こんにちは。
スリーアップ商品部物流管理チームの池田です。
今回は前回の成果報告会でほんの少しだけお話しさせて頂いたことを
当時既に持ち時間オーバーしていたので早口かつ数秒だったのでこの場をお借りしてお伝えできればなと思います。
昨今のサプライチェーンのトレンドについて。
メーカーなので売るわけでもなく作わけでもないサプライチェーンは裏方仕事となります。
ですが最近特に顕著にトレンドに変化が起きており、販売や開発生産に大きな影響を及ぼしています。
恐らく今年3月あたりから、日中間航路の大きな乱れを経験されたので多くの方がそろそろお気づきだと思いますが、現在のトレンドははまさに『輸送できないリスクへの対応』です。
これは新型コロナウイルスとロシアウクライナ紛争がきっかけと思われがちですが、
実際は新型コロナウイルスが流行する5年程前からグローバルサプライチェーン界隈では既にこのリスクへの対応がテーマとなっていました。
グリーンランドの噴火やインドパキスタン紛争、アメリカのストライキ、地震や台風、異常気象などなど投資をされる方はご存知な方もいらっしゃると思いますが、
サプライチェーンを司る各種経済指数を見てもかなり前から数値が高いままで推移しており、
市場自体がかなり厳しい状況が続くことが伺えます。
過去を振り返ると、
・戦後からの大量生産大量消費のニーズに対応した輸送量に対応する能力
・その後小ロット多品種多頻度輸送への顧客へのニーズへのきめ細やかな対応力
そしてそれらが適う前提でのコストダウン力、スピードが求められました。
十分な計画と対策がなくても、やっつけ仕事や協力先への圧力でどうにかなった部分も少なからずありました。
ところが今後は、
コストは ”1円でも安く” から、”どのようなリスク下でも出来るだけコストアップせずに対応できる力”
スピードは ”1秒でも1日でも早く” から、”予定日までに届ける力”
が求められます。
なので弊社も今後物流コストが以前の水準に戻ることやスケジュールが以前のレベルまで戻り、
長期安定する事は短中期的には無いものとしての対策が求められています。
きちんと計画し準備しリスクを予見し備えなければ、生産や販売に大きい影響を及ぼしてしまいます。
以前は多めにお金を払いエアーを利用すれば解決したことも
もう以前のような価格でいつでも便利には飛ばなくなってしまいました。
輸送できなくなる可能性がある前提でのプランニング
リスク予見前提のサプライチェーンマネジメント
コストだけではなく能力のある協力会社との中長期的な付き合いへのシフト
多種多様な輸送手段と実績による予見力の向上
正確かつ迅速な情報収集力
社内外との綿密なコミュニケーション等、が重要になってきます。
スリーアップはサプライチェーンも強いと思って頂けるようになれるように
まだまだ社内外にご迷惑をお掛けしてばかりですが、
日々目に見える改善ができるようチームで取り組んでいきたいと思います!