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【アジャイル開発】プログラミング未経験者7人でサイトつくってみた

こんにちは!


NTTデータ ITサービス・ペイメント事業本部 カード&ペイメント事業部デジタルペイメント開発室の新入社員、小川田、中村、松岡、山本です。

デジタルペイメント開発室(以降、デジペイ)では、大規模なアジャイル開発フレームワークを用いて、総勢200名以上のメンバーで開発を進めています。

6月から8月末に行われたデジペイの新入社員研修では、32名の新入社員が5つの新人チームに分けられました。各チームに課されたお題は、「3ヶ月間でデジペイのブランドイメージを向上させる魅力的なサービスをリリースする」というかなり自由度の高いものでした。

そんな新人チームのひとつ、"madmobs" (写真左から間瀬、松井、宮松、伊藤、菅野又、山本、半澤)

ITに関して素人同然だった彼らが開発したWebサイトのテーマは、


        「NTTデータの堅いイメージをぶっ壊す!」

デジペイの新入社員研修はどのようなものだったのでしょうか?

今回は私たちが madmobsの皆さんにインタビューを行いました!


実際にmadmobsチームが手掛けた成果物が気になる方は、最後まで是非読んでみてください!




デジペイってどんな部署?

ーーーデジペイに配属された当初はどんな気持ちでしたか?

宮松: 聞いたことのない名前だったし「開発室」という名前から、勝手に堅苦しい部署を想像していたので少し不安がありました。

同期の数が他部署と比べても圧倒的に多い26人だったことや、職場が渋谷であったことは楽しみだったけど、いきなりプログラミングテストを受けて、未経験の同期だけでチームを組むことになって、いったいどんなミッションを与える部署なんだろうと思いました。


ーーーmadmobsの第一印象と今のチームに対する印象に違いはありますか?

半澤: 最初から明るくて話しやすいチームだったので、リモートワークでも楽しく仕事ができるところは変わらないです。

ただ一緒に開発するうちに個性や得意分野が分かるようになって、どんどんチームのベストパフォーマンスを更新できてる、良いチームに育ってきていると思います!



半澤: 例えば、山本さんの印象だと、最初はよくしゃべる盛り上げ上手な子だと思っていたけど、実は誰よりも周りを見ていてほしいところでアドバイスをくれる、生粋のスクラムマスター(※チームがベストなパフォーマンスを発揮できるように、チーム運営や他チームとの調整を行う役割)気質の子なんだなと感じるようになりました。他の人のタスクまでわかっていて、つい忘れがちなポイントで「これやった?」「あ!忘れてた!!」となるので、スケジュール管理やチーム運営をお願いしています。

伊藤くんは大学でデザインの勉強していたので、デザインに関してチーム全体を統括してくれたりと、個々の長所がどんどん生きているなって感じます。



伊藤: 僕が大学時代に時間をかけて取得したHTMLやCSSを、チームメンバの皆は僕が少し教えたらすぐに吸収して、サイトをコーディングできるようになっていっていきましたね。



山本: Webサイトの全コンテンツ7つに対して、全員が最低1つのコンテンツはコーディングしたもんね。HTMLやCSSだけでなく、JavaScriptで動きをつけたり。それだけで3,4日はかかってたなあ。



伊藤: そうだね。本当に皆の成長が早くてびっくりしました。でもまだまだ伸び代があるし、皆がこれからどのように成長していくか楽しみだなあ。





ーーーデジペイで働く上で、自立性・多様性の重視を感じたエピソードはありますか?

間瀬: そうだね。例えば、「デジペイにはどんな人がいますか?」って聞かれると、色んな人がいるから一概には答えられないんだよね。これこそが多様性なのかと思います。

現在、同期の新入社員たちは5つのチームに分かれていますが、各チームにしっかりカラーがあるんです。フリーアドレスであることもデジペイのフラットな文化を表してるのかなあ。

最初は先輩方と話すときに少し緊張していたんだけど、とある報告会で部長や室長と席が近くなったとき、とても気さくに話しかけて頂きました。上司の方々の優しくておもしろい一面を見て、ギャップを感じたね。

年次関係なく隔たりなく関わりあえるところにも、デジペイの多様性を許容する姿勢が見えました。



山本: そういえば、前に先輩にお話をお伺いしたとき、部署のメンバー全員がそれぞれ尊敬できる個性を持っていると仰っていたよね。

madmobsにとっても、メンバー全員が誰一人欠けてはいけない存在だと感じます。皆が個性を持って、長所も短所も補い合えるのが、チームワークのいいところだと思います!



