1
/
5

なにをやっているのか

展開中の生物多様性関連サービス。すべて自社で開発・運営しています。
国内最大級の生物分布ビッグデータをもとに、企業・行政のお客様とネイチャーポジティブ・プロジェクトに取り組んでいます。
「生物多様性の保全を社会の当然に」 生物多様性ビッグデータ・プラットフォームの構築・運用によって、ビジネスの立場から生物多様性保全の達成に貢献することが私たちのミッションです。 【事業内容】 ① 生物多様性関連サービスの開発・運営 生物多様性領域に関わるサービスを複数展開しており、すべて自社で開発・運営しています。特に97万DLを突破したアプリ「Biome(バイオーム)」では、膨大な生物の発見情報が日々寄せられており、リアルタイムかつ国内最大級の生物分布ビッグデータとして、後述するネイチャーポジティブ・プロジェクトに活かされています。 展開中のサービス: ・いきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」 ・専門的な生物調査を誰でも簡単に「BiomeSurvey(バイオームサーベイ)」 ・生物多様性解析・可視化サービス「BiomeViewer(バイオームビューア)」 ② 多様なお客様とのネイチャーポジティブ・プロジェクト 生物分布ビッグデータや解析技術をもとに、企業・行政を中心に様々なお客様とネイチャーポジティブに関わるプロジェクトを遂行しています。既に170以上の企業、60以上の行政・官公庁のお客様との実績があるほか、国際的なネイチャーポジティブへの動きを背景に、プロジェクトの数は加速度的に増加しています。 プロジェクトの例: TNFDにおける自然資本データの収集・解析、ネイチャーポジティブ文脈でのビジネス機会創出に向けたコンサルティング・実働サポート、政策決定に際してのデータ・レポート提供、市民参加型調査の実施、ほか

なぜやるのか

失われていく生物多様性
カナダ・モントリオールで開催された生物多様性条約締約国会議(COP15)にて
我々は生態系から、資源の供給や環境の安定など、莫大かつかけがえのない便益 (生態系サービス) を享受しており、世界のGDPの約半分がこれに依存していると試算されています。生態系サービスの基盤をなすのが生物多様性ですが、主に人類の活動に伴う開発や気候変動の影響で、世界の動植物約100万種が絶滅の危機にあるとされており、生物多様性の保全は人類にとって喫緊の課題となっています。 この課題を解決するため、生物多様性の損失を止め、プラスの方向に反転させる「ネイチャーポジティブ」という概念が提唱されています。2022年には「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択され、ネイチャーポジティブの達成に向けた国際的な目標が打ち立てられました。これには世界の陸域・海域の30%を2030年までに効果的な保全エリアとして確保していく30by30目標 (ターゲット3) や、企業の情報開示 (ターゲット15) が盛り込まれており、世界中のあらゆるプレーヤーを巻き込みながら、生物多様性の保全に向けた社会変革が急速に進んでいます。 こうした背景から生物多様性データへのニーズが急速に高まっている一方、生物多様性は基礎情報が不足していたり、数値化が難しい領域とされており、データ・技術的なハードルが目標達成を阻んでいる現状があります。私たちバイオームは2017年の創業から一貫して、モバイル端末を観測拠点として生物多様性をモニタリングするシステムを開発・運営してきました。既に国内最大級の生物多様性ビッグデータの構築に成功しているほか、最先端の科学的知見をもとに多様な解析をおこなっています。これらをもとに企業・行政をはじめとするお客様とともにネイチャーポジティブ・プロジェクトに取り組み、スタートアップ企業の立場から、経済と両立した生物多様性保全の達成を目指します。

どうやっているのか

アプリ上で集まった生物分布ビッグデータ。日々膨大な数のデータがユーザーの皆様から寄せられ、リアルタイムに更新されています。
四条烏丸オフィスにて。生物好きのメンバーが研究・開発、企画・運営を行なっています。
経済産業省が139社を選定した『J-Startup』の1社に選定され、資金集めが難しいというのが常識だった環境保全の領域にも関わらず、4億円以上の資金調達に成功しています。また既に黒字化を達成するなど、投資に頼らずデータプラットフォームからの売上で自走できる体制を構築し、持続的な運営をおこなっています。 【私たちの強み】 ① 生物分布ビッグデータ 私たちは2017年の創業から一貫して、アプリを通じた生物分布情報の収集に取り組んでいます。既に700万件以上と国内最大級の規模になっているほか、年間100万件以上寄せられる新規データによりリアルタイムに更新され続けており、独自かつきわめて価値の高いビッグデータの構築に成功しています。 ② 解析技術 ビッグデータに基づく生態学的な統計解析、生物多様性領域に特化したシステム・UX構築など、生物多様性領域における先進的かつ豊富な技術・ノウハウを備えています。また、画像及びメタ情報をもとに深層学習で生物の種名を推論する独自技術を有しており (特許第6590417号、US 11,048,969)、アプリに「名前判定AI」として搭載されています。 ③ 生物多様性ビジネス人材 システム・研究開発プロセスは、自社のエンジニア・生態学のスペシャリストによってすべて内製化されています。また、お客様とともにプロジェクトを遂行する部門も生態学や金融の専門知識を持った人材で構成されており、生物多様性領域でのビジネスに万全な体制を有しています。