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不動産投資デビューから開発投資に至るまで

不動産投資に関わって2020年で約12年になります。リーマンショック後の最悪期からアベノミクスのミニバブルまで不動産サイクルの一巡を経験しました。最初に不動産にかかわったのは2008年9月16日。外資系投資銀行のモルガン・スタンレー・キャピタルの不動産ファンドMSREFに採用が決まり、最初の出勤日でした。実はこの日はリーマン・ブラザーズが倒産した翌日。幸か不幸か一生忘れられない日に不動産投資のキャリアをスタート。入って間も無く、投資分析を担当することになるのですが、保有する物件の価値は底無しに下がり、どんどん人も辞めていく。不動産投資の厳しさを目の当たりにし、どん底を味わいました。何をしたら失敗するのか成功するのか肌で感じることができたので、その貴重な経験は今でも、企業経営、賃貸経営する上で非常に役立っています。

自分の資金で不動産投資を始めたのは、3年後の2011年。2006年頃から本格的に検討し始め、2011年にようやく始める事が出来ました。ついにこれは!と思う物件に巡り合い初めて不動産投資をしたのですが、その日は忘れもしない2011年3月11日。当日朝10時に決済が終わり、達成感で満たされたその4時間後、午後2時に東日本大震災が発生。なんとも運命的なタイミングで不動産投資デビューしました。その後、物件を買い進めたのですが、アベノミクス効果で不動産価格が上がってしまい、独自に設定している投資基準で買えない価格帯になってしまいました。そのため、既存の物件を高値で買うのは諦め、2016年から土地を探し始めて、2017年に土地から企画する開発投資にシフトしました。

開発投資については全くの素人で、ほぼ知識もネットワークもない状態で設計士と建築会社を探すところから始めたのですが、「不動産開発」に関するツールが全くない。しかも、設計士のクオリティもピンキリで、何を信用したらいいのか分からない状態。誰も教えてくれる人が見つからず、手探り状態で始めざるを得ませんでした。分からないことだらけの上に、いろんなトラブルが重なり、苦労しました。そうした経験から、不動産開発をもっとシンプルかつ効率的にしたいという想いで、独自でロジックとアルゴリズムを考えてシステム開発することにしたのです。そして、2度の失敗を経て、約2年かけて2019年9月にリリースしたのが、次世代土地活用ツール、秒速3Dボリュームプランアプリ「MANDEVE」です。これをきっかけに、無駄なコストや労力をかけず、人に依存しないビジネスモデルにするため、仕入れから売却までを自動化させるAIプラットフォーム事業を始めました。お陰様で好評で個人投資家から大手信託銀行、大手デベロッパーまで具体的に導入を検討しています。今年中にMANDEVEを核にプラットフォームを完成させ、5年後には4,000社、6.5万人が利用する不動産、建築、金融業界のメジャーシステムとして利用されるよう、シェア拡大する計画です。

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