はじめまして、まゆこです。『オンラインカウンセリングサービス』を運営するSmart相談室でコーポレートマネージャーをしています。具体的には、人事・広報・カウンセラー管理など、スタートアップらしく、幅広い業務に携わる何でも屋です。
2022年8月にSmart相談室に入社して3ヶ月以上が経ったので、入社に至るまでと、この3ヶ月を振り返ってみようと思います。
この記事のテーマ
ずっと人事という立場の為、入社エントリを各メンバーにお願いする役目だったのですが、人生で初めて自身の入社エントリを書くことにしました。
正直、私には大した学歴も、平穏な結婚生活も、健康な心身もありません。転職も何度もしました。
どちらかと言うと、自分の経歴に関しては、恥ずかしいと感じてましたし、隠しておけるなら隠したい、誰にも言わなくても良い、というか言いたくないことが多かったからです。
ただ、”今”はどうなのかと言うと、驚くほど日々が充実しており、決して大袈裟ではなく、「生きてるっていいいな。働くって楽しいな。」と感じています。
写真:藤田さん誕生日会。楽しかったな〜!
ようやく、自分の過去を世間へ公表することに対して、自分が許可を出すことができ、それが少しでもSmart相談室への理解や興味関心に繋がり、何よりも私が私を受け入れることに繋がればと思い、ここから記します。
自己紹介・経歴
私は専門学校を卒業後、大手スポーツクラブに入社。トレーニング指導やスタジオレッスンなどインストラクターとして約3年間経験。沸々とスポーツ業界でキャリアを重ねることへの漠然とした不安と、新たな職種へのチャレンジをしたく広告代理店の法人営業へ転職。結婚を機に専業主婦となりました。
その後、再度、社会復帰するには、かなりの勇気が必要でした。家族の承諾もなんとか得て、まずはスポーツクラブでアルバイトからスタート。専業主婦から無事に社会復帰を遂げた後、全く違うキャリアを描きたく、転職しました。
私が選んだキャリアは、人事でした。人事職を志した理由は大きく2つ。
・1つ目は、社内と社外を繋ぐ役割に魅力を感じたこと
・2つ目は、新卒での就活の際に採用担当の女性が楽しそうに働いていた姿が忘れられなかったこと
人事未経験の私を採用してくれたのは、全く知らないIT業界のSES企業でした。新卒採用担当として入社し、ここから人事のキャリアを歩むこととなりました。
その後、
・外資系小売業の日本法人立ち上げで人事組織のマネジメント
・Web系企業の事業再生フェーズでの組織人事
と、複数の企業で、採用のみならず労務、給与、制度設計、教育制度、人事戦略立案などの所謂HR領域はまるっと経験しました。人事の立場から企業経営に携わり一連の作業を身につけた一方、個人のキャリアをサポートすることの重要性も感じ、2019年に国家資格キャリアコンサルタントを取得。
そして、
・色々な方のキャリアをサポートしたい
・色々な企業の人事を見てみたい
という思いで退職。
希望通り、フリーランスでの人事コンサルとして複数社の採用や制度作成に携わり、学生のキャリア支援なども経験しました。
フリーランスというのは、プロとして成果にコミットすることを求められ、全て自分次第で業務量もスピードも決められます。それがやりがいに繋がる反面、私にとっては『自由』の中に『不自由』があり、知らず知らずのうちに不安や心細さが募っていきました。会社員を辞めたことを後悔することも多くなりました。
順調だと思っていた結婚生活も自分の思いとは裏腹に、どうしても叶えたい未来像がこのままでは叶えられないという現実が現れ、ずっと悩み、苦しみが大きくなり、それが抱えきれなくなり、遂にメンタル不調になりました。まともに電車に乗ることも出来ず、書類の文字を読んでも内容を理解することもできない状態になりました。急に涙が止まらなくて、「すぐにでも消えてしまいたい」という思考が頭の中でグルグル。外出してもエネルギーがなくて、家に帰ってもベットに横たわることしかできない。沢山食べても、全く太らなくなりました。
「仕事は不安定。夫とも上手くいかない。メンタルもズタズタ。もう一層いなくなった方がいいのかも、私。」
限界を迎えた時、気がついたら実家の秋田行きの新幹線に飛び乗ってました。きっと身体のSOSサインだったんだと思います。いつ何をするか分からない私に、家族は戸惑う毎日。母は仕事を休み、家で見守る。とにかく苦しい日々でした。
メンタルクリニックへの通院とカウンセリングを受けながら、寒い冬が少しずつ明けるように、私の症状も行ったり来たりを繰り返しながら、ほんの少しずつ良くなっていきました。その中で、こんがらがった糸を解いていくように、根本的な原因が見えてきました。
- 必要以上に他者へ気を遣って自分の意見を呑み込む癖
- 強すぎるベキ思考
- 完璧主義
- 誰にでもオープンすぎる態度(自己犠牲精神)
- 数年続いた睡眠不足
