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【カウンセラーの想い】 「悩んだ時の駆け込み寺のような存在」 になりたい|川原結子さん

目次

  1. 営業×ママ業×キャリアコンサルタント
  2. がむしゃらに駆け抜けてきた20代
  3. トラブルのお陰で気づけた「自分の価値を高めたい」という気持ち
  4. 一通のスカウトメールから
  5. 私の仕事は、「30分のきっかけづくり」
  6. まずは、口に出してみてほしい
  7. 軽やかに、しなやかに、キャリアをつくっていく

1. 営業×ママ業×キャリアコンサルタント

川原 結子(かわはら ゆいこ)
国家資格キャリアコンサルタント

現職は、人材派遣会社の営業職を、プライベートでは2児の娘を育てるママ業をしている川原結子です。

育児休業中で、少しだけwebライター、ベビーマッサージ講師の資格取得に向けて勉強中の身です。周りからは猪突猛進な人、いつも動いている、楽しそうと言われます。自分のなかの軸は「自分で決めて、やってみる」ということ。実はこの軸も元々持っていたわけではなく、キャリアコンサルタントの資格取得をするなかで、自分と向き合ったことで見えてきたものでした。

2. がむしゃらに駆け抜けてきた20代

2014年に大手人材派遣会社に入社し、営業職一筋です。人材派遣会社の営業というと、モノではなく商品が「人」で、無形商材営業といわれています。新卒1年目から、大阪難波のど真ん中を大きな営業カバンをもち走り回り、飛び込み営業やテレアポなどの新規営業をメインにしていました。

3年勤務したのち結婚で福岡に移り住みましたが、同じ会社で働き続けることができています。現在は育児休業中ですが、休業前までは、新規営業、深耕営業、派遣スタッフの方の就業中フォローアップ・キャリア面談、リーダーとしての後輩育成に携わっていました。

3. トラブルのお陰で気づけた「自分の価値を高めたい」という気持ち

福岡に来て2年たった頃、仕事でトラブル事案が相次ぎ、十人十色のクライアントやスタッフさんの対応で疲弊してしまった時期がありました。

出勤予定の派遣スタッフさんがいつまでも来ない、やっと連絡がつき、明日から出社する、その言葉を信じて翌日を迎えるも、クライアントからは翌日も出勤していないとの連絡を受けました。何度もスタッフさんとコンタクトを試みながら、クライアントへも状況共有をし続けました。その期間は約3週間ほど毎日続き、これはこのままじゃあかんと、感じたことを覚えています。

その頃、私は20代半ば、関わる方々は30〜50代、「うまく立ち回る」ということができませんでした。せっかくクライアントとスタッフの間に入ってるのだから、自分の存在価値を高めたい。それに、自分自身の考えや、思い、感覚で動くだけでなく、何か指針になるものが欲しいと思い、キャリアコンサルティングを学び始めました。そして、2019年に国家資格キャリアコンサルタントを取得しました。

4. 一通のスカウトメールから

キャリアコンサルタントの資格取得後、日常の業務のなかでキャリアコンサルティングや、学んだ知識を活かしながら社内のメンバーと関わる日々が続いていました。

一方で、派遣会社以外でのキャリアコンサルタントとしての活躍の仕方がわからずに過ごしていました。転職・副業も含め、派遣会社の川原としてではない、キャリアコンサルタントの川原結子として活動出来る場所を求めて、Wantedlyに登録をしていました。いくつかお誘いを受けたこともありましたが、しっくりこずにいたなか、Smart相談室代表の藤田さんから連絡を頂き、Smart相談室の活動を知りました。

「あ~私がやりたかったの、これやわ!」と直感的に、良いな!と感じたのを覚えています。

あるタイミングで、社内の退職者が相次いだ時期がありました。「相談者が不調と感じる前に、なんでも相談してイイよ」というこの仕組みが自分の会社にもあれば、悲しい理由で退職する前に心のケアもできたかも、その人の本当にありたい姿をもう一度客観的に見直す時間が持てたのでは、と頭のなかでいろんな感情がぐるぐると駆け巡りました。

藤田さん、鵜飼さん、三浦さん、みなさんとの会話が本当に居心地が良かったのを覚えています。選考が進んでいくにつれて、「この方たちと一緒に働くのが楽しみ!」と受かってもいない時から、ジョインする気満々でいました。かなりお忙しいのをわかっていながら、結果を待つあまり藤田さんに、合否まだですか?と催促したりもしてました笑

5. 私の仕事は、「30分のきっかけづくり」

実際に、ジョインしてみて感じるのは、相談の種類も人の数だけあるんだなということです。

現在は、「ママである」、「子育てしながら仕事もしている」というポイントで、相談者さまからご指名いただくことが多いです。ただ、指名理由が似ていても、実際に相談いただく内容は全く異なります。カウンセラーが答えを持っているわけではないので、その方の話したいことを話していただきながら、傾聴し、コミュニケーションを図り、より深いところも聴いていく。悩みや迷いを口に出すことで、気づけたり、整理できたりすることも多く、「自分自身を客観的に見る時間」にカウンセラーの存在がとても重要なのではないか、と感じています。

一つのカウンセリングは30分、この時間がクライアントの今後を考えるきっかけになることはとても嬉しく思っています。相談は、zoom、電話だけでなく、オンライン文通でも受け付けており、時代の移り変わりと共に、相談方法もアップデートされていることに驚きます。

研修やグループスーパービジョンも毎月実施されており、カウンセラー自身のスキル向上、自己研鑽へのフォローも充実しています。研修は、寝かしつけの時間と被り、リアルタイムで参加できないことも多いですが、アーカイブ視聴で講義を聞くこともでき、人のアウトプットを聞くことで自身にはない気づきや視点が学べるので、とても良いシステムだと感じています。

6. まずは、口に出してみてほしい

「これ、相談していいレベルのやつかな?」と思ったことは、まず口に出してみてほしい!ということを声を大にしてお伝えしたいです。

自分のキャパシティを水が入ったバケツに例えると、人によって水のたまる速さも違えば、あふれるタイミング、あふれるスピードも違います。ささいな悩みだからと思い、抱え込んだ結果、気づけばバケツから水があふれだしている状態なんてことは本当によくあります。

自分自身の心に少しの余裕と、身体の健康があるときに、自分の頭の整理に、定期的にSmart相談室を利用するのもおすすめです。カウンセラー選びに迷ったら、候補の一人として思い出してもらえたら嬉しいな、と思っています。

7. 軽やかに、しなやかに、キャリアをつくっていく

私自身、勤務先でエリア初の産育休取得者となってから、現在2度目の育児休業中です。

会社に戻り、後輩たちへの一つの働き方のロールモデルになるのも選択肢の一つ、また、別の道を模索するのもアリだと思って、今は色々な事に挑戦しています。コロナ禍が明け、また、人と密にコミュニケーションをとれるようになってきました。人との付き合い方、距離感が難しい時代でもあるなと感じています。

新卒入社、転職直後の方などは、会社のなかで人との距離感の掴み方がわからず、戸惑うこともあるかもしれません。家族、友だち、同僚や上司以外に「Smart相談室のカウンセラー」に相談するということが「当たり前の選択肢」になるように、そして、「悩んだ時の駆け込み寺的な存在」になれるように、日々の研鑽に励むと共に、Smart相談室やキャリアコンサルタント自体の認知拡大にも力を入れていきたいと思っています。


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次回の【カウンセラーの想い】

相談が大の苦手だった私だからこそ、相談する大切さを伝えたい|神原奈保子さん

人事経験を活かし働く人に寄り添うカウンセリングを|濱崎恵理子さん

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