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なにをやっているのか

稲荷山 薬力亭
Vermillion - espresso bar & info.
【100年つづく神社の茶店】 薬力亭は京都伏見稲荷大社の境内、稲荷山に100年以上続く薬力社前の茶店です。薬力社とその周辺には健康長寿に関する神様を祀ったお塚があり、製薬関係やのどの神様から芸能関係の参拝者が絶えず参拝に来られています。茶店はお塚をまもり、お供え物や休憩所としての飲食物、古くは宿を提供することで参拝客の需要にこたえたサービスを提供し続けてきました。 【世界各国の言葉が行き交う現代版神社の茶店】 一方で伏見稲荷に訪れる人々が信仰から観光に推移する中、薬力亭の9代目にあたる木村茂生が18年過ごしたオーストラリアのカフェをイメージしてはじめたのがVermillionです。当初は山の茶店の片隅で珈琲を淹れることからはじまり、翌年、Vermillion - espresso bar & info.を、その3年後にVermillion - cafe.を開店し、2017年より茶店も含め法人化、現在はその3店舗を株式会社薬力亭として運営しております。そして2019年夏には4店舗目となるみやげもの店を開店する予定です。

なぜやるのか

Vermillion - espresso bar & info.
カフェラテ
【より良い経験とストーリーを】 伏見稲荷において、「訪れる人の憩いの場を提供し続けること」「地域の歴史を語り継ぐ存在であること」が私たちのミッションです。 【Coffee, Culture, Communication】 Vermillionのお手本となるのはオーストラリア、メルボルンのカフェ文化。通りにひしめくカフェの中からお気に入りのカフェで毎朝の珈琲の日課と気楽な会話の生まれる空間、それを自分の店で実現したい、のがはじまりです。英語、勉強、金融企業での会社勤務、嫌なことをオーストラリアでひと通り経験して行き着いたのは茶店で見ていた光景と重なる人が集う場所でした。当初現地での開店を考えていた時に友人から言われた一言「京都という素晴らしい場所があるのになぜここにいるんだ?」それで帰国を決めました。 珈琲は飲む人のストレスを和らげる、それは言葉の通じない国にきている旅行者にとっては必要なこと。欧米では主流ですが、日本ではまだ珍しい本格エスプレッソマシンを用いたエスプレッソベースの珈琲、浅煎りで程よい酸味とミルクの甘みとまろやかさを感じるカフェラテ、彼らが安心してホームの味を感じられる珈琲を提供することをメニューの中核においています。深煎りの珈琲は苦手だけれど、とカフェラテを飲んで珈琲が好きになったという日本人のお客様、そんなサプライズもいいものです。そして、狭いカウンター、カフェの大テーブルは訪れた人同士がふとしたきっかけで旅の話で盛り上がったり、コミュニケーションの生まれる場所。英語での接客も質疑応答に止まらず、観光地のおすすめや、伏見稲荷を拠点として地域に根ざしているからこそ語れる歴史・ストーリーを発信することで、訪れる人の旅の経験がより意味深いものになることを願います。

どうやっているのか

Vermillionはカフェの中核であるバリスタ、シェフを中心に5名の社員と常時15名ほどのアルバイト・パートスタッフで切り盛りしています。同業種の経験者はもちろん、将来のビジョンを持って経験を積みたいとVermillionのメンバーになった人もいます。海外で培ったバリスタと接客のスキルを外国人観光客のおもてなしで活かしたい、将来自分のお店を開きたい、美味しい珈琲を淹れること、安心して食べられる食事を提供したい、それぞれの得意分野を活かしつつ、時には勉強会を開いてお互いのスキルアップをしています。国籍問わず、様々なバックグラウンドの人が働いていること、訪れるお客様の8割が海外の方ということもあり、国際色溢れる職場環境です。