誰のせいでも環境のせいでもない。また、目に見えるものは一つもなくて、全部自分自身の思考パターンや生活パターンだったことに、この時は目から鱗状態でした。
その間、仕事はフリーランスとしてボリュームを調整しながら継続して行ってました。全て手放した方が良いという考えもありますが、私は、その方が怖かったのです。私の存在意義が何もかもなくなるようで。その時に、仕事があることに深く感謝し、心の支えとなってることにも気がつきました。
そんな中で、アート業界のスタートアップ企業である前職にご縁があり、業務委託からジョイン。ところが、制度もなければオフィスもない。人もいないしどうしよう・・・
写真:大型イベントにて
そこから正社員になり、人事総務マネージャーとして様々な取り組みを経験させてもらい、信頼できる仲間も増え、組織や自分の居場所も確立できていきました。私のメンタルも日に日に良くなり、落ち着きと平和を取り戻し、前の夫とお別れをし、名実ともにまた一から歩き出したのです。
フッと一区切りついた時、こんな気持ちと考えが強まっていきました。
もっと人や社会の役に立ちたい
- 社会貢献できるフィールドにいきたい
- こんないろんなことが起こる人生、どうせならそれを仕事に生かしたい
- 人の心に寄り添い、キャリアコンサルタントの資格をもっと使って何かできないかな?
Smart相談室との出会い
そんな折、転職サイトを通じて弊社代表の藤田さんからお声がけいただき、Smart相談室という会社とカウンセラーの業務の存在を知ります。
そして、面談の中で、Smart相談室についての起業経緯やビションを伺いました。
・企業で働く従業員のメンタルサポートをすること
・相談内容は仕事だけではなく恋愛や介護など幅広いこと
・調子が悪くなる前にカウンセラーが話を聴くこと
・藤田さんの原体験から生まれたサービスであること
話を聞き終わった時、私の心が静かにメラメラ熱くなり、「絶対やりたい!」と全身で感じたことを鮮明に覚えています。
そして、スーパーバイザー(SV)の鵜飼さんとの面接。自身の力不足を痛感。言ってしまえば、撃沈でした(笑)。しかしながら、サービスへの更なる興味関心が強まり、結果は無事合格となりカウンセラーとしての業務が始まりました。
写真:鵜飼さんとの月1モーニング
Smart相談室ではカウンセリングの回数制限はなく、1回で終わることもあれば3回、4回と複数回に渡ってお話を聴くこともあります。実際に複数回のカウンセリングを行う中で印象に残った言葉がありました。それは相談者様に面談後にボソッと吐かれた一言です。
相談者様「実はあの時、お話を聴いてもらう前まで結構ヤバかったんです。」
私の心の声「あ〜、これだ・・・私がやりたかったことはこれだ。」
実際に不調が起こって、どうすることもできなくなって、休職や退職する”前”にサポートすること。ただ、寄り添うこと。明確に自分の気持ちが見えた瞬間でした。
そこから前職の転職を考えた際に転職サイト上の転職意向をグイッと上げたところ、速攻で藤田さんよりお声がけいただき、ご縁があって、今に至ります。
選考から入社を決めるまで
最初の面談をした時に、藤田さんから言われた言葉が印象に残ってます。
「まずはじっくり考えて、他社の選考も全部終わって、それでもSmart相談室を選んでくれるならもう一度お話しさせて欲しいです。」
なんと優しい・・・(感動)!!!衝撃でした。
そのお言葉通り、他社の面談に複数社臨みました。志望候補に選ぶ企業の判断基準は明確でした。
・スタートアップ企業で経営者と近い立場で仕事ができること
・「付加価値を提供する業界」ではなく「日本の社会課題を解決する業界」
・自分の原体験を活かせるサービス
自身が使用したことがあるサービスや人材系、人口減少の課題を解決に導く経営コンサル系など幅広くお話をしたのですが、他社の面談を重ねれば重ねる程、Smart相談室への想いが強くなります。
その想いを素直に藤田さんへお伝えし、他の社内メンバーである亘さんや伊禮さん、SmartHRの経理担当の方との面談を行い、オフィスへもお邪魔して、最終的に内定をいただくこととなります。
最後に一つだけ大きな悩みがありました。それは、Smart相談室に入社するということは、カウンセラーとしての相談者様との多重関係を避けるため、カウンセラーはできなくなるという点です。正直、カウンセラーとしてのキャリアが途切れるのは断腸の思いでした。
でも、その時に考えたことは、以下の3点でした。
・Smart相談室でのカウンセラーの経験をした私だからこそ、管理運営側としてできることがあるのではないか
・多くの相談事例やカウンセラーの近くにいることで、結果的にスキルアップになるのではないか
・これまでの経験を通じて一番貢献できるポジションなのではないか
「やっぱりやってみたい!!飛び込もう。」
そう決意し、入社承諾。私にとって納得度120%の転職活動でした!
