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【業界紹介】広告とPRの違いとは?

こんにちは!GoodOld採用担当の松本です。
今回は「広告」と「PR」の違いについて、解説していきます!

「広告」と「PR」は混同されやすいのですが、目的・関与するメディア関係者・掲載内容の決定権・信頼性・費用等に違いがあります。
シーンごとに適した施策を検討できるように、それぞれの違いを明確に把握しておきましょう。




■PRの定義とは?
PRとは、ある団体や組織の活動内容や方針・主義主張・施策などを世の中の多くの人々に知ってもらい、理解してもらって同意や好意を抱いてもらうための宣伝活動等のことを指しています。
PRの略は「パブリック・リレーション」で公衆との良い関係づくり、という意味にもなります。よって宣伝や広報の対象者よりもっと幅広い層の人たちを相手にしているということです。


■広告の定義とは?
広告の定義とは、広告主が明らかで何らかの媒体を使っていて、掲載するためには費用がかかりメッセージ性をもっているものを指しています。
広告は企業や団体が営利目的や事業推進のための告知や理解を広く世間に知らしめる行為であって、その意図がないものは広告として成り立っていないことになります。



◆PRと広告の違い①目的
● PRの目的:情報発信を通じてステークホルダーからの信頼を獲得し、望ましい関係を構築すること。
● 広告の目的:製品・サービスの購入を促進すること。

PR活動の結果として、製品・サービスの購入が促進されることもありますが、PR活動の本来の目的ではないという点に注目しましょう。
広告が企業が存続するのに必要な「売上」を稼ぐためのものだとすれば、PRは企業が存続するのに必要な「信頼」を得るためのものなのです。


◆PRと広告の違い②関与するメディア関係者
PRも広告もメディアを通じて情報発信を行いますが、その過程で携わるメディア関係者の属性が異なります。

● PR:「記者・編集者・ディレクター」が取材や調査、記事(番組)の制作を行う。
● 広告:広告出稿の勧誘や手続き〜調整などを行うのはメディアの「営業担当者」。

記者・編集者・ディレクターと企業のPR担当者は基本的に平等な立場ですが、メディアの営業担当者にとって企業の広告担当者は「顧客」となります。



◆PRと広告の違い③掲載内容の決定権
関与するメディア関係者に加え、メディアへ掲載する内容を決定する権限が「企業」or「メディア」のどちらにあるかも異なります。

● PR:広報PR担当者はあくまでも「メディアの記者・編集者・ディレクターに情報を提供する」という立ち位置にあり、いくら「うちの製品の特集をしてください」と頼んだとしても、最終的な掲載内容に関してはメディア側の制作責任者に判断が委ねられる。

● 広告:企業がメディアへの掲載枠を購入している状態のため、一定の条件を満たせばどのような内容でも自由に掲載することが可能。



◆PRと広告の違い④信頼性
上述のような違いから、PRと広告では発信された情報の信頼性が大きく異なるといえます。

● PR:メディアの記者・編集者・ディレクターの責任で「この情報は社会へ発信する価値がある」と判断した情報を発信する。企業と利害関係のない第三者の目線で有益と判断された情報として、受け手に信頼されやすい。

● 広告:情報の発信主体が企業となるため、自社の商品・サービスの魅力を発信しても「購入させるために都合のよいことばかりを伝えている」と受け取られてしまう可能性がある。


◆PRと広告の違い⑤費用
PRと広告では、メディアへの掲載にかかる費用が大きく異なります。

● PR:上記のように「PR活動を行う=メディアに対して情報提供を行う」ということであるため、企業とメディアの間に金銭のやりとりは発生しない。

● 広告:メディアへの掲載枠を購入する必要がある。枠の購入に際し広告代理店などのサポートを仰いだ場合はその費用が上乗せされる上、広告として掲載する映像やグラフィックを制作する費用も必要。

広報PR活動においても、記者発表会などの準備に費用がかかることはありますが、それでも広告を出稿する費用に比べれば非常に低額だといえます。


◆PRと広告の違い⑥効果
PR効果は”持続性”、広告の効果は”即効性”という違いがあります。

● PR:第三者視点で客観的に消費者に伝えられることで、誇張したり演出しているといった操作がないことが特徴。そのため幅広い消費者層に受け入れられやすい。

● 広告:ターゲットに的を絞った直接的なアピール性を訴えられるため、インパクトはPRに比べると強い効果を発揮する。



◆プロモーションで使われる「#PR」は広告
インフルエンサーマーケティングやSNSマーケティングで、広告やタイアップとしてアップロードされる投稿に「#PR」のハッシュタグをつけることが義務付けられています。
この際に使われる「PR」は「パブリック・リレーションズ」ではなく「プロモーション」の意味で使われています。
プロモーションとしての「PR」は広告であり、パブリック・リレーションズではないことに注意しましょう。


PRと広告は、似たような意味だと認識している人も多いものの、本記事で紹介したように明確な違いがあります。
達成したい目的にあわせてPRと広告のどちらが適しているのか判断し、施策を検討するようにしましょう。



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