菅野又: 僕は、オフィスの雰囲気も自由度が高いなと思いましたね。みんな配属初日に僕がスーツ着てたの覚えてます?(笑) 全社研修は全員スーツだったから配属初日もスーツで行ったら、社員さんがTシャツにデニムで!

あとは、この研修そのものがまさにそういうデジペイの自立性の文化を表してるよね。「社内外にアピールするサービス」ってアイデア次第で何でも作れるし、新入社員だけのチームで活動するのも、年齢関係なく若手も活躍することを求められてるなと感じました。

その代わりに「成果はしっかり見るからね」という上司からのプレッシャーもしっかり与えられましたね(笑)



山本: たしかに。いい意味で飴と鞭があるよね。「鞭」に対する悔しさが開発の原動力になったりするよね。

私たちのチームでは、最初は見た目にばかりこだわっていて、報告会でもデザインやキャラクターについて褒めて頂けたんですよね。

でも、その次の報告会では技術的な機能が足りないと厳しくご指摘を受け、その「鞭」がきっかけで、最終的には皆でバックエンド側の知識を習得することができたよね。



madmobsがWebサイトに詰め込んだ「こだわり」

ーーーなぜ就活生向けのWebサイト作成に至ったのですか?

宮松: 「自分たちが一番理解できるユーザは誰か」をもとに、皆でペルソナやコンテンツ内容を考えました。就活生にとって一番身近な自分たちなら、本当に彼らが必要な情報がわかるのでは?と考えて「就活生」にペルソナを絞って、就活生が一番見るであろうコンテンツとしてWebサイトを選んだんだよね。



半澤: 宮松さんの言う通り「就活生」というペルソナは、会社の中では年次的に一番近いので、自分たちにとって身近で気持ちを理解しやすいユーザなんですよね。

だからこそ、「去年はどういうサイトが欲しかったかな?」なんて皆で話し合ったりしながら、自分たちにしか着想できないアイデアを模索したり、そのアイデアに基づいてサイトを作成することができてすごく楽しかった。



山本: いわゆる就活サイトとかだと、自分たちが本当に欲しい情報があんまり載っていないんだよね。例えばパンフレットとかもすごい「良いこと」しか書かれてないし、リアルな雰囲気が伝わりにくいなって。だからこそ私たちはよりリアルを伝えよう!って感じで「Webサイト、いいね」って話してたんだよね。



宮松: うんうん。それで皆の私服のカットを入れたり、オフィス周辺のランチマップを作ったり、見てくれる人に「おもしろい!楽しい!」って興味持ってもらえそうなコンテンツを入れて工夫したよね。



半澤: じゃなきゃペンギンとか入れないよね(笑) デジペンズの由来ってどんなだっけ?



松井: えっとね、天敵に襲われるリスクを顧みず、最初に海に飛び込む勇敢なペンギンのことを「ファーストペンギン」と呼ぶんだよね。

デジペイもまさに大手企業でありながら、 リスクを恐れず初めてのことに挑戦し続ける文化が「ファーストペンギン」そのものだから、ペンギンをモチーフにしたオリジナルキャラクターを作ったんだよね。



※ペンギン: 開発したWebサイトに登場するmadmobsオリジナルキャラクター「デジペンズ」




ーーー他の就活生向けWebサイトとの差別化など、開発する上でこだわったことはありますか?