内定してから入社までの2ヶ月間
6月の頭に入社が決定し、8月の入社までの間に何かできないかな?と考えました。
前職でほぼ使ってなかった有給が有り余っていることもあり、ずっと気になっていたヨガの資格取得をすることに決めました。それも、ただ取るのでは味気ないので、大好きな沖縄で、しかも5泊丸々ヨガ三昧の合宿形式でやってみようと考えました。
写真:青空の下、ダウンドックのポーズ
これは行って大正解!様々な人との出会い、身体の限界への挑戦、心身の健康の大切さの再認識ができたからです。無事にRYT200という資格取得をして入社を迎えます。
走りはじめて見えてきた、出来ること、やるべきこと
カウンセラー管理・採用
現在、Smart相談室では90名近いカウンセラーの方が在籍しており(※2023年3月現在では130名)、私は管理や新規の方の採用業務を行っています。日々多くの相談が入る中で、カウンセラーの皆様はサービスの要と言えます。業務のちょっとした質問は日々LINEを通して行っており、こまめにコミュニケーションをしています。月に2回の研修企画運営、個別のミーティング、契約締結や更新、請求書管理がメインです。その他、新規のカウンセラーの方の応募から相談業務開始までの採用活動一連の対応を行ってます。課題は、カウンセラーの方が活動する中でのもっと安定したフォロー体制構築と相談数に対してのカウンセラー不足の2点です。その為、現在様々な制度を新しく作り始めたことと、管理システムの改修、そして採用活動も積極的に行っております。
写真:カウンセラーとのミーティング風景。大人気コーチ三川さんと。
広報・PR
広報業務はこれまで採用広報という側面でしか経験がなく、未経験でのチャレンジをしております。主に、Twitterでの情報発信による認知拡大、プレスリリース対応、YouTubeでのコンテンツ制作、note執筆と運用がメインです。チームはCS兼任の温井さん、他業務委託メンバーや藤田さんと協力しながらの体制で運営してます。今後は各メディアとのリレーション構築、露出増加が必須となりますので、気になる媒体社様、
お気軽にご連絡お待ちしております。。。!
人事業務
これが、本業といえば本業です(笑)。9月から本格的に全社的な採用活動をスタートしました!そもそも採用ページがなかったので、一からの作業です。ATS(採用管理ツール)の選定、ページ制作、人材要件の整理、採用計画立案、選考フロー構築、求人票作成などなど・・・。
折角の立ち上げなので、9月10月は採用イベントも実施し、大変ありがたいことに多くの方にご参加いただき、無事に採用に至っております。感謝いっぱいです。
課題は、エンジニア採用です。ビジネス職の応募者に比べると、圧倒的に少なく、今後はよりテック寄りの情報発信や採用チャネル選定などを強化していく必要があります。
写真:宮田さん、藤田さんとのオンラインイベント
3ヶ月を終えて今思うこと
写真:泣いてる時に勝手に撮影されてたショット
毎日目まぐるしい日々です。それ以上に前に進んでいる実感があります。なのでとにかく楽しいです。もちろん、新規事業を進めるということは、社内で意見がぶつかることや、笑っちゃうほどしんどい時もあります。
そういう時は遠慮せず、シンプルに助けを求めます。すると、必ず手を差し伸べてくれる社員がいて、カウンセラーの方がいて、SmartHRの方や他関係者の皆様がいます。全く孤独はありません。
これからどうしたいか
仕事は「ハタを楽にするコト」を教えられて育ちましたが、今Smart相談室が提供している価値はまさにそれだと実感してます。
女性の就業率が一気に上がり、多くの方が働く日本の環境下において、今日も様々なストレスが生まれています。悩みを抱え苦しむ方へ手を差し伸べ、その方の相談に耳を傾けそっと背中を押すことで、一人一人がイキイキと働き、組織と個人が相関し合いながら成長し、well-being(ウェルビーイング)と健康経営、そして幸せの循環創造を可能するサービスだと感じてます。
数年後、Smart相談室を導入される企業様が未導入の企業数を超え、Smart相談室が会社のEAPサービスとしてマイノリティからマジョリティに変わることを本気で願ってます。
その為に自身ができることは何でもやります。例えそれが初挑戦だったとしても、1回やればそれは経験者になりますしね(笑)。
何だかとても長い文章になってしまいました!ここで終わり!
ありがとうございました!
写真:最近、ヨガセッションを始めました!
一緒に働きませんか?
Smart相談室では、一緒に事業とプロダクトを作る仲間を募集しています。
もしご興味があれば、一度お話しましょう!