったんだよね。でもその人たちが活躍できる場所っていうのが他になかった。だから、彼らの活動の場を作ることができたらビジネスとしての可能性があるんじゃないかなと思って、自分なりの音楽SNSを始めたことがきっかけかな。
Maharu 常に、どうしたら新しいサービスができるかなという視点なんですね…。勉強になります!では、全体的なプロジェクトの雰囲気やエンジニアの関わり方について教えてください。
Ryo 1番ベーシックな関わり方は、営業と企画、開発がプロジェクト毎に1つのチームとなって動きます。もちろん、他チームとも情報共有をしてやっているよ。自分のチームには初めてぶつかる課題だとしても、他のチームでは既に乗り越えたものだったりすることもあるからね。そのあたりでは、チームを超えた連携はできていると思う。
Maharu インターンシップの時からフレンドリーな会社だと思っていたのですが、業務に関しても、自分でできるところは自分で進め、質問があれば先輩に気軽に聞けるので、適度な距離感で働けています。
「音楽業界のエンジニア」ってなんですか。
Maharu 今更ですけど、Ryoさんにとっての「音楽業界のエンジニア」はどういうことだと思われますか?
Ryo 僕たちが使うスキルの「8割」は、他のITエンジニアと変わらない。でも、残りのうちの1割が「音楽ビジネスで培ってきた知識」、残り1割が「音楽に特化する技術を持っていること」だと思う。
フェイスには、音楽配信やファンクラブの運営、最初に着信メロディーのフォーマットを提供したように「音」に関する知識がある。僕の中では、音楽業界がどうしたらもっとよくなるか、ということを常に考えているITエンジニアという認識だね。
Maharu なるほど、すごくわかりやすいです。
僕も、今のサービスでは、アーティストのサポーターというつもりでやっています。僕たちが創ったサービスで、アーティストやパフォーマーの方々がやりたかったことを実現するお手伝いができていること、そしてファンの方が喜んでくれていることが嬉しいし、それが音楽業界のエンジニアの役割かなと思っています。
Ryo そうだね。「音楽業界」は意識しすぎずに、自分たちがどうやって音楽を取り囲む環境の中で、いいサービスを提供していけるかという風に考えられるといいね。
Maharuはフェイスで成し遂げたいことはある?
Maharu 入社当初からずっと考えていたことがあって、地方出身の僕からすると、地方は直接音楽に関われる機会が少ないんです。都会との格差が大きくて、音楽と直接関わることがハードルになっている。そういう地域格差みたいなものをなるべく減らしていって、東京に行かないとみられないじゃなくて、地方でもライブをリアルに感じられるようなサービスを創っていきたいです。
地方のバンドも同じで、東京に行かないと活躍できないとかではなく、人の目に触れる機会の少ない人たちの格差をなくして地域の音楽がどんどん発展していったらいいなと思います。
Ryoさんはありますか?
Ryo 僕も、新しい音楽のマネタイズの機会を作りたいと思う。音楽はなくならないのに、音楽にお金を払う人が減少している状態の中で、フェイスが着信メロディーを開発した時のように、アイディアと技術を組み合わせて新しいサービスを生み出すことによって、音楽業界に新たなマーケットを創ることができると思うし、そういうサービスを考え開発したいと思っています。じゃあ最後に、どんな人と一緒に働きたいと思う?
Maharu 「好き」が強い人が合っているかなと思います。僕は音楽やアーティストが大好きなんですが、そうじゃなくても好きなものをどんどん深掘りして貪欲に情報をとりに行くような人は、エンジニア向きなんじゃないかなと思います。つまり1つの情報だけで、すぐに答えを決めつけるのではなく、咀嚼してどうなのかなぁと考えながら判断できる人は、エンジニアの考え方に合っていますね。そういう自分なりの答えを出して行ける人と一緒に働きたいなぁと思います。
Ryoさんはどうですか?
Ryo まず、音楽に携わりたいという「だけ」ではダメだと思っています。音楽業界で何かを成し遂げたいという思いを持っているのであれば合っていると思うし、そういう考えの人に来て欲しいなと思います。音楽ビジネスって今のままではいけないっていうのは僕たちの前提にあるので、現状で満足せず何かを打開していける人、チャレンジしていきたい人は活躍できると思います。
編集後記
エンジニアのムードメーカー2人で、和気あいあいと始まったこの対談。プロジェクトで直接関わることがなくても、勉強会などでいろいろな交流のあるエンジニアならではの、リラックスした話を聞くことができました。Ryoさんの話は本質をついていて、一同納得。普段とは違う真面目な会話に緊張気味のRyoさんと場を和ませるMaharuさんの姿にほっこりした取材チームでした。