伊藤: 目標が「NTTデータの堅いイメージをぶっ壊す!」だったので、堅い印象の企業サイトを反面教師としました。「尖らないと刺さらない」をモットーに、就活生の心にぐっと刺さるようなデザインを考えましたね。

ゲーム風のフォントを使ったり、サイト全体をネオン風にしたり、イラストをモザイクにしたり、と堅いイメージを壊すために色々な工夫をしました。その結果、辿り着いたのが「ドット絵風デザイン」だったんです。

加えて、UX/UI面でも、カーソルを当てるとボタンが変化したり、注目して欲しいところは見やすいフォントにしたり、ユーザ向けに非機能面にも気を遣いました。



山本: ドット絵風のゲームっぽいデザイン!あれがすごくかわいいんだよね。伊藤くんのデザイン担当としての熱い思いが詰まってるよね。



伊藤: たくさんのフォントからゲーム風のフォントを見つけたときにビビっときて、そこからヒントを得ました。



松井: 他にも、就活生が本当に知りたい情報を載せるということを意識しましたね。企業理念とかも大事ですけど、まあIT企業だから、ぶっちゃけ男女比とか、プログラミング経験比だとか 、そういう情報を就活生って欲しいと思うんですよね。実際に僕もそうでしたし(笑)


アジャイル開発への挑戦と苦悩

ーーー初めてのアジャイル開発はどうでしたか?

半澤: 会社の全体研修だと1日ぐらいしかアジャイル開発の勉強しなかったじゃん?しかもデジペイに配属されてからも少しアジャイルの概念だけ説明を受けて、運営方法は右も左も分からなかった(笑)

僕はチーム運営を担う立場だったけど、目の前の用語が開発用語かアジャイル用語かもわからない・イベントの目的も分からない・ツールの使い方も手探りの状態で......。さらにわからないことをわからない言葉で説明されるから、説明も全然理解できなかった。



伊藤: 僕たちのチームは全員未経験だったのに、プログラミングの精鋭チームと同じミッションだったのも驚いたよね。皆の成果物を定期的に発表する報告会でも、同期なのに進捗が全然違くて、すごくショックを受けたね。



半澤: 開発進捗を表したバーンダウンチャートを見ても開発に苦悩してる様子が分かるよね。実績の赤線は残タスクだから、最初に計画を立てて右にまっすぐ下っていくはずなのに、後半で赤線が右にあがってしまってる。前半は計画時にタスクがきちんと洗い出されていなくて、計画がとん挫してるのがバレバレだね(笑)



山本: ガッタガタ!(笑) まじ崖!今見ると面白いね。



             イテレーション1のバーンダウンチャート



             イテレーション3のバーンダウンチャート


※サイさん: スクラムチーム全体の統括役であり、新人育成を行ってくださった方。





ーーー初めての開発に携わるにあたって、不安だったことはなんですか?

宮松: 私は技術面の知識が一番の不安要素でした。文系出身だったので、HTMLやCSSなどの言葉も、耳にしたことはあるくらいで。プログラミングの講座で一度理解できたことも、実際にコードを書いてみると思い通りにならなかったり……。

最初は「何がわからないのかがわからない」という状況が辛かったかな。はじめは何から調べればいいのかもわからなかったけど、とにかく手をつけてみて、わからないことはその都度調べて、どんどんわかることが増えていって、という感じでした。



間瀬: うんうん、すごいわかる。私の場合はプログラミング言語の中にいくつも言語の種類があるということも知らなくて。私も技術面で同じように頑張ったし大変だったなあ。ただ理解して暗記するだけじゃなくて、実践をしてからその都度わからないことを解決していく必要があったから、今まで学んできたこととは勉強のスタイルも全く違ってたし。



半澤: 3ヶ月経った今、成長した実感をすごく感じるよね。配属直後の自分が見たら驚くと思う。



宮松: そうだね。未経験者が多い中、少なくとも1人1ページは完成させられたし、チーム全体として基本的なスキルや知識を身につけられた実感があります。





ーーー開発にあたって、どのような苦労があり、どう乗り越えましたか?

菅野又: 僕はバックエンド周りでだいぶ苦労しましたね。配属してすぐ「今からWebサーバーをAWSのクラウド上で構築します」って言われたんだよね。もうわからないじゃん(笑)

とにかく最初はひたすら調べまくりながら、サーバー立てて、データベース立てて、セキュリティやIPアドレスの設定を3週間ぐらいかけてずーっとやってやっと出来たんだよね。レンタルサーバーを借りたら数回のクリックで完成するものを自力で作ることにこんなに苦労するんだなって。作ったものを公開するためにバックエンドは動いてて当然で、確実にそれらを動かすために先輩方は頑張っているわけじゃん。

ああやっとスタートラインに立つところまででこんなに苦労するんだなって。いわばそこが達成感かな。すげえ勉強した感は強いよね、この研修中に。



山本: 初めて自分たちで作ったものをネット上で表示できたときに、普段クールな菅野又くんが今までに見たことがないぐらい喜んでて、すごい印象に残ってる(笑)



松井: そうだね、当初は皆未経験だったから、わからないことをその都度調べていたら作業が全然進まなくて......。でも次第に「最初にある程度理解できた人が教える側に回る」っていう流れがチームで生まれて、どうにか乗り越えることができたね。

僕は特に、バックエンド業務のエラーの対処法がネットで調べても全然出てこないから1日中頭を悩ませてたなあ(笑) そんなときに、リモート環境下でも技術のプロの方にチャット等で気軽に質問できるのがデジペイのいいところだなって実感しました。技術的に成長できる環境が整っているなあと。色々な問題を乗り越えて自分のやりたいことを実現できたときは、半端ない達成感でしたね。



山本: うんうん。今までずっと技術面のご指摘を受けてきたから、最後の成果報告会で、デザインだけでなく技術面についても褒めて頂いた上に、社外にも公開できるレベルであると言って頂けて本当に嬉しかったね。

大変なこともたくさんあるけど、それが成果としてちゃんと認めて貰えるので、すごくやりがいのある部署だと思いました。



最後に

ーーーこの3ヶ月を通して成長を実感できた出来事があれば教えてください。

山本: アジャイル開発のプロセスだけでなく、全体的にあらゆる方面で大きく成長を感じられました。たくさんある部署独自のツールも、以前より有効活用できるようになったかなと。

あとは、Pythonのスキルランクが上がったりとか、考えていたレイアウト通りにコーディングできたときなどに、目に見えて成長を実感できたなって思います。



松井: 僕の場合は「本当に成長したのかな、あんま実感ないな。」が正直な感想です(笑) 3ヶ月って思っていたよりもあっという間で。

でも、コードの書き方も一切わからなかったのに、HTML&CSS、JavaScript、Pythonの基礎的な書き方はできるようになったなあ。「Amazonの何か」っていうイメージしかなかった AWSの構成方法もある程度わかるようになっちゃったり。ちゃんと振り返るといろいろ成長できたのかなって思います。

マインド面だと、チームメンバ全員が3ヶ月を通して積極性が身についたと思います。 今回の研修では、自分たちだけで進めなきゃいけない場面が多かったので、チーム全体で「積極性な姿勢」を身につけることができたと思います。





新人チーム、madmobsのインタビューはいかかでしたか?

未経験の新人が入社3ヶ月でいきなり同期だけのチームでの開発を求められることに、驚かれた方も多いのではないでしょうか。

私たち自身、トラディショナルで堅いイメージがあると思われがちなNTTデータの中に、デジタルペイメント開発室のような多様性を尊重し、一人ひとりの挑戦を周りが全力で後押しする文化がある部署があることにとても驚きました。

困難な課題に対しても、異なるバックグラウンドや強みを持ったチームメンバ一人ひとりが力を合わせることで、周りのサポートを受けながら一丸となって乗り越えていくことができ、今回のプロジェクトを通して自分たちの成果物や技術力だけでなく、自分のチームへの自信も持つことが出来るようになりました。

多様性や挑戦を重視し大企業とベンチャー企業の良いところ取りをしたようなデジタルペイメント開発室で、大規模のアジャイル開発や最新の技術を用いて新規サービスを開発したいという方は是非応募してみてください。

デジタルペイメント開発室一同、心よりお待ちしております